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「大人になるってつまらない」と思ったら観て欲しい映画『ARIA The CREPUSCOLO』

『ARIA』の好きなところは、日常のなかにある「素敵」の発見を通して、観る人の感性をひらいてくれるところだ。

『ARIA』(第1期)あらすじ
惑星改造によって生まれ変わった水の星「アクア」。その観光都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、ウンディーネ(水先案内人)を夢みてマンホーム(地球)からやってきた15歳の少女、水無灯里を主人公に優しくてちょっぴり切ない物語が広がります。
『ARIA The ANIMATION』HPより引用

誰かのことを大切に想ったり、綺麗なものを綺麗と感じたり、ちいさな発見に喜んだり。観光都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、ゴンドラで観光案内を行うウンディーネたちを中心とした、そんな「素敵」をごく自然に行なっている人々の物語だ。

『ARIA』をみると、自分の中の眠っていた感性がほわっと開く。いっぱいいっぱいになっていた心が、ゆっくりとほぐれていく。
そして、ひとかどの人物でなくても、大きな事件が起こらなくても、何気ない日々がきらきらしたものであったのだと、切なさもまた、大切なものがあった証なのだと、世界が輝いて見え始めるのだ。

そうして、『ARIA』を見る前の自分より、少ししあわせに過ごせるようになる。

ふんわりやわらかい作品の雰囲気もとても好きだ。

今月公開された映画『ARIA The CREPUSCOLO』も、私の好きな『ARIA』そのものだった。

『ARIA The ANIMATION』放送から15年目を迎える2020年。
このメモリアルイヤーに、再び『ARIA』が新作アニメーションとして帰ってきました。
オレンジぷらねっとのメンバーを中心に描かれる、完全新作アニメーション『ARIA The CREPUSCOLO』。制作に当たっては、天野こずえの完全新作描き下ろし原作漫画を元に、総監督・脚本:佐藤順一、監督:名取孝浩、アニメーション制作: J.C. STAFF(「あまんちゅ!」)が制作致します。キャストもおなじみのメンバーに、アテナ役として佐藤利奈が新たに加わりました。
新しい、そして変わらない『ARIA』の世界を是非、劇場でご覧ください。
『ARIA The CREPUSCOLO』HPより抜粋
※公開は2021年3月5日
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写真は新宿ピカデリーにて

前回の映画で、お茶会に来ることのできなかったアテナ。今回は、アテナとアリスちゃんが出会うことはできるのか。

今回はオレンジぷらねっとが中心の話だけれども、他のキャラクターも万遍なく登場し、やはりみんな素敵で、誠実で、かっこよくて、やさしい。

それぞれ、自分はなぜここに居るんだろうと悩んだり、大切な人とすれ違ってしまったり、いい先輩になれないと悩んだり、怒らせちゃったかなと勘違いしたり。

心に響くシーンが沢山あったけど、わたしは特に「大人になるって、でっかいつまらないです」と言うアリスちゃんのエピソードが好き。

大人になると、新たな発見が減って、同じ日々を繰り返すばかり。

小さい頃憧れていた物語も、作り話だとわかってしまっているし。知識と経験が増えた分、「わくわく」が減ってしまう。

でもね、とアテナは言う。
その続きは劇場で確かめて欲しい。

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しっかり者で天才と名高く、年齢の割に大人びているけれど、時折真面目すぎて思い詰めてしまう不器用なアリス(緑髪の子)と、繊細に気がつくのだけれどドジっ子で、でも真っ直ぐな先輩アテナ(ピンクのウェーブロングヘア)の2人が愛おしい。

アリア社長とまぁ社長がかわいくて、永遠にみていたい気分。そしてああ、アリシアさんと結婚したい。

それは叶わぬ望みだとしても、せめて同じ街に住み、たまにその素敵なお姿を拝見したい。

ああ、ネオ・ヴェネツィアに住みたい………。

『ARIA』を観たら、多くの人がそう思うのではないだろうか。

ネオ・ヴェネツィアは建物も自然もとても綺麗なところだけれど、それだけではなくて、そこに住む人々の心がやさしさとわくわくに満ちているから、より一層素敵な場所に見えるのだろう。

人と気軽に会えないこのご時世で、人々が互いを思いやり、やわらかく、優しく、誠実に向き合って、日々を紡いでいる姿に心打たれた。

長い人生に堪えるには、定期的に『ARIA』に触れて、感性をひらくことが必要かもしれない。

次はなにが起こるんだろう。
次回作もたのしみ!

前回の映画『ARIA The AVVENIRE』は各種動画サービスで配信されているので、よかったらご覧ください。

前作を観たらより楽しめますが、観ていなくても楽しめる映画でしたよ。

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