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映画感想文「人生は美しい」こっ恥ずかしいベタな展開に懐かしさ覚える

きゃー、恥ずかしい。

何度も脳内で叫んだ。観ている方がこっぱずかしくなる、ベタな展開。

それでもグイグイと押し切られる。これが韓国映画の勢いだよねと、しみじみ。

登場するのは、昭和の日本にあったような、夫と妻と子供2人の家庭。

専業主婦の妻。

会社と家の往復のみで家では縦のものを横にもしない夫。おまけにモラハラ。ちょっとしたことで腹を立て、公衆の面前で妻を怒鳴りつける。

ある日、体調がすぐれない妻は病院に行き、余命宣告を受ける。いつも機嫌が悪く怒ってばかりの夫、親から自立して自分のことに夢中な子供達。

人生は残りわずか。なのに、変わらない日常に怒りを感じた妻は、初恋の人を求め高校時代の思い出の地に向かう。

そりゃそうだ。気持ちもわかる。終わりをむかえる時に振り返るのは、人生のいちばん良かった時代であり、その時代への郷愁だから。

この映画を救っているのは、妻役のヨム・ジョンア。どの場面でも終始とても美しい。しかもハリウッドにはない、作り込んでない美しさである。

日本の女優に例えると木村佳乃、的な感じ。

スタイル良く八頭身。すっぴんの顔には歳を重ねたなりの年輪がしっかりと刻まれている。そのナチュラルな美しさに、なにやら感動した。

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