20代の低投票率が悔しすぎるので、腹筋しながら対策を練ってみた
昨日、第50回衆院選の開票が行われた。
わたし、若者の投票率の低さが不満である。
不満すぎて超もやもやしたので、腹筋しながら「なんでや!!!」「ゆるせない!!!」「腹筋いたい!!!」「50!!!」「投票率低すぎ!!!」「キツイ!!!!!!」とか言っていたら100回終わっていたくらいには不満爆発してる。
今回の選挙の投票率は、全体で53%程度になったという。速報につき誤差はあるだろうがほぼこのくらいになるだろう。
中でも若者の投票率の低さは毎年問題視されており、2021年の第49回衆議院選での20代の投票率は36.50%。10代の43%を差し置いて、堂々のワースト1位とのこと。
いやさ。30%代って。
一体全体、どういうことなの!!!
もーーーほんっとに悲しい!!!
投票する先が与党でも野党でもいいし、政党について言うつもりも触れるつもりも意見を押し付けるつもりも一切合切ないのですが、投票率よ!!
若者はどうしたら選挙に行くんだろうか。
私について、普段はメイド屋さんやコスプレイヤーとして活動している身であり、ファンが生命線な生活なんだから、こんな現実的すぎる話題に触れるのはあまりにもセンシティブすぎるしやめておくべきだとは分かっているのだけど、若者の投票率の低さが理由で衝動的に腹筋を痛めたほどである。文字だって書きたくなるってもんだろう。
よって、今回はメイド屋さんとしてというより、同じ20代女として、どうしたらいいのか、無い脳を使って真剣に考えてみることにする。
二極化する20代
学生時代の知り合いたちは基本選挙に行くのが当たり前だった。当たり前すぎてSNSに投稿もしないし、行ったとて褒められることもないけれど、会話の中で「今週末は選挙だもんねどうする?」「あ、私期日前投票しとくから大丈夫」なんて、さらっと話題にあがる。
私の周りが選挙感度高いだけかもしれないれけど、ここだけを見れば投票率85%くらいはあるんじゃないかな。
同じようにXをみても、投票しない若者について意義を唱える若者たちが溢れている。
「選挙 投票率 20代 」とかで調べるとなんてことないツイートを沢山見ることが出来て、選挙意識の高い若者たちの存在を認識できる。
一方、私の本業であるメイド喫茶界隈では、選挙の話が出ること自体がまずない。出たとしても「え、選挙あるの?」「めんどくさいし行ったことない」「興味無いしむずかしいしどうせ変わらない」「え、行ってる人とか友達にも見たことないんだけど笑笑」みたいな層の民で充満している。体感ベースだけど、界隈の投票率は10%を切りそうだ。
この違いは何にあるのだろうか。
行く人と行かない人の違い
①親の考え方
まずひとつめ、家庭環境である。
親が選挙について「あんなもん行っても意味ないよ」「無駄無駄」と言う中で育ったら、そりゃあ行かないよなと思うわけだ。
私がここまで選挙にこだわる一番の要因は、親が選挙を大切にしていたからに他ならない。両親は、どの党が良い悪い等は子供の私にも話さなかった(聞いた時も教えてくれなかった)から支持している党なんて知らない。けれど、唯一「必ず選挙にだけは行くように」と常々教えられてきた。だから私はここまで選挙に熱を持っている。
それが逆だったら、そりゃあ''選挙=なんか勝手にやっている行く必要のないもの''という常識になるだろう。ファン以外から見たアイドル総選挙みたいな感覚だ。AKBのファン以外は、総選挙でどの子が1位になっても別に自分事ではないから投票はしないのと同じである。野次馬的に、へー、指原1位なんだ〜と眺めているあの時の感覚。
そういう訳で、若者の投票率をあげる為には親が行かなかった層が、投票する必要がある。出来ることなら親世代にも行ってもらいたいのだが、古い人間の凝り固まった価値観を変えるのは難しいので、それよりは20代の方がなにかきっかけがあれば変わる可能性が高いだろう。
要するに、常識を覆す必要があるということだ。
これがなかなかに難しい。一日三食こそ健康であると言われ続け育った人が、半日断食をした方が健康に生きれるという事実を受け入れるためには時間がかかる。まず、大きなショッキングな情報を得て、そこから何度も何度も情報に触れ、実際に断食をしてみて、そして初めて常識が変わるだろう。
