蔵語り~紡ぐ~IN大浦酒造
宮崎と鹿児島の境にある「都城市」。
ふるさと納税の返礼品が全国トップの自治体でもあります。
田んぼや畑、そして霧島連山も見渡すことができる
そんな素敵な場所に大浦酒造 庄内川蒸留所はあります。
大浦酒造HISTORY
明治42年、初代杜氏 大浦藤市の時代から始まった大浦酒造。
その後、昭和32年に二代目杜氏 大浦栄徳氏に蔵は引き継がれ、
歴代の杜氏は、焼酎造りに魅せられ、原料や仕込みなどに試行錯誤し日々研究熱心な姿勢は、四代目杜氏 大浦晋一氏の代でさらに深まったと言えます。
四代目 大浦晋一さんの意外な前職
大浦晋一社長が四代目に就任されたのは32歳。
それまでの前職は?と尋ねたら・・・
「高野山で修行をしていました」との答え!?
そうなんです! 大浦社長の前職は、お坊さん!!
厳しいといわれる高野山で修行を重ね、10年間仏門の世界にいたそうです。
喜んでもらえる味にしたい
子供の頃から蔵で遊び、慣れ親しんだ芋焼酎。
とはいえ、焼酎造りのスタートはゼロからだった大浦社長。
「どちらかというと、焼酎を商売にする事よりも、自分の作ったものを美味しいと言ってもらえるだけでいい。」
そんな想いで、自分で作れる量を納得できる味にしたいと、石高も増やさず
徹底して初代から受け継いだ味を再現されています。
都城で一番小さな蔵だけど、この1本にどれだけの手をかけてあげられるかを大事にすることを心がけているそうです。
いいとこどり!のみやこざくら♪
様々な芋を使い、原酒をブレンド!
紅いもは華やかな香りを、白いもは深いコクを、そして、黄色のいもは柑橘系の香りをそれぞれの個性を巧みな技術でブレンドした大浦酒造の看板商品です。
家族で造る小さな蔵の手作り焼酎
大浦酒造さんの蔵は家族経営。
奥様と実妹さんの3人で仕込みをされています。
焼酎を仕込むときの力仕事も、櫂入れの作業も全て大浦さんが
こなすため、大量の焼酎は仕込めません。
手が行き届く量だけ
大浦さんの造る焼酎は、量産は決してできませんが、その代わり我が子の様に、ひと甕ひと甕愛情を持って、ふんだんに手をかけてあげる事が可能です。
微妙な温度変化、麹の持つ熱、全てにおいて常に細心の気配りをして
できるだけ手をかけてあげて仕込まれる、そんな芋焼酎なんです。
初めての銘柄【 初代藤市 猪鹿蝶シリーズ 】
芋の種類を変え、長期貯蔵の原酒を用い、2024年に初めて3種の銘柄を造りました。
《 初代藤市 猪 》
・力強く、どっしりとした芋焼酎をイメージしてコガネセンガンを使用。
黒麹仕込みならではの芳醇な香りに加えコクのある飲み口。
芋本来の甘み、風味豊かな焼酎に仕上がっております。
貯蔵期間 : 6ヵ月、黒麹、25度
《 初代藤市 鹿 》
・赤芋特有の華やかな香り、やわらかな口当たりとキレが感じられます。
長期熟成させたことで優しい、まろやかな余韻が味わえる焼酎に仕上がっております。
貯蔵期間 : 3年6ヵ月、黒麹、25度
《 初代藤市 蝶 》
・軽やかで、ふんわりとしたテイストをイメージしてトキマサリを使用。
軽快な甘みと飲み口でスルスルと飲み干してしまうようなライトタイプの焼酎に仕上がっております。
貯蔵期間 : 2年7ヵ月、白麹、25度
優しい造りの蒸留機
最初、木樽の蒸留機だと思いましたがステンレスタンクを板で覆ったそうです。
ほとんどの蔵はそんなことをせずに、むき出しのステンレスタンクのまま
使用しているので、なぜだろう・・・と疑問に思い大浦社長に尋ねたら
「蔵見学に来られた子供さん達が、もし触って火傷をしたら大変と思い、板で覆いました」とのお答え。
なんて素敵!!
本当にどこまでも優しく、気配りを忘れない大浦社長です。
穏やかで繊細
大浦さんと初めてお会いした第一印象は、とても穏やかで、優しい方だなと思いました、怒ったり、声を荒げる事はないのでは?と思うほど、常に微笑みを絶やさず、人の意見に真剣に耳を傾けて下さる、そんな大浦さんです。
四代目を踏襲するにあたったきっかけは?と聞くと「三代続いた家業を自分の代で終わらせるわけにはいかないと思いました」と仰っていました。
受け継いだ大事な蔵と、味を100年先も残していきたい、そんな想いでこれからも焼酎造りを続けていくそうです。
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