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1年前、あなたはChatGPTの登場を予想できましたか?

「いやー、それは売っちゃった方がいいですよ」

あれはたしか、昨年の10月くらいのこと。知人と雑談をしていたら、その人の保有株が「半値になった」という話題になったんです。それに対する私の返答が冒頭の言葉――。

「だって、損切りしないと、機会損失になっちゃう」

まあ、通常の取引なら、それがセオリーでしょう。塩漬けするよりは、新たな有望株にチャンスを求めた方がいい。でも、その銘柄は違ったんです。

なぜなら、それは「エヌビディア」だったから。

エヌビディアといえば、いまや世界に冠たる半導体メーカー。米ビックテック企業を表す「GAFAM」に代わる「MATANA(マイクロソフト、アップル、テスラ、アルファベット[グーグル]、エヌビディア、アマゾン)」の一角です。

彗星のごとく登場したChatGPTによって、「AIゴールドラッシュ」に湧く2023年。人工知能分野のリーディングカンパニーといえる同社の株価は、S&P500指数の構成銘柄で最高のパフォーマンスを挙げたと言われるほどに高騰しています。

でも、昨年の秋は、ちょうどオフィス回帰が始まったころ。その反動で、パソコンの個人需要が落ち込み、エヌビディアは散々な状態だったんですね。株価もそれ以前の最高値から3分の1ほどに下落していました。

過去5年におけるエヌビディアの株価推移(Googleファイナンスより)

その後、まさか、こんな展開があるとは……本当にすみません!

幸いなことに、その知人は「現物だから1円でも損するのはイヤ、売らないで塩漬ける」と判断。いまは200万円近い利益となっていて、小躍りしているんだとか。

投資の判断は、どうかくれぐれも、ご自身にて行ってください。

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