選挙も同じように、行かないことが常識の人たちを変えるには、とても大きなインパクトと、情報の刷り込みが必要になってきそうだ。
②学力的なもの
2つ目に、偏差値的なものもあると思う。
高学歴でも行かない人は行かないと思うけど、メイド・アイドル界隈、高専生たち、シェアハウス界隈(中卒フリーターさんから東大・ハーバードまでいる)、学童保育やお筝教室の方々等々、自分が所属している組織を比較した時、学力と投票率は正直比例傾向にあるとは思う。
学力と賢さは必ずしもイコールではないけれど、やはり物事を知ることで謙虚になり、視野が広がるのは事実だ。賢い人間は、自分の給与からどの税金がどのくらい引かれているかを認識している(これ認識してない人も多いと思う)し、未来への前向きな関心があるので選挙という形で意志を伝えたいと願うのではなかろうか。
...いやこのnoteやばいな!?!投票率が本当なら、いま私を応援してくれてる人の中にも絶対結構な数選挙行かない・無駄だと考えている層がいるだろうに、めちゃくちゃ問題発言をしているよね!?!まぁこれみて「は、こいつうざ」とか思う方は悲しいけれど応援しなくていいのです。お互い幸せになりましょうね。
③投票<自分の目先の生活
残業などで疲れ果てて、投票所になんかいけない!なんて言う人たちも見かける。本当に、お疲れ様です。大変なことです。とても頑張っています。
こういう人達は、選挙なんてどうでもいい層と違い、選挙はある程度大事だとは感じている。しかしながら、貴重な空いた時間>選挙 になるのであろう。ぶっちゃけ期日前投票なら各地でやってるし5分じゃん、とか思う気持ちもあるが、優先順位の違いだろう。
正直いって、お気持ちは痛いほどわかる。選ぶところからスタートして、兎にも角にもめんどくさいからね。コスパ悪いという声もわかる。これは最後に語る、若者の実態にも繋がってくる理由である。
他にも理由はあるだろうが、大きなものだとここら辺だ。家庭環境やこれまでの実績等を踏まえると、政治や選挙に興味を持てない人がいるのは当たり前だとも感じている。
宣伝方法を変えてくれ
こんなに問題視されていて、こんなに盛り上がってる選挙なのに、こんな投票率。
ということは既存のやり方ではダメなんだろう。
現在の選挙宣伝のやり方は「選挙に興味がある人が調べたらわかる」仕組みになっている。選挙で調べたり、公約を読んだり、街頭演説を聞きに行ったりと、自ら動く必要があるのだ。
しかしながら昨今の「開けば情報が入ってくる」SNSに慣れている若者層からしたら、そんなのめんどくさいんですよね。TwitterやインスタやTikTokを開いたら、勝手に面白い情報がながれてきてほしいわけだ。
これらを踏まえ、どうしたら若者が選挙に行くようになるか考えてみる。現実味がないと思うが、一個人の戯言だと思って許していただきたい。
選挙に行くようになる方法
①罰金制度をつくる
まずはこれ。選挙に行かないと罰金(税)を課す制度にするという案。行かない人は税金払ってくれるなら、行ってる側としても納得感がある。オーストラリアやベルギー、スイスなど、いくつかの国は導入してるみたいだし、日本も導入してほしい。
今でも、投票権提示で卵無料!なんていうご褒美作戦をしてくださってるラーメン店とかもあるけれど、その結果はこれなのだ。やはり人は得をするより損を嫌う生き物であり、行かないと罰金!にしたら投票率は大幅に上がるだろう。
②インフルエンサーに投票を促してもらう
これは実現出来たら効果が高いと思う。
YouTubeやTikTokのPR案件みたいに、自然な流れで選挙を組み込む。おもしろネタの中に組み込んで、選挙に行こう!で幕を閉じるポップな動画を作りまくる。
まぁ国が税金を使ってYouTuberやインフルエンサー達を買収するのは難しいのかなと思いつつ、、、。でも、選挙をみそきんやMBTI診断くらいのレベル感でみんなが採り上げれば、選挙って面白いじゃん!選挙もう行った?行ってないとかダサくね???みたいに一種のエンタメになるのではなかろうか。
③震災の時並みに情報を流す
選挙前は地震の時くらい、ニュースやCMをテレビ含む各SNSに投稿するのはどうか。
まぁ地震は言い過ぎにしても、TVCMにも選挙に行こう、という旨のものをもっと流したり、SNSのプロモーションで一日何度も選挙関連のCMを見れるようにしたりして、選挙があることを宣伝しまくってアピールすれば、「選挙あったの?知らなかった」という層は消せるはずだ。
