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杏里さんの「最後のサーフホリデー」と中山美穂さんの「VIRGIN EYES」は双子曲なのではないか?

今回の記事では、
・杏里さんの「最後のサーフホリデー」
・中山美穂さんの「VIRGIN EYES」
は実は
「同じ原曲から2パターン作った楽曲なのではないか!?」
ということについて考察していこうと思います!

この2曲は作詞作曲編曲の制作陣が共通していて、キーもコードも曲調もほとんど一緒です。

そのため、この2曲は
・先に出した「最後のサーフホリデー」を再構築して「VIRGIN EYES」にした
・元々1つの原曲があり、それを基に2パターン作った
のどちらかの手法で制作されたと思われます!

ということで、それぞれの曲の特徴を踏まえながら考えていこうと思います!

それぞれの楽曲の特徴

①杏里さん 「最後のサーフホリデー」

「最後のサーフホリデー」は、
杏里さんの12thアルバム「BOOGIE WOOGIE MAINLAND」の収録曲としてリリースされました。

1988年5月21日リリース
作詞:吉元由美さん
作曲:杏里さん
編曲:小倉泰治さん

その後、22thシングル「SUMMER CANDLES」のカップリング曲としてシングルカットもされました。

1988年7月13日リリース

楽曲としては、アップテンポで派手なファンク系のアレンジが特徴的で、"夏だけの恋"や"海"をイメージした楽曲となっています。

アレンジ面だとギターのカッティングやブラスのキメなどが印象的ですね。
間奏のサックスソロもカッコいいです。

杏里さんのクールで大人っぽい歌声がトラックに載ることで楽曲自体の洋楽的なテイストに深みが出ているように感じます。

②中山美穂さん 「VIRGIN EYES」

「VIRGIN EYES」は、中山美穂さんの16thシングルとしてリリースされました。

1989年7月12日リリース
作詞:吉元由美さん
作曲:杏里さん
編曲:小倉泰治さん

中山さんが元々ファンだった杏里さんの楽曲制作チームによる作品で、ご本人主演の映画「どっちにするの。」の主題歌にもなりました。

またこの年の紅白歌合戦にはこの曲で出場されています。

楽曲としては、アップテンポなファンク系のアレンジが特徴で、歌詞は「恋愛によって自分は変わった」というテーマで作詞されています。

「サーフホリデー」と比べると少し派手さが抑えられていて、ブラスと同じくらいベースがフューチャーされているように感じますね。
また、中山さんの哀しみを抱き抱えたような歌声によって、かなり曲がマイナー調に聴こえるというような点も違いの1つです。


◯この2曲の共通点

キー、コード、ギター/ベースのリフ、ブラスのキメ、コーラスワーク、歌詞に出てくるワードなどが近い

そもそも、2曲とも1年半以内にリリースされていて、作詞作曲編曲を担当されたのは、
・作詞:吉元由美さん
・作曲:杏里さん
・編曲:小倉泰治さん
と、同じ制作陣です。

そのためか、かなり共通点が多い楽曲となっています。

いくつか共通点を挙げてみますが、

・曲のキーがAm (キーが一緒なのでコードも近くなる)
・楽曲のセクション構成が一緒
・アップテンポなファンクアレンジ
・カッティングギターが強めに入っている
ベースのリフがかなり近い
ブラスが大きくフューチャーされていて、各所のキメのフレーズが一緒 (サビ前の"♪タータタッタッタッタ!"というキメのフレーズなど)
・何ならサビの最後にルートに戻る部分の歌メロのキメも一緒
・コーラスワークが似ている
・歌詞に出てくるワードが近い ("不良たち"など)
・曲の最後がフェードアウトして終わる

などがあります。


そこから考えられる可能性 (制作手法)

①「最後のサーフホリデー」を再構築して「VIRGIN EYES」を作った

杏里さんチームが、中山さん側から楽曲制作の依頼が来た際に、
「どういう曲にしよう…。
あ!昨年のアルバム曲でシングルカットまでされた「最後のサーフホリデー」を基にした曲調にしよう!」
と考え、「最後のサーフホリデー」の良い所をふんだんに用いて再構築した楽曲が「VIRGIN EYES」になった。

というのが可能性の1つとして考えられます。

②同じ1つの原曲(デモ)から2パターン楽曲を作った

僕はLUNA SEAというバンドが大好きなのですが、LUNA SEAは1998年に「I for You」という楽曲をリリースし、その約20年後に「悲壮美」という楽曲をリリースされています。

この2曲はキー、構成、コード、曲調などに共通点が多いのですが、その点についてこの2曲の原曲者であるSUGIZOさんは、
「この2曲は、1つの原曲から2パターン作った楽曲なので、双子のような楽曲です。」
ということを仰っていました。

そのため、
「最後のサーフホリデー」と「VIRGIN EYES」には、
共通の"原曲"や"デモテープ"が存在し、そこから2パターン作った双子のような楽曲である

ということも考えられます。

恐らく「再構築曲」か「双子曲」のどちらかの説が正しいと思うのですが、僕は個人的に「双子曲説」の方を推していきたいです!!


まとめ

・「最後のサーフホリデー」と「VIRGIN EYES」は、
「サーフホリデーを再構築してVIRGIN EYESを作った」
「元々1つの原曲やデモテープが存在し、そこから2パターン作った」
のどちらかの手法で作られたと思われる

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