本当は嫉妬なんてしたくない
皆さんこんにちは。
バリ島からメディテーションヒーラーのさっちゃんです。
今朝テレビを見ていたら「妬み、嫉妬」について特集がされていました。
皆さんは嫉妬、妬みの感情はどんな時に湧きますか?
先日とある方がこんな事を言っているのを見ました。
だからこそ、今朝のようなテレビ番組の特集が成立するのかもしれませんね。
本当は嫉妬や妬みなんてしたくない・・・
そんな思いを持っている自分が嫌い、そんな人は実は多いと思います。
思えば、私もその昔は本当に色んな人へ嫉妬、妬みの感情を持っていました。きっと物心ついたころから、様々な事に嫉妬や妬みの感情はあったと思います。
それを顕著に感じて、自分でも自分って嫌な人間だなと思ったのは社会人になってからだと思います。
私は「私って後輩にやさしくできないなぁ」とずっと思っていました。
優しくしたいのに、何かあると厳しく言ってしまったり、わざと嫌な態度をとってしまったりしては、結局後で自己嫌悪に陥るのです。
その当時は、なんで私はそんなことをしてしまうのか理由がわかりませんでしたが、今はそれが「嫉妬」であったことがわかります。
なぜ入って来たばかりの後輩に嫉妬するのでしょう?
嫉妬は英語で言うとJelouse
今自分の持っている物、立場などを奪われないように、外からやってくる人を排除しようとする心理で、これは本能的・動物的な反応です。
例えば犬は他の犬に自分の食べ物を奪われないように威嚇しますよね?
それが本来の嫉妬です。これは本能的に表れる反応なので、なくすことはできないと言われています。
私たち人間の場合は、お金や愛情、自分への注目や地位が他の人に奪われてしまうのではないか、と感じた時にその本能的な発作が起きてしまいます。
「新しく入って来た人、気が利くし、仕事もできそうで優秀そうだな。そのままにしておくと自分の立場が怪しくなるかもしれない」
そんな事を心の中で感じ、いじめや嫌がらせをしてその場から排除しようとする、そんな感情が嫉妬です。
私の場合、自分に自信がないので、後輩や新しい人が入ってくると、もしかすると今の自分の立場を奪われてしまうかもしれない、という意識が無意識に働きそういう行動をとっていたのだと思います。
嫉妬が本能的・動物的なのに対して、妬みは人間ならでは、社会的なものだと言われています。
妬みは英語でenvy
妬みは自分と同等レベルに感じる相手が、自分よりも幸せそうだったり、自分よりも良い物を持っていると思う時に感じる感情です。
私の方が頑張っているのにどうしてAさんの方が評価されるの?
どうして隣の店だけ繁盛しているの?
どうしてBさんの家はあんなに家族の仲が良くて楽しそうなの?
そう感じるのは、「自分の方が相手よりも劣っている」そう思っているからなのです。
でも実は妬みにはポジティブな妬みとネガティブな妬みがあります。
ポジティブな妬みは、自分もあの人と同じレベルになれるはず!という思いが自分のやる気となり、自分をさらに成長させる効果があります。
逆にネガティブな妬みは、相手に嫌がらせをしたり、悪口を流したりして、その人を引きずり降ろそうとしてしまいます。
相手を下すことで、自分がその立場にいられると思ってしまうのかもしれませんが、実際はそういう行動をする自分の方がより下がってしまいます。
自分は周りに気付かれないように、と思っているかもしれませんが、そういう悪口や嫌がらせ、いじめは間違いなく後で周りに気付かれます。
もしもあなたが今誰かや何かに嫉妬・妬みの感情を持っているのだとしたら、まず初めにあなたがしなければいけない事は「自分との対話」です。
その相手をどうにかしよう、という事ではなく、どうして自分がその人にそんな感情を抱いているのか?
自分はどうしたいのか?そこの自分の心の奥の感情を深堀してみてください。
そんなあなたにお勧めのワークはこちら。
・自分が妬みの感情を持っている相手が、自分より優れていると思う事を5個書いてみてください
・逆に自分の方が相手より優れていると思う事を5個またはそれ以上書いてみてください
・あなたがその相手を羨ましい、妬ましいと思っている理由は何だと思いますか?
・あなたはどうしたらその相手を羨ましい、妬ましいと思わなくなると思いますか?
・あなたがその相手に感じる羨ましさ、妬ましさをあなた自身ができない(あなたがそれを持っていない)理由は何だと思いますか?
いかがですか?
「あっそういう事?」と自分の中で何か気付きはありましたか?
大事なことを一つ言いますと・・・・
あなたは自分が思っているほどその人より劣っていません。
本来人に優劣はなく、違っているそれだけだと私は思っています。
「お金持ちの家」「貧乏な家」
「美人」「不細工」
こういった目に見えるもので私たちは人と比較しがちです。
人それぞれ「重要」だと思っている価値観が違うのですが、自分が重要だと思っているものを、自分よりも多く持っているとそこに妬みが生まれます。
是非人と比較して優劣を感じるのではなく、違いを感じてみてください。
口では「個性」「違い」とは言っていても、心がそれを受け入れていないと嫉妬、妬みが生まれてしまいます。
そんな観点から自分の嫉妬心を見てみてください。
決してなくそうと思わなくても大丈夫です。