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映画感想文「リバウンド」笑って泣ける韓国映画。弱小バスケチームの頑張りが沁みる

号泣レベルに泣いた。

これが実話だなんて。

舞台は韓国の釜山。学校のお荷物となっていた高校バスケットポールチーム。部員はたった6人。そこに選手としてもぱっとしなかった未経験コーチが就任。

寄せ集めの選手達は当然、全員ノンエリート。更にそれぞれが事情を抱え、なかなかまとまらない。

コーチも覚束なく、間違った指導を繰り返す。

そんな風に、互いに失敗ばかり。それでもバスケが大好きという気持ちだけで、なんとか繋がり続ける。

そんな彼らが予選突破しようと試合にのぞむ、その全力投球が見どころ。様々なアクシデントが訪れる。それでも彼らは打ちのめされてはまた、立ち上がる。

幼い頃は期待されていたのに高校生になって伸び悩むギボム(イ・シニョン)。有力選手だったが怪我で夢を諦め自暴自棄に生きるギュヒョク(チョン・ジヌン)。脛に傷持つ犬猿の仲のこの2人が、お互いを許し認めあってく過程が特に良い。

2人の表情。試合中のアイコンタクト、言葉少ないながらわかり合ってる感じ。それらがよく出てる演技が、めちゃくちゃ沁みる。

韓国ドラマらしい、ドタバタコメディ風に始まる本作。コーチのカン・ヤンヒョンは本作のために増量したという、本物に似せた役作り。お笑い芸人ぽい、ほんわかした見た目のおとぼけキャラ。

そんな風に始まったこの物語に、最後に泣かされるなんて。想定外であった。

シュートしたボールがリングに入らず跳ね返る。それを奪う動作を「リバウンド」という。ピンチをチャンスに変える、そんな意味を持つタイトルが胸に迫る、笑って泣ける良作。

最後に本物が出てくるところで、また泣けた。

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