映画感想文「グラディエーター英雄を呼ぶ声」豪華で華やかな超大作。しかしサプライズなし
華やかではあった。
古代ローマの時代の物語。リドリー・スコット監督の真骨頂発揮、大迫力だった。
しかし、残念ながら可もなく不可もなくの作品。ラッセル・クロウ主演の2000年公開の前作ファンとしては、物足りなかった。
ハリウッド豪華超大作である。映像の迫力やキャストの充実や、その他諸々含め、そこそこの満足は得られる。なので不満はない。が、サプライズがないのだ。あー、そうだよね、という展開だし、先が読める。そうするとやはり感動を得にくい。
個人的な唯一のサプライズは、デンゼル・ワシントン。いままでみた彼の中で間違いなくベストの演技だった。グラディエーターを買う謎の男ルシアス役。いい人なんだか腹黒い人なんだか、わからない。時に良心をみせ、時に残酷さを見せる。
人間の持つ二面性、どちらとも割り切れない複雑さをちゃんと体現してた。素晴らしい演技であった。
なにしろ、最初「見たことあるけど誰?」って感じだった。それだけ、デンゼル・ワシントン味を消してたってことで凄い。
これを見るだけでも映画館に足を運ぶ意味あり、な演技であった。