越後平野の守護神・大河津分水のお話
日本有数の穀倉地帯である越後平野。
しかし100年前までの越後平野は、3年に1回洪水が起きる超災害地域だった。
洪水の水は平野に留まり沼地となる。
農業生産性は著しく悪くなり、僅かに取れた米も生育環境が悪く、鳥も食べないという意味の「鳥またぎ米」と呼ばれるほど不味かった。
そんな状況を一変させたのが、大河津分水路だ。
大河津分水の構想は江戸時代からあった。
越後平野の洪水の頻度はめちゃくちゃ高く、必要性は誰しもが感じていた。
越後平野を流れる信濃川水系の水の出口は山や丘に