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映画感想文「ソウルの春」長く続いた独裁政治の下で起きたクーデター。今に至る道程を思う

自国の恥部。

それをこんなにも堂々と娯楽に昇華させる韓国。その言えるメンタルの強さに、まず打ちのめされる。

しかし、長く独裁政治が続いたことはさすがに認識していたが、裏にはこんなドラマがあったとは。といっても独裁政治配下での密室の出来事。真実は誰にもわからない。よって、かなり創作で補完してるとは思うが。

1979年10月。20年近く独裁を続けていた朴大統領が暗殺される。民主化の気運が高まったところに、クーデターが起こる。

ドロドロの人間ドラマ。次々に発生する、連帯と裏切り。オセロのように一瞬にして裏返る形勢。行き着く間もない。

そして「誰かの妻」、以外は登場人物が全員男。実際そうだったんだろう。にしても、本当に男ばかりの軍人ドラマ。今の時代に見ると結構違和感ある。時代が確実に進化してることを感じる瞬間。

にしても、142分という長丁場。これを最後まで飽きずに見せるシナリオの巧みさに舌を巻く。ほんの一瞬だった「ソウルの春」を思いながらラストはしんみりした。

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