映画感想文「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッバレ！戦国大合戦」大人も楽しめるしんちゃんおすすめ作品

お下劣なギャグ連発。

そもそも子供向けだし、大人が見てもつまんないだろう。ずっとそう思ってた、クレヨンしんちゃん。

だけど友人に全力お薦めされ、視聴。観てからググったら、この作品はクレヨンしんちゃんシリーズでも最も評価高い作品と言われているそうだ。みるならこれ、をお勧めしてくれた友人に感謝。

しんちゃんが戦国時代にタイムスリップ。春日の国の武将を助けて戦う話。

その武将がまた無骨で気持ちいい奴なのだ。視聴者は必ずや、この人の味方になる。なんの疑問もなく文句もなく、日々戦いに明け暮れる毎日に疑問を持たず。父も兄も戦争で亡くなっているのも当たり前と受け止め。戦いでは真っ先に危険を買って出て。殿に忠実で女子供に優しく。敵にも情けがある。

古き良き日本人の鏡みたいな奴なのだ。

いや、これじゃいくら武術が優れていたとて、生き馬の目を抜く戦国時代。生き残っていけないでしょと心配になるレベル。

そして、彼は身分違いの恋をしている。その相手の姫様もまた、素敵な女性だ。多くを望まず、人には優しく。それでも自分の意志を貫く強さもある。

戦国時代の哀れをしっかり描きつつ、日本人が持っていた道徳観が随所に盛り込まれ、しんちゃんのギャグが時折それを和ませる。という緩急の付け方が秀逸。

友人は中学生時代にみてすごく感動したそうだ。

でも確かに、これ、むしろ思春期くらいが最も刺さる気がする。少なくとも幼児向けではないという感想。そして大人にも楽しめる。

おすすめしてくれた友人に感謝。やっぱり映画って人のおすすめが当たりが多い。