閉塞感と運動不足解消に秋の新宿御苑へ
長引くコロナ禍のもと、閉塞感や運動不足に苦しんでいる方に、相変わらず、庭園散歩のすすめ。
連休中、夫に息子をみてもらって、新宿御苑へ出かけた。
庭園を歩くのが好きなのだ。足元がざくざくジャリジャリ揺れ、ほどよく疲れ、人より植物の方が多く、静かで、綺麗で、頭が空っぽになって、自分に余白ができる感じが、好きなのだ。
そのうえ、新宿御苑は広い。
58.3ヘクタールもあり、ディズニーランドより広い。
東京ドームでいうと12個分。
足を踏み入れた瞬間、ぶわっと足元から総毛立つように癒やされた。
広い。
視界が開ける。
緑が綺麗。
人が少ない。
コロナで家に篭もりがちだっただけに、開放感がある。
海の近くで育ったせいか、水平線や開けた景色を好んでいる。山に囲まれた土地や豪雪地帯の雪壁の中にいると、無性に逃げ出したくなってしまうタイプだ。
それなりに大きな空間が目の前に開けているというだけで、私は心も軽くなる。
いつも、新宿御苑駅側の大木戸門から入っていたが、今回は新宿駅から、新宿門を通って入った。
普段とは反対側の門から入ったことで、これまでじっくり見る足が残っていなかった北〜西エリアを堪能することができた。
目を奪われたのは、落羽松(ラクウショウ)。
根元にぽこぽこと、ミニ落羽松みたいなものが生えている。
これは気根と呼ばれるもので、地上の酸素をこれで吸収するそうだ。
なんとも不思議な光景であった。
どこか異世界のようで、メルヘンな雰囲気。
触ったらどんな感じなのだろう。知らずに近づいたら転んで痛い思いをしそうだな。尻に刺さったら悲惨。なんだか撒菱みたいだなぁ。
気根を守るため近づけないようになっているが、いつか触れてみたいという憧れができた。
お気に入りの場所が増えたのは喜ばしい。
映画「言の葉の庭」に登場する日本庭園は、沢山のトンボが飛び、ススキが風に揺れていた。
紅葉には早く、やや半端な時期ではあったけれど、さまざまな花が愛らしく咲いているのを見つけるのは楽しくて。
いつも混んでいて敬遠していた旧御凉亭にも初めて入った!
そして私は、新宿御苑の温室が大好き。
長くなりそうなので、こちらはまた別のところで。
プラタナス並木は、初めて見たとき「映画みたい!」と興奮したなぁ。
ここのベンチでぼんやり過ごすのは、最高のご褒美。
いつか黄色い葉が舞う季節にきてみたい。
日が傾いてくると、木の葉の間、木々の間から差し込む光がこれまた美しく。
たっぷり2時間半、休み休み歩き続けて、すっかりくたくたになった。
芝生では沢山の家族、カップルがくつろいでいて、私も今度は夫と息子と3人で来たいなぁと思った。
コロナ以降、息子を電車移動させてないけれど、もういいかなぁ。どうかなぁ。この広い中を存分に歩いて、走らせてあげたいなぁ。
いざ連れてきたら、ひたすら抱っこ!とせがまれて大人の腕と腰が死ぬパターンかもしれないけれど。
そうそう、十月桜も初めてみた。綺麗だったな。実は年中どこかで桜咲いているのでは?なんて思ったり。
もう少ししたら菊花壇展が始まるし、紅葉の気配も感じる。
まだまだ見たことのない景色がたくさんあって、何度でも訪れたい。
コロナの閉塞感と運動不足解消に、秋のお散歩はいかがですか?
■新宿御苑
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