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4人目の出産エピソード|経産婦の葛藤
連日の夫婦会議
新居に引っ越して約半年、4人家族を想定した広さで、少し手狭に感じながらも満足して過ごしていました。
5回目の経験なのに、いつも驚かされる言葉「妊娠」。
5回、そう、私たちは以前、一度流産を経験していました。
そこからは毎晩子どもを寝かせた後、寝室とLINE電話を繋ぎながら、散歩会議をしました。
「産みたい、けど」。この「けど」の部分を取り払わないとダメだよね、という突き詰めれば、産むか産まないかという話し合い。
年子で4人目、上の子たちは幸せが3分の1から4分の1になってしまうのではないか、そもそもお金は足りるのか、新居に住んでいけるのか、自分が単身赴任になったらどうするのか、4人という数を1ないし2人で見られるものなのか・・・悩みは尽きません。
でも、何日かして気づいたことは、正直、内心で一番気にしているのは現実的な金銭面や他の子の面倒を見られないことなどではなく、「世間体だ」ということです。
また、タイミングとしては、元総理が銃撃され命を落とす事件があり、生きたくても生きられない人もいるのだと、それを奪う権利はない、そんな話になりました。
「命が宿った責任は自分たちにある。」
「産みたいと思っていたのに産めなかった経験がある」
「結局、いま自分たちは堕ろすための言い訳探しをしている」
「決して育てられないことはない。」
「きっと4人は4人でうまくいくよ。楽しいはず」
きちんと2人で話し合い、迷いを払拭し、納得した形で産むことを決意しました。
ちなみに私と妻の両親に報告すると、どちらの親も驚きとともに産後の実家来訪をけん制していました。(ですよね~)
計画的な出産計画
夫編
出産する際には3人の面倒を見る、産後は4人の面倒を見ることになるので、職場には異動の希望を含め、早めに相談が必要だと思いました。
職場の上司に報告すると、「時代に逆行した異次元の子作り」と揶揄されながらも、組織的に男性の育休取得の取組に力を入れ始めている時期だったので、皆に応援してもらい、出産予定前後で育休を取ることにしました。
妻編
3人目は病院着10分で産まれたので、「4人目こそは無痛分娩がしたい」と言っていました。
以前も利用したマタニティークリニックに行くことになりました。
まだまだコロナ出産。退院まで会えないため、3人の保育園、幼稚園、習い事の送り迎えの時間や、用意するものをまとめてくれました。
陣痛の知らせ
職場にいた19時頃、「陣痛きたかも」の連絡を受け、3人目の車出産クライシスを回避するため、ダッシュで帰宅しました。
無事に妻を病院に送ると、2番目と3番目が「ママ~」と泣き出す。
なぜかつられて1番目も・・・前途多難。
・・・いやいや、産まれてからの方が大変だし、妻の方が大変だし・・・とはいえ・・・
帰宅して布団に行くと、3人がまたしても「ママ~」と泣き、とてもシンプルに傷つく。
パパの疑問①「あれ?パパと寝る~!!って日あるよね?」
無痛分娩とswitch
4人目、今回で最後になるはずだから、無痛で産みたいと話していました。
しかし、助産師さんと話していると、少し料金が加算されること、産後に頭痛になるかもと言われ、
「3人産んでいるあなたならいける」
と言われ、「ならその料金で任天堂switch買うことにした」という連絡が。
パパの疑問②「え?そういうもんなの?」
まあ、産む人が決めることか・・・納得できたような、できてないような。
23:03、今までで一番大きな声でよく泣く3,002gの子が産まれました。
さすが経産婦、「今までで一番落ち着いてお産出来た気がする」と余裕のコメントを残す。
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4児ママの野望
妻には、4児ママたる一つの野望があった。
「1人目の幼稚園の卒園式に参加したい」
ただ、卒園式は退院前日のため、参加できませんでした。と言うはずのところ、「わが子のステップアップの過程を見逃したくない!」という気持ちが強く、特に1人目を幼稚園に通わせることは、とても苦労し、大変だったため、産後直後から頑なに退院を希望していました。
強い思いを先生に伝えると、経産婦ということで退院を早めることができ、周りのママたちに「え?早くない?」と驚愕される中、無事3人の子ども達と再会、幼稚園卒園式に参加し、卒園児入場時点で泣き出していました。
4児との生活
4人を連れて歩いていると2度見、3度見されることがしばしばあります。
特に、公園、マックや回転寿司などの店に行くと「え?4人?」という視線を感じます。
それ、見えています。聞こえています。分かっています。
いつだったか、4人をキャリーワゴンに乗せて近所のスーパーに向かっていたのを同僚に見られていたらしく、職場で言われてとても恥ずかしくなりました。
でも、最近やっと視線が気にならなくなってきました。(周りを見ている余裕がなくなった!?・・・)
名前の由来
優しく、素直で伸び伸びと人生を歩んでいけますようにという想いを込めて
名前には上3人の子の漢字の一部が入っており、4人には力を合わせて育ってほしいという親からのメッセージが込められている
妻には、4児ママたるもう一つの野望があった。
「もう一人欲しい」
乳児が愛おしいのだと。
(完) ・・・じゃないかもしれません。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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また、この機会に他の投稿もご覧ください。
続けて1~3人目のエピソードも読んでいただけると嬉しいです。
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