治療家目線の休養・運動
※私見です、参考・実践は自己責任に願います。また、本投稿は筋力が弱く、腰痛・肩こり等で悩んでいる方々に向けたものです。鍛えて治る方はこの限りではありません。
健康の三代要素
「栄養・休養・運動」
今回は治療家から見た、休養と運動について。
○休養は大事
当たり前ですが、睡眠・静養・安静などです。
日頃ストレス等で心身負荷や肉体疲労が溜まっているなら、先ずは休まなくてはなりません。
全ての疲労を「施術」や「運動」では解決は出来ません。「休養」でしか回復しない物があるので、日々の休養で日々の負荷をキチンと取りたいところ。
ですので、深刻な睡眠障害等で不調を来している場合、先ずは専門機関を受診するべきです。下手に民間療法に頼ってはいけません。
日々の休養は良質なものにしたいですね。
○運動=筋肉強化ですか?
「運動」の捉え方が個人の「確証バイアス」が掛かりやすく、その方の都合が如実に現れます。
「運動」=
・筋肉を付ける
・体を鍛えて強くする
と、メディア・マスコミ・SNS等も触れ回っているので、世間一般の殆どの人がそう思ってます。
こと、腰痛・肩こりの話になると
「筋力が足らんから痛い」
で話が終わってます。
実際、鍛えて治る人も多いので考察も多岐に渡り困惑しがちです。
強い人と、弱い人は分けて考察しないといけません。
○弱い人の腰痛・肩こり解消に筋トレは不要
腰痛・肩こりを取るのに最優先されるのが、
・関節の可動性
・筋肉の柔軟性
関節の動きが悪く、筋肉の柔軟性も乏しい体で
トレーニングに励んでも、関節を締め上げ、軟部組織を損傷させるだけで逆効果です。
今までの私の業務経験で、腰痛・肩こり等を改善させるのに
「強靭な筋力が必要だった事はありません」
むしろ、マシントレーニング、マラソン等で
筋肉を鍛えてる人の方が、改善し難い事が多かったです。なので、お客様がトレーニーの場合は腰痛・肩こりが改善するまで、これらのトレーニング的な事は中断していただく様お願いしてます。
鍛える方々がよく言われるのが
・今まで良いと信じて鍛えてた
・走ると痛みが消えていく
・鍛えるてると痛みが軽くなっていく
鍛えてる時に痛みが減るのは、神経が興奮して感覚が鈍くなり、正確な痛みが判らなくなっているだけです。しばらく経って、神経の興奮が収まると、痛くなり出すのでは意味が有りません。こんな事を続けてると、感覚を鈍らせ、負荷を溜まり続け、関節は傷むばかりなので、非常にこじれた体に仕上がります。
○腰痛・肩こり解消に必要な筋力
いくら腰痛・肩こりには無駄な筋力は要らないとは言え、
・息する
・食べる
・歩く
・立ち上がる
・座る
くらいの力は必要です。
生きる為にやり続ける必要がある動きが、良好でないと腰痛・肩こり等の関節の不具合の素になり得ます。主に、
「歩行」
「呼吸」
「咀嚼」
の可動状態が重要です。
各々の関連は
「歩行」
・下肢(足・ふくらはぎ・大腿)
・骨盤等、体幹の下半分
「呼吸」
・胸郭等、体幹の上半分
「咀嚼」
・頭部の収まり
・首周り
の関節の整合性に大きく関与します。
これらが悪いままだと、治療家の施術が対処だけで終わります。施術者は日々動作まで関与出来ません。自身の生活習慣の改善こそが必須要項です。
「歩行・呼吸・咀嚼」
地味でつまんないので嫌がられますが、その方が身に付くまで、指導し続けます。
○健康の3大要素における「運動」
私見ですが、「運動」は筋肉を鍛えるというよりは、
「運動により筋肉を伸縮させ、体内リンパの循環、末梢の血液循環を促す」
本来こちらの意味合いかと思います。
ですので強迫観念から来る
「過度な筋力強化」な運動ではなく、歩行等の「循環などの恒常性の維持」の為の持続性のある軽度な物で良いです。
兎に角、伝えたいのは
「一旦、力を抜いて休もう」
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