映画感想文「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」滋賀県主役のシリーズ2作目。相変わらず笑える会心の作
あっぱれな作品だ。
世界観に入り込めれば、かなり笑える。
ご当地それぞれの小ネタが、いちいち的確で面白い。
いやー、しょうもな〜、と独りごちりながらも、思わず笑い、かなり楽しませてもらった。
前作に続き、漫画の世界観を壊さず実写でここまで再現してるのがすごい。そこには、どこか行っちゃってる感のある異次元の人、GACKTの存在が必要なんだなとしみじみ思う。
同じ枠でいうと、片岡愛之助、藤原紀香を今回新たに起用。
キャスティングした人、すごい。
確かに!と思わず膝を叩いた。2人ともこれまた漫画感がすごくて、適役。夫婦になった理由がわかるなあと勝手に納得した。似た者同士感が滲み出る。
そして、もちろんそこに追随する、二階堂ふみ、杏の存在感も素晴らしい。
「月」での病んだ介護士、日曜劇場「VIVANT」で異国の砂漠で働く医師、そして「翔んで埼玉」。振り切った役柄をこなす二階堂ふみの芸達者ぶりは、いうまでもなく凄い。
しかし新たに加わった杏のオスカル的な貴公子ぶりも凄い。高身長に長い手足。普通のテレビドラマでは時に浮くこともある宝塚風な外見が、この映画にはぴたりとハマる。この世界観を表現出来る稀有な女優だ。これまたナイスキャスティング。
なお、今回の主役は滋賀県。そして、大阪。関西での戦いがメインのため、埼玉はあまり出てこない。埼玉県人は要注意だ。
滋賀には友人が住んでいる。たまたまであるが、地元愛溢れる友人に案内してもらい滋賀の旅を楽しんだのは1年前。思いがけずめっこり滋賀ご当地ネタを学んでいた私としては、かなり堪能した。
次は東北とか、九州とか取り上げて欲しい。まだまだエリアを変えればいくらでもシリーズ化できそうである。
気軽に笑って楽しめる映画でオススメ。