フルマラソンで認知の書き換えをやってみた
以前、朝活宣言をしてから、マラソンを継続しています。
1か月半ほど経ち、まったくお金持ちにはなっていませんが、マラソンは平均走行距離がのびました。
先日出場した10キロの大会では、良い成績を残せて、達成感もありましたが、正直、
ものすごく疲れました。
あの「あと5キロ」「あと3キロ」という感覚は、10キロくらいだったら自分を奮い立たせてくれますが、フルという大海に出たことのない蛙の私にとって、同じ認知で走行距離を延ばすのは、「ないわ」と思いました。このままだと「続けたい!」「もっとやりたい!」って思えなくなる、と思いました。
人は、嫌でも10代後半~20代をピークに、生物学的には衰え、無理がきかなくなります。若いころは頑張りすぎて体の声を押さえつけていた私がランをする最大の目的は、もう体の声を無視せずに、この先、生きている限り、心と体の健康を維持し続けることです。であれば、ランを苦しいものと認知していては、それは達成できません。
そんな私が調子にのって、のられて、のせられて、フルマラソンにエントリーをしてしまったから大変です。
というわけで、認知を書き換えることにしました。レシピはこちら。
ランニングアプリの音声を消す
音楽もラジオも消す
●キロ走ろうとか思わない
ゴールを設定しない
ただ、無心で走る
瞑想と同じにしてみました。
とくに1のランニングアプリの「●キロ、到達しました」「ペースは●/キロです」の音声は、結果を嫌でも意識させます。
「あと何キロ」という結果にずっと認知を置いてると、そこに到達するまでは「到達していない自分」と無意識でジャッジしているので、しんどい。ペースが落ちてたりすると、それもまた自分に対する余計なジャッジを生む。
そういう、結果やジャッジではなく、「プロセスをただひたすら味わう」。こっちにコミットすることにしました。そうやって10キロ走ってみたら、
はるかに楽でした。
かかった時間も身体の疲労も変わらないのですが、心理的にはものすごく楽でした。「あと5キロ」「あと3キロ」ではなくて、自分の呼吸や足の裏の感覚に集中して無心になっていたら、気が付いたら10キロ走ってた、という感覚でした。
昔、どんなに頑張っても、いつも全国2位どまりのオーケストラの指揮者がいました。1年364日、それはそれは厳しい指導をメンバーにして、365日目の本番で1位を目指すのです。でもいつも2位なのです。ある時、「1年のうち、364日しんどい思いで練習して残りの1日に喜びを勝ち取るより、364日楽しくオーケストラができたら、最後の1日はどうでもいいんじゃないか」と思い、364日というプロセスを楽しむことに決めたとたん、1位を勝ち取ったそうです。
オーケストラの認知ををつらくてしんどいもの、から、たのしいもの、に変えたのです。
人は、本当はこういうふうに生きるのがいいのです。短期的成果を求める人生は、疲れます。
私もこういうふうにランをやっていきたい。その上で、自分の認知を俯瞰して、必要なら書き換えていきます。ヨガの瞑想、コーチングの認知の書き換えを知っていて、良かった。
とりあえず、フル走ってから言おうか、と思った方も、
応援くださる方も、
スキ!してくれたらうれしいです。
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