「禅脳思考」を読んで気づく自分の"とらわれ"度合いの強さ
「禅脳思考」を読んだ
東洋哲学修行、第二冊目の本を読み終えた。
この本は、スポーツドクターとして活躍されている辻秀一さんによる、パフォーマンスを引き出すための脳の状態について禅をからめて解説している本だった。
今調べたら、辻秀一さんは、News Zeroに出演されたり、政治的活動家としても有名なクリエイティブ・ディレクターである辻愛沙子さんのお父様だとか……!
個人的にとっても応援している女性有名人の中のお一人だったので、こうやってつながるのはびっくり😦
と、余談はさておき、この本を読んだことで、より禅の考え方を日常生活に照らして考えやすくなってきた。
ただ、それと同時に、自分がいかにとらわれまくっているかに気づくことになった。
この本を読んでいるそばから他人に心を乱されていたことに気づく
この本では、仏教で言う「悟り」を「ご機嫌なフロー状態」という言葉にして説明している。
この状態はどういうことかというと、以下の通りだ。
”揺らがず”、”とらわれず”、ただ、自分の心の状態に気づいて切り替える事ができる状態。
文章の意味は、よくわかる。
この状態は、とても良さそうだ。
でも、さまざまな経験や入れ知恵を通して歪められた認知にがんじがらめになりながら生きてきた人間(=わたし)にとっては、これに到達するにはなかなかの修行が必要そうだとも、よくわかった。
そして、以下の一文を読んで、わたしはまだまだ全然だめだなと感じた。
まさに、これを読んでいるとき、友人からのどうでもいいLINEにイライラし、思いっきり心を乱されていたからだ。笑
瞑想を始めて、そこの切り替えはだんだんうまくなってきたとはいえ、まだ、本当にどうでも良いことで心が乱れることはたくさんある。
というか、しばらく仕事を休んでノーストレス状態でいたのに、ここ最近仕事が忙しくなり、人と関わる機会が多くなってきたことが要因なのか、簡単に心を乱されてしまうことが増えてきたように思う。
でも、それについても、答えはこの本にあった。
外界に依存する”不安定な自信”しかない
わたしは、この本でいう”自分の中から作った自信”が、まだ足りないのだと思う。
この本では、「他人の評価」や、「結果が出る」などの外界に依存するもので培われた自信は、”不安定な自信”なのだそうだ。
コントロールできないところに依存し、人と比べて自分はどうかという軸で自分を見ている。
これは、認知にとらわれているので、「フローな状態」とは言えない。
しかし、”自分の中から作った自信”とは、揺るがず・とらわれず、今を生きていることで培われた自信。
これは、小さい自信ではあるけれど、着実かつ確実で、動じることのない自信なのだという。
わたしがキャリアブレイクを決心したきっかけをくれた心理士の先生にも、「あなたは他人の評価を気にしすぎている」と言われた。
それを払拭するために仕事を休み、会社を辞め、フリーランスになった。
でも結局今でも、クライアントに「仕事できないやつと思われたらどうしよう……」という他人の評価にとらわれてグラグラしてしまっている。
とはいえ、たかだか本一・二冊読んだだけで簡単にこの”フロー状態”を手に入れるわけはないか。
そんな簡単にできるものなら、誰も修行なんてしていない。
まずは「とらわれている自分に気づけた」んだから、大きな第一歩を踏み出せたと思うことにしよう。
まだまだ、修行は続きそうだ。