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エーレンガート
あけましておめでとうございます♡
最早noteはメモ代わり、
最近読み終わった本たち一部紹介。
「バベットの晩餐会」
(映画については、鑑賞後に以前noteでも書きましたので...。)👇
併録されとる「エーレンガート」の美しすぎる描写に胸打たれて読了後すぐに読み返した。何気ない風景や状況を言葉で芸術に昇華させる天才...。
「この散歩もほどなく終わり、森と山腹の奏でる美しい音楽が聞こえてくる孤独の世界から、かならずしもいつも自分を理解してくれているわけではない人びとと付き合う場に戻っていくのです。」ココ好き。
自信に溢れる百戦錬磨の宮廷画家カゾッテが、美しく気高い娘エーレンガートを指一本ふれないで誘惑する。最後の最後まで面白かったなぁ。
なんとNetflixで映画化するそう。チッ。(Netflix加入してない人。)
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奥さまは芸術家を誘惑者だといっておられますが、それが芸術家にとってなによりの賛辞だということをご存じないのです。
ローゼンバート城の様子を知らせよとのおぼしめしでした。静かな足どりでそっとクロード・ロランの絵の中に入っていくところを、そして、まわりの景色が生気に溢れ、芳しい微風がそよぎ、すみれの花が山腹を長い穏やかな青い波に変えている様子をご想像ください。また、このすばらしい風景のただなかに、わたくしどもの小さな幸福の神殿が建っているところをご想像ください。だれにも邪魔されないで階段を上がることができ、だれに押し止められることもなく部屋から部屋へと歩き回ることができるのです。詩人でもある芸術家が、すでに前もって館に隅なく手をほどこしていて、その作品にみずからを語らせているのをお認めになるでありましょう。
夏の夜があたりで白んできました。とりどりの色彩がゆっくりと、しぶしぶとでもいうように、草や木々に表れ始めました。
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そして三島由紀夫の「反貞女大学」は、そもそもワタシ反するどころかって感じですが。笑
初三島本がこの大クセ本で良かったのか?
次の三島本は「真夏の死」が控えております。夏の始まりに読むか。