わたしが見ている夢
夢を見た
悪夢
追い詰められ
どう足掻いても
解決しない
周囲の人が
気遣ってくれる
けれど
状況は変わらない
逃げ出すように
目覚めていた
記憶が薄れていく
細部は思い出せない
追い詰められる感覚だけ
じんわり残っていた──
☆☆☆
こんにちは!
フジミドリです♡
【癒や詩絵物語】
道術家の私が、現象から感じたまま詩と物語を編み、朔川揺さんの柴絵に添えます。
創作の背景など、別サイトへ揺さんとお喋りしつつ公開しております。
では早速──
☆☆☆
西暦2020年代の太陽系第三惑星である。
ようやく、夢で見る世界の秘密が解き明かされる。この領域でも他の分野と同じく、解き明かす主役は在野の人であった。
学校教育に収まらない視野を持ち、入試制度で測れない感覚が優れている人なのだ。
既存の学問領域に精通する研究者は、段階の壁を飛び越えられない。同一平面で右往左往するばかりなのであった。
真相は驚くほど単純である。
方向が逆だったのだ。
現実世界に生きる人間が夢の世界を彷徨うのではない。夢の世界が現実なのである──
☆☆☆
『実はこの世が夢であの世こそ現実だって、どれだけの人が気づいているか。いや、知らんふりしてゲームに没頭するのさ』
『何のゲームかって、オレらが本当は何者であるか、理解を深めるゲームなんだ』
『ああ思い出すぜ。寝たきりになったミドリが言ってたな。あたし、夢でも見てるんじゃないかって思うの……』
『けど最期は、もう何にもいらない、みんなありがとうって……大したもんだね。ああオレもそうありたいよな』
☆☆☆
悪夢の物語が真実なら
あの苦しみの中へ
永遠に閉じ込められる
生きてる時間に解決しないと
死んだ後じゃ遅すぎる
誰も教えてくれない
わたしだけの真実なので
誰かを助けることもできない
わたしの真実ではないから
どうすればいい
ああどうすればいいのか
ただひたすら
中真を意識するだけ
答えは全てそこにある
そう信じ切れたら
何があっても笑って過ごせる
☆☆☆
お読み頂きありがとうございます!