映画感想文「ぼくとパパ、約束の週末」自閉症スペクトラムの10歳の息子とパパの物語
正直、これはきつい。
もし自分の息子でも相当キツイと思ってしまった。寄り添う家族の大変さをしみじみと痛感する。自閉症スペクトラムの息子と家族の物語。
こだわり強く、マイルール通りに行動しないとパニックになる。対人コミュニケーションが苦手。興味の範囲は狭いが興味を持ったことにはとことん取り組む。いわゆる非凡な才能を発揮したりもする。
そんな様がリアルに描かれてて、なるほどー、こんな感じなんだーと勉強になった。現在放映中のテレビドラマ「ライオンの隠れ家」でも主演の柳楽優弥の弟、自閉症スペクトラムのみっくん(坂東龍汰が好演)が話題だ。100人に1人はいるという自閉症スペクトラム。私の周りにもいるはずだ。
どういう特徴があるのか、知ることで家族以外の他人もできることはあると思う。だから、こんなふうに映画やテレビで取り上げることは重要だ。
自分の好きなサッカーチームを探すため、56チームの試合を週末訪ね歩くと10歳の息子と約束したパパの葛藤が共感できて刺さる。
救いがあるのは、頑なな息子が少しずつだが変化していくこと。自分のルールを少しだけ譲ったり、人と共存することに慣れていったり、クラスメイトに自分をわかってもらおうと説明したり。
やっぱり、面倒だし照れ臭いけど、わかりあうための自己開示、譲り合いは大切だな。そして摩擦はあれだど、結局人は人と関わることで変わっていくとしみじみ実感。こんなに幼い子供が頑張ってるんだから大人も頑張らなきゃだな。
実話に基づく物語だという。息子に付き合うファミリーがとっても素敵で心温まる。
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