マイナスをプラスに変えた!天才かっ!

ばあばは計算が得意だ。
だから、ドリルは漢字ドリルより計算ドリルだとがぜん張り切る。
でも、今日はちょっと苦戦している。
どれどれ。

□−4=19

「何かから4を引いたら19になるから、足せばいいんじゃない」

するとばあば「足す…足す…足す…」と念じ始め…
「できた!」

その答えがこちら
28番をよ〜くご覧ください。

引き算を足し算に変えてしまうと言う裏ワザを身につけてしまった!

ばあばは天才マジシャンでもある。

ソファに座ってお茶を飲んでいたのに、気づいたら湯呑みがない!ない!ない!(いまだ見つからず)
ミカン食べてたはずなのに、皮がない!ない!ない!(後日、ワゴンの中からカピカピになって発見)
さっきまで寝る体制でパジャマだったのに、服に早変わり!(ふと目を離すと着替えちゃうんですよね〜)

エブリデイ、ばあばマジックで何かが消えている。

もひとつばあばのすごいところ。
忘れる天才である。

おばあちゃん(ばあばの母)から「考える前に手を動かすだよ」としつけられてきた戦中生まれのばあば。
ほんとにまめったく、お嫁に来てから炊事洗濯子育てパート、全て一気に引き受けてきた「THE 昭和の嫁」である。
認知症と診断されても、「三つ子の魂 百まで」で、常に何かしなきゃと仕事を探して回っている。
でも、毎回やらかしてしまう。

言っちゃダメだとわかってるのに
「違うよ、そうじゃないよ」
「あー、それは触らないでー」
否定してしまう。
最初はやんわり言っててもついつい強い口調になってしまう。
バカにされたと思ってしまうばあば。
「もういいよっ」ぷいっと出てってしまう。

あぁ、またやってしまった。

姉が言った時はじいさんとわたしが、じいさんが言った時は姉とわたしが、わたしが言った時はじいさんと姉が「あ〜ぁ、だからそういう言い方しちゃダメだってば」と思うのに、シャッフル再生がエブリデイループしている。

ちんぷりかいた(ウチの方の方言で「拗ねる」)ばあばの行き先はトイレ。
で、出すもの出して戻ってくると、ケロッと忘れてる。

そのことに、どれだけ我々家族が救われていることか。

ばあば、キツい言い方になってごめんね。

「え?なんだっけ?」

すっとぼけているのか、ほんとに忘れてるのか、はたまたミックスかは、わたしたちにはわからないけど、忘れる天才に家族は救われている。

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