メディアは開票ばかり放送していないで、選挙期間はもっと政治についてよくわかる、エンタメ的な番組が増やすべきなのである。
④生命の危機に晒す
それかもう生命的危機感を煽れ。
勝つ可能性が高い大きな党(例えば自民党とか)が「この選挙で与党になったら、ウクライナ戦争に日本も参加します!20歳以上は全員徴兵だよーん!戦争に行きます!お国のために死んでくれ!!」
とかになったら大慌てで行くのでは。
まぁこれは100%ないけども。笑
しかしながらご高齢の方の選挙率が高いのは、若い時に戦争後であり、自らの1票が生命的な情勢を左右するものであったから行く習慣がついている側面もあるのかなと思っている。そう考えると今の選挙って、税金変わるだけだし死なないし、危機感が無いんだろうなと思うわけです。
投票率をあげるつもりがない国
今言ったことがひとつでも実現出来れば投票率が上がると思うけれど、そもそも論、政府は投票率をあげたいと思っているのかという問題だ。投票率があがらば与党は自分の身が危なくなるから、なるべくこのままでいてほしいのが本望であろう。
そう思うと、罰金も宣伝も実施されることはないだろう。だから今国を動かしてくれている方々が頑張り続けてくださる限り、革命的に投票率があがるような奇跡は起こらないのだ。
未来に希望が持てない若者たち
私、選挙に行かないということは、自分の人生をどうでもいいと思っていることと等しいと思っている。だからこんなにも悲しいのだ。
これは多分当たっていて、今の若者は未来に希望なんて持ってない。期待してもどうせ良くならないなら最初から期待しない方がいいからだ。自分の将来なんて、基本的にどうでもいいから流されていようと思っている。
でもこれは世の中が悪いんだよ。30年間賃金はそのまま、税金や物価は超右肩上がり。普通にしてたら日本は衰退していくばかりだし、生まれた時から悪くなる一方だったのだから、「豊かな時代」が想像出来るはずもない。かくいう私もぶっちゃけあんまり想像できてない。バブルってどんな感じだったのかなあ。
また、SNSの普及による自己効力感の低下もあると思う。煌めいている人と自分との落差を突きつけられる毎日のせいで、自分は無力であると勘違いしてしまうのだ。
その上、弱者に対する保証は充実しているから適当にしていても死なないし、もうなるようになれや、になるわけだ。
そんなもん、投票なんて行く意味ないよね。
だってどうでもいいから。
生きる気力がないから。
あーだこーだ言いましたが、正直行かない側の気持ちも分かるのだ。
投票率をあげたいけど
だから若者の投票率をあげるには、まずは生きる気力を出してもらうことが大切なんだと思うのです。推し活でもなんでもいい、ちょっとでも楽しいと思える瞬間を、えがおの時間を、人生に増やしていく。そうすることで、未来が楽しみになるような何かが見つかるかもしれない。そうしたら、税金の使い道や未来の生き方が気になって、なにかが変わっていくかもしれない。
楽しく生きてほしい。こんな世界ですごく難しいことだけど、自分を諦めないで生きていたい。
だからまず私がわたしを諦めないでいたい。
私は出会った人の生涯えがお時間を増やすという目標があるけれど、そのためにどうしたらいいか分からなくて、もう無理だよー!まいるん辞めちゃおっかな、、、と突然投げ出したくなるときがある。イベントだって準備遅いし告知遅いし、やる気なんてない時はないし、自分のこと嫌いになることも、人生諦めたくなる時もたくさんある、ごくごく普通の人間だ。
だからこそ、諦めそうになる時もその感情を共有して、だけどめげずに自分の人生を生きていきていると伝えたい。(その主たるものがももてん荘である)
投票しよう、そして
たぶん、大革命は起こらない。
だから、じわじわと、自分の周りの人から意識を変えていく他ないだろう。
皆が自分の人生に関心を持てるような社会になれば、きっと投票率もあがるはずだ。逆説的に、選挙にいくことが、人生を考え直す第1歩になるかもしれない。
生きにくい世の中かもしれないけれど、皆で息をしやすい場所をつくって行きたいな。
明日を変えるには、まずは腹筋からァァ!
ということで、いいお腹を作っていきましょう。
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