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【部活動】教師1年目、保護者に言われた衝撃の一言

みなさんこんにちは。
前回の自己紹介に引き続き2本目になりますが、いきなり重たい内容になります。あらかじめご了承ください。
やっと夢だった先生になれたのに、こんなに苦しい思いをしなければならないのかと思った教師1年目について語りたいと思います。

生徒に寄り添っていたつもり・・・?

私は2018年4月、新卒で私立高校の教師として赴任しました。
1年目は副担任、部活動はバスケットボール部の副顧問でした。
私自身、学生時代バスケ部だったこともあり、生徒たちと一緒に練習をしたり、メニューを考えたりしました。
「生徒に寄り添い、一緒に練習して共に成長する」
これが私のモットーでした。
しかし、主顧問の先生は違いました。
古風な昭和スタイルで生徒を罵倒し、できない者は練習にも参加させない。
そのようなスタイルでした。
私は初任ということもあり、何も言えずただ従うしかありませんでした。
そのため、不満を抱えている生徒の話をひたすら聞く毎日でした。
それを苦痛に感じることもなく、私を信頼して話してくれているんだと思っていました。時には部活終わりに残って、誰もいない学校で1on1したりもしました。
そんな中、とある練習試合の終了後、数名の保護者に私は呼び出されました。
そして私は衝撃の一言を告げられました。
「ビーン先生、生徒に舐められてるの分かりませんか?若いからって生徒のご機嫌とってるのか知りませんが、〇〇先生のようにもっと厳しく指導してください。そんなんじゃチームとして強くなりませんよ。」
私は頭が真っ白になりました。
今まで生徒のことを思って寄り添ってきたのに、いきなりそんなことを言われて、これからどのように生徒に接したらいいのか分からなくなってしまいました。
確かに主顧問の指導スタイルを目の当たりにしていた保護者から見たら、私は甘い存在だったのかもしれません。

誰のための教育なのか

現在教師をされている方、これから教師を目指している方、そして保護者の方々、
誰のために教育をするのでしょうか。
答えは「生徒のため」です。
教師1年目の時、保護者に「生徒に舐められてはいけない」と言われてからの私は一生懸命「厳しい先生」を演じました。
それが正しく、求められている教師像なのだと思い込んでしまいました。
しかし、それまで心の内を明かしてくれていた生徒も私に話しかけてくることもなくなり、「怒られるから従おう」と徐々に自ら考える力を無くしていったように感じられました。
悲しいですが、次第に生徒は顧問がいる時や部活に顧問が来た瞬間から声を出し、練習に励むようになったのです。
その目に見えて切り替わる様子を目の当たりにした瞬間、本当の教育の意味を見失いました。

自分のスタイルを貫く大切さ

私は現在、あるラケット競技の顧問をしています。
私自身その競技を経験したことはなく、日々生徒と共に練習に励んでいます。
この「生徒と共に」というのが私のポリシーです。
先述した通り、初任の頃は「もっと厳しく」「舐められないよう」と言われ続けました。そのため、舐められないように厳しく指導するのが正しいと思っていました。
しかし、今は違います。
初任の頃の苦しい思いをしないよう「誰のための部活動なのか」「何を目標にするのか」を常に生徒に問いかけ、部活動を運営しています。
そのため、生徒は「怒られるからやる」のではなく、「〇〇という目標を叶えたいからこの練習をやろう」というように変わっていったのです。
時には「ビーン先生に負けたくない!」なんていう可愛い子もいますが笑
これが、真の教育なのではないかと私は思います。
現代は私たちが経験してきたようないわゆる「昭和スタイル」の教育とは180度違います。
練習中に水を飲んでも良いし、先輩と仲良くしてもいい。
時代は変わってきています。
その中で本当に大切なことを見出し、生徒と共に築き上げていくことこそが教師として今求められている使命だと私は感じます。

最後に

現在教育方針に悩みを抱えている先生方、これから教師を志している学生の皆さん
自分の思い描いている教育スタイルを貫いてください。
自分の教育方針に悩んだ際は、同僚の先生方や管理職のアドバイスを受け入れて、時には俯瞰して自分を見ることも大切です。
しかし、誰かの一言で自分の信念を曲げてはいけません。
様々なことを吸収しながらも、自分の信じた道を突き進む意思をもっていればいつかそれらが実る日が来るはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
今日も生徒、保護者、地域、同僚、そして自分を大切に教育活動に励みましょう!

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