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マル暴ディーヴァ(今野敏著)を読んだ話
北海道在住のコンサポ登山社労士のkakbockです。
私は、北海道三笠市出身の作家 今野敏氏の小説が好きで、かなりはまっています。
一番好きなのが隠蔽捜査シリーズ(9作+α)なのですが、2番目に好きなシリーズがたくさんあります。
そのうちの一つがこのマル暴シリーズです。
現在、3作が発表されています。
今野敏氏は、警察小説を多く書かれている作家なのですが、このマル暴シリーズも刑事が主人公のお話です。
主人公は、暴力団対策を担当する甘糟達男という、やる気があるんだかないんだかよくわからく、暴力団に対しても非常に押しが弱い、はっきり言って頼りない感じの刑事です。
相棒の郡原刑事は、コワモテの上司で、基本的には後輩の甘糟刑事に仕事を丸投げします。
でも、ちゃんとフォローするときもあったり、やる気がないんだかあるんだか、よくわからない人です。
あらすじとしては、麻薬売買の場と噂されるジャズクラブに潜入捜査をすることなります。
このジャズクラブのステージで美しい歌声を披露する超人気歌手の星野アイが非常に重要な人物です。
星野アイが出演する日だけは、このジャズクラブの客数が激増するという、大人気のこの歌手が、ものすごく重要な人物です。
その他にも過去のシリーズで出てくるあの人も思いっきり関わってきます。
この人がこんなところにいて良いのかと思ってはしまいます。
設定自体が普通はあり得ない設定なのですが、今野氏が書くと、それほど違和感なく楽しめるというのが、今野敏作品は安心して読めるという要素の一つかなと思います。
そして、甘糟刑事は任侠シリーズにも出てくるのですが、任侠シリーズに出てくる阿岐本組のあの人もチラッと出てきます。
今野氏はシリーズ物が多く、登場人物がそれぞれ魅力的なため、続編についてもハズレがないので、安心して読めます。
そして期待どおり、面白い作品が多く、今作も安定の面白さで次回作にもやはり期待してしまうような作品でした。