3年理科 「動物のすみか」
理科授業の実際について書いてみたいと思います。
余談ですが…。
巷の教育書で紹介されている単元計画は、完成されたものが載せられています。
ただ、私としては「どのようにそんな授業を思いつくことができたの?」ということを知りたいのです。
そうでないと、その単元はその本の通りに授業をしてうまくいったけど、その本で紹介されている以外の単元で通用しなくなってしまうから。
そんな考えのもと、読んでいただいた先生方が実践するときには「ここを気をつければいいんだ!」と思っていただけるように、単元が進む中の試行錯誤を記そうと思います。
(そもそも教員3年目の私には、皆さんに参考にしていただける実践をすることができないのですが…。)
単元の実際
※元々はNHK for Schoolなどの動画教材で終わらせようと思っていましたが、子どもがどんどん問題解決を進めていったため、しっかり単元として行うことにしました。
第1次 「動物は校庭のどこに住んでいるのかな?」
新しい単元を「動物のすみか」と紹介したら、子どもたちは大熱狂。
私のクラスは動物が大好きな子どもが多いです。
教室にはたくさんの虫かごがあり、子どもが飼っています。
(一時期は、虫かごが10個くらいありました…。)
ここでいう「動物」とは、「生物」の中での「植物」でないもので、「虫」も「動物」に含まれるという簡単な定義(厳密ではありません)を確認した途端に、子どもは勝手にどんどん予想し始めました。
「畑にいっぱいいるよ!」
「遊具のあたりの木のあたりにいた気がする…」
また、その理由づけとして、
「隠れやすいから」
「食料がたくさんあるから」
などもいっていました。
「理由づけまで考えられるなんて、科学的だね!」といって価値づけました。
検証方法は、もちろん校庭へ調べに行く。
タブレットを持って、写真に記録することで根拠としました。
調べにいった場所は畑、プール(もう塩素をいれていないため、藻が生えています)などです。
教室に戻ってきて、結果を共有。
これがとても難しかった。
写真に撮った動物(ほとんどが虫)が多すぎて、結果の共有が煩雑に。
結果の共有をした後は「動物は校庭のどこに住んでいるのかな?」に対して答えを出す場面。
子どもからは「一度その場所で見たからと言って、そこに住んでいるとは限らないのでは?」ということで、現時点では答えは出せないとのこと。
追加で検証することになりました。
とはいえ、この観察結果から、
・動物によって、住む場所は違う
・「いろんなところを転々とすみかとしている動物」と「一つの場所に住み続けている動物」がいる
といったように、解決の見通しをもてた子もいたようです。
ちなみに、この「動物は校庭のどこに住んでいるのかな?」という学習問題に関して、問題の立て方が良くなかったと反省しています。
ここで捉えたいこととしては「隠れやすい場所、食料がたくさんある場所を動物がすみかとしている」ことです。
これは子どもが今回の理由として挙げていますが、本来これが予想(主張)として出るような学習問題を立てなければいけませんでした。
第2次 「動物は校庭のどのような場所に住んでいるのかな?」として、再度問題解決を行おうと思います。
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