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映画感想文「コンクリート・ユートピア」普通の人が狂気はらんでく、イ・ビョンホンを堪能する作品

イ・ビョンホン53歳。

若い頃はただのイケメン枠だと、ノーマークだった。しかし昨今歳を重ねてからの彼の活躍ぶりが凄いなと密かに注目してる。

昨年公開された「非常宣言」、立て続けに今回の「コンクリート・ユートピア」。いずれも彼が主人公で韓国でヒットした作品である。

災害が起き街が崩壊したソウル。その中でも一棟だけ崩壊を免れた高級マンション。マイナス26度の寒さの中、外にいたら凍死すると家を無くした人々が押し寄せる。

そこでマンション住民たちは自ら自衛組織を作り、住人で団結してそれ以外を排除していく。

非常事態で人がどう変化していくかというパニックムービーである。

そこで住民に選ばれるリーダーがイ・ビョンホン演じるヨンタクである。どこにでもいる普通の人が権力を持ち、どんどんと狂気をはらんでいく様がリアルに描かれており、目を見張った。

今更で恐縮だが、全然異なる役柄でいずれも演技が上手い。

映画自体は気持ちいい作品ではない。何しろパニック映画である。

しかし、息を詰めて最後までみせるのはさすが、エンタメ大国である韓国の作品だと感心した。

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