お金がいらない惑星
宇宙の中で
地球はとても
遅れてるらしい
もっと進化した
惑星に棲むと
お金が必要ない
それでいて
豊かな暮らしも
できるらしい
☆☆☆
こんにちは!
フジミドリです♡
【癒や詩絵物語】
今回はSF的な詩と物語を思いつきまして、朔川揺さんの柴絵に添えました。
創作の背景など、別サイトへ揺さんとお喋りしつつ公開しております。
では早速──
☆☆☆
西暦2020年代の太陽系第三惑星は、まだ経済体制が成熟していなかった。
そのため宇宙の常識は通用しない。
全人類が、やりたいことをやりたい時にやりたいだけ取り組めるという、他の惑星ならば当たり前の豊かさに欠けているのだった。
僅かな特権階級だけが、そのような自由社会の恩恵を享受する。富める者と貧しい者に分かれてしまう歪で幼稚な段階だ。
年金制度など社会保障の充実している国もあるけれど、若い世代の負担が大き過ぎた。
だから、必然的に限られた資産とエネルギーを奪い合う経済活動しかできないのだ。
ではなぜ、地球人類はこうした未熟な段階に留まっていたのだろう。
基本所得制度を運用するならば、自由社会へ向かう第一歩がすぐにでも可能だった。
地球のAIとロボット技術は、人類が働かず必要な物資を得られる水準に達している。
また、フリーエネルギーも秘かに開発されていたが、公表は控えられていた。
つまり──
技術面に問題はなかった。
では、強固な統率力を持つ為政者の不在か。あるいは特権階級の陰謀だろうか。
否。地球人類の意識が、総和としてまだその段階に到達していなかったのである。
☆☆☆
『そっかぁ。意識が先で現象は後だもんな。乱雑な世の中、オレたちの意識が顕われてるってことか。バレテーラだね』
『そうか。やれやれ。情けない政治屋どもの所業は鏡に映った国民の意識だよ。こりゃあ批判してる場合じゃないぜ』
『あれってオレの姿か。驚いたな。トホホ。でもまぁ、気づけばいいのさ。本来のあり方にな。霊魂は自由自在なんだから』
『成功者なんて自分だけで得するやつだぜ。もし全人類が得するんだったら、それはもう成功なんて言わないもんな』
☆☆☆
誰かが何かを
欲しがっている
するとその何かを
提供できる誰かと
出逢うのだ
とても自然に
とても穏やかに
誰かが何かを
知りたいと願う
するとその何かを知る人は
完璧な時機を得て
引き寄せられてくる
とても自然に
とても和やかに
誰も不思議に感じない
なぜならそれが
宇宙の法則だから
誰も疑問をもたない
なぜならそれが
自由で心地よいから
とてもとても
心地よい
そんな暮らしが
本当の調和だから
☆☆☆
お読み頂きありがとうございます!