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ささいなことなんだ☆

ときどき甘えん坊の息子が「二階についてきて!」と言う。

おもちゃを取りに行きたいんだと。
ええ?夜でもないし、一人で行けるでしょう??
お母さん、今洗い物してるし・・・って思うから、断ってお姉ちゃんに頼むときもあるけれど、
たまには手を拭いて、どれどれと息子と手を繋いで階段をのぼっていく。

するとその横顔から、繋いだ手から、
心や身体、全身がじわじわ~っと喜びで満たされていくのがものすごくよく分かる。

子どもの心を豊かにしてくれるものって大きなことやむずかしいことじゃなくて、こういうささいなことの積み重ねなんだろうなぁと思う。

そういえば市の三歳半検診で専門の先生が言ってた。
こだわりは出来るだけ全部聞いてあげて。
待ってもらえた子は自分も人を待てる人になる。
周りに甘やかしてると思われても気にしなくていい、と。
この言葉はとてもはげみになった。

子育て支援センター(未就学児の遊び場)では、息子の年はなぜかとても厳しい親御さんが多かったので、甘い私はたぶん浮いていたけれど、ここでも先生のおかげで何とかやってこれた。長女の時から通っていたので先生には何でも話しやすく、「みんな子どもにかける言葉があまりにもキツくて、聞いているのが辛くなる」と先生にこぼすと、あるときの遊ぼう会で先生がこんなプリントをみんなに配ってくれました。

『甘えない人が自立するのではなく、甘えていい時にじゅうぶん甘えた人が自立するのです』10歳までは、徹底的に甘えさせる。子どもにとっても大人にとっても、およそ人間が生きていくうえで、甘えは絶対に必要なものです。・・・・・

子育ての分野で有名な先生の本からの抜粋だそうです。
昔じゃ考えられない価値観だろうけど、でも今、じわじわとその効果みたいなものを感じる。
子どもを突き放さないで良かった。

そう考えると、長女の時はそんな余裕あったかなぁとまた考える。
生まれ順による性格の違いってたぶんあって、こういうところに出るのかなぁと思う。わたしは末っ子でお気楽だもんね(笑)。

だけど先日、夜歯磨きをしているときだったか、娘が自分がとても愛されていると知っているみたいなことを言っていて本当にびっくりした。
あと『ちびまる子ちゃん』を見ていて、赤ちゃんがうまれるとお姉ちゃんはさみしくなるとあったけれど、自分はまったくさみしい思いをしなかったとも。
たしかに弟が生まれる時、だいぶ娘には気を遣った。
たとえば「赤ちゃんはお姉ちゃんに会いたくて生まれてきたんだよ」と何度も話した。

ちなみに、「生後三ヶ月ほどは昼夜の区別がない」というのを本で読んで、長女が生まれた時は夫が仕事から帰ってくるのがどれだけ遅くても、毎晩長女の沐浴をしてもらいました。夫の方は仕事の疲れが吹っ飛ぶし(ホント!(笑))、私の方はこの時間に体を休める。これは本当に良かった。
たぶんこのおかげだと思うけど、子どもたちは「お母さんじゃないとダメ」というのが一切無い(笑)。

そして、「二分の一成人式」が毎年10歳になる4年生で行われていたそうだけど、今年はまだ流行り病の影響で親の参加は無し。
その代わり家族への感謝の手紙を持って帰ってきました。

その返事を今度は家族から。「キャリアパスポート」だったか、なにかに入れるそう。
そのときわたしが書いたのは、
娘に生まれて来てくれてありがとう、ということ。
あなたが生まれてきて初めて自分(お母さん)も愛されて育ってきたことに気が付けたこと。
だけどあなたはもうこの歳でそのことに気が付いている事を知って、お母さんはびっくりしたということ。
由来の説明が難しいほど、名前にはたくさんの願いを込めたこと。
夢や願いは一つじゃなくて良いということ。
だからあなたも誰にも遠慮することなく、夢や願いはたくさん持ってほしいということ。

そういうことを書きました。

息子の方は道徳の授業で「自分のよいところ」を書いていました。プリントを何気なく見ると、
「係をちゃんとやっていること」などのほかに、
最後に「にこにこしているところ」と書かれていました。

「にこにこしていること」って、意識してやっていたんだ!とびっくり。
わたしは「笑顔が何よりも大事なこと」って気がついたのは大人になってから!

「すごいね!良いことだよ!」というと、
「だってこんな顔(しかめっ面して見せる)してたら嫌でしょう?」と(笑)。
そのしかめっ面、お母さんにはよく見せてるよ!・・・とは言いませんでしたが(笑)思わず笑っちゃいました。そしてとにかく感心しました。

人を不愉快な気持ちにさせない、という気遣いはみんなが気持ち良く暮らしていくためのツールのようなもの。その一番「簡単」なものが「笑顔」だとわたしは思う。

色んな事情があって、いつでも笑顔でいられない人ももちろんいるけれど、とりあえず他の誰かのことはともかく、自分はこうして健康で元気なのだから自分ができることはやる。
つまり、まずは自分が機嫌よくいる事。


子どもたちに全力で向き合うけれど、自分のしたいこともしっかりと。
そうすると自分が大切にしたいものは何なのか、
生活の変化や年齢によって自分の価値観も変わったし、ここ数年のこともあるのか、わりとはっきりとしてきたような気がします。

そしてもう一つ気を付けていることは、完璧を求めない事。
そのつもりはなくてもいつの間にかもう大きくなったんだからと考えてしまう。
勉強が出来て、片付けが出来て、お手伝いも出来て、なんて完璧な子どもはいないよねと。いるのかもしれないけれど、わたしも家事はけっこう手抜きさせてもらってるもんね(笑)。わたしはたいていふざけているし(笑)。
お互い様なのです。

わたしも完璧じゃないし、子どもたちもそのことを知っている(笑)。
わたしもしっかりと家族に甘えさせてもらっています♪

何となく最近余裕のない大人が多いなぁと思う。わたしもそうだから目につくのだと思うけど。
大人の方も「見て学べる場」が少なくなっているのかなと。
子育ては家族内だけでは絶対に無理。お父さんはどんどん公園へ行って周りを見て欲しいし、「ママ友なんていらない」と思っているお母さんこそ公園なんて行かないで(笑)市の施設や子育て支援センターを利用して先生に頼って欲しいなぁと思う。
たぶん子育てに限らず、みんな一人で頑張らないことが大事なのかなと思います。

おお、真面目に終わってしまった(笑)。

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