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仁尾智(におさとる)
2021年7月26日 18:15
全然覚えていないエッセイがEvernoteから出てきた。文中に「きり(7歳・オス)」とあるから8年前に書いたことがわかる。猫と言葉が通じればいいのに、と思うことは少ない。猫は「わかっているのか、わかっていないのか、よくわからない」具合がちょうどいいのだと思う。それに、猫の言葉なんて、多分「ごはんまだー?」か「ドア開けてー」か「ウンチ出たよー」のうちのどれかだ。そしてそのどれかに対してこ
2016年2月22日 00:05
見て見ないふりをしてたら死んでいた猫じゃなければ見なかったかな(連作「ネコノイル」より)猫からの手紙が届いたのは、2006年9月2日土曜日の朝だった。僕はまだベッドで起きるでも、眠るでもなくうだうだしていた。先に起きて、なつめ(オス猫)を病院へ連れていったはずの妻が、数分で戻ってきた。(なつめには持病があり、週1回通院していた)何事かと思い、玄関に行ってみる。「どうしたの?」と