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スタジオシンガー/昭和邦楽研究家/物書き/夢は「新約 昭和音楽史」の出版/お仕事のご相談はDM or 公式サイトのGoogleフォームへ、活動支援はnoteのサポートからお願いします/20歳 https://lit.link/shutonet

最近の記事

w-inds. 橘慶太さんの歌声の変化を細かく年表にまとめてみた

今年デビュー23年目を迎えたダンス&ボーカルグループ「w-inds.」 現在は"初期曲のみを披露するコンセプトツアー" 「w-inds. LIVE TOUR 2024 "Nostalgia"」 を開催されています! ということで、今回の記事では、 w-inds.のボーカリスト 橘慶太さんの歌声の変化を細かく年表にまとめていこうと思います! 慶太さんは"数年に1回大きく歌声が変化する"という稀有な存在のボーカリストです。 「声を出す重心を変えて歌声が変化した」などではな

    • 最近の少年隊が「楽曲をどのくらいのキーで歌唱しているか」についてのレポート

      旧ジャニーズ事務所のアイドルグループ「少年隊」。 2020年末よりグループとしては無期限の活動休止のような状態になりましたが、その後もメンバーの皆さんは下記の形でそれぞれアーティスト活動を続けられています。 ・錦織一清さん…ソロアーティストとしてアルバムを複数枚リリース、パパイヤ鈴木さんと"Funky Diamond 18"としてユニット活動 ・東山紀之さん…ソロアーティストとしてディナーショーを開催 (現在は社長業専念のため芸能界を引退) ・植草克秀さん…ソロアーテ

      • ヴィジュアル系とシューゲイザー スライド資料 【note版】

        4月14日に藤谷千明さんと開催したイベント「ヴィジュアル系とシューゲイザー」で使用するために、 SHU-TO.が作成した"解説用スライド資料と発表者ノート"をまとめたものを有料note化しました。 (藤谷さんからのOKは出ております!) 資料の内容は ・イベントで流した楽曲リスト (開演前SEを含む) ・シューゲイザーについてのざっくりした説明 ・なぜヴィジュアル系の音楽にシューゲイザーサウンドが入ってきたのかの考察 ・V系アーティストによる"シューゲイザーについての発言集

        ¥1,000
        • LUNA SEAと男闘呼組に見る「20代でリリースした楽曲を50代でセルフカバーする意義」

          昨年2023年、日本のロックバンド 「LUNA SEA」と「男闘呼組」が それぞれ「セルフカバーアルバム」をリリースしました。 LUNA SEAは、29年前と27年前にそれぞれリリースされたアルバム「MOTHER」と「STYLE」をそのままセルフカバーしたアルバムをリリース。 男闘呼組は、新バンド"Rockon Social Club"として30年以上前にリリースされた男闘呼組の名曲8曲をセルフカバーしたアルバム「2023」をリリース。 そして、それぞれ を行い、共に

        w-inds. 橘慶太さんの歌声の変化を細かく年表にまとめてみた

        • 最近の少年隊が「楽曲をどのくらいのキーで歌唱しているか」についてのレポート

        • ヴィジュアル系とシューゲイザー スライド資料 【note版】

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        • LUNA SEAと男闘呼組に見る「20代でリリースした楽曲を50代でセルフカバーする意義」

          沢田知可子さんの名曲 「会いたい」の「芳野藤丸さんが"作り変えた箇所"」を具体的に考察

          今回は沢田知可子さん(現: 澤田知可子さん)の名曲「会いたい」の「芳野藤丸さんが"作り変えた箇所"」を具体的に考察していきたいと思います! 結構マニアックな考察になると思いますが、色々資料を添付しながら解説していきますので、どうぞお付き合いください!笑 「会いたい」について「会いたい」は1990年6月27日にリリースされた沢田知可子さんの6枚目のシングルで、4枚目のアルバム「I miss you」からシングルカットされた楽曲です。 売上は130万枚を超えてミリオンセラー

          沢田知可子さんの名曲 「会いたい」の「芳野藤丸さんが"作り変えた箇所"」を具体的に考察

          沢田研二さんの現在のバックバンド「七福神」のサウンドメイクを各パート別に徹底分析してみた

          今回は沢田研二さんの現在のバックバンドである「七福神」のサウンドメイクを分析していこうと思います。 メンバーは、柴山和彦さん(Gt.)、依知川伸一さん(Ba.)、高見一生さん(Gu.)、平石正樹さん(Dr.)、斎藤有太さん(Key.)、すわ親治さん(Cho.)、山崎イサオさん(Cho.)の7名です。 ・「ずっと沢田さんの相棒としてギターを務めてきた」柴山さん ・「以前沢田さんのバンドでベーシストを務めていた」依知川さん ・「依知川さんのバンド"BARAKA"のメンバー

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          「サンライズ・サンセット」の"新田一郎さんver."と"堀江美都子さんver."と"ラジオっ娘(Lady oh!)ver."の比較

          今回は新田一郎さんの「サンライズ・サンセット」についての記事になります。 この曲は、作詞が宮下康仁さん、作編曲が新田一郎さんという布陣で制作されており、 「1982年半ば頃という同じ時期に、3アーティストそれぞれが、"タイトルとアレンジ違い"のバージョンをリリース」して、"競作"という形で発表された珍しい曲になります。 ですが、全バージョンの作編曲は新田一郎さんが手掛けており、各アーティストのプロデュースまで行っているので、当記事では新田一郎さんver.である「サンライズ

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          "シティポップ"とは異なる存在、"フュージョン歌謡"の定義

          今回の記事は、僕自身の思想が結構強い記事だと思います。 というのも昨今「シティポップの定義」というものがよく話題になるのですが、僕は"自分がAORミュージシャンの端くれ"というのもあって、 「"シティポップ"と"AOR"は別物」論者 なんですよ。 「定義で議論するのは時代遅れ」って言われても「そこは俺もプロとして譲れないところなんだよ!」というのがかなりあって、、 それに関連して、ベテランのAORミュージシャンの方は、「歌モノのフュージョン」を作る時、 よく「フュージョ

          "シティポップ"とは異なる存在、"フュージョン歌謡"の定義

          岡本舞子さん EP「愛って林檎ですか」が"昭和女性アイドル歌手の至高のデビューシングル"すぎる話

          今回の記事は岡本舞子さんのデビューシングル「愛って林檎ですか」についての記事になります。 岡本舞子さんは、1984年「見知らぬ国のトリッパー」で1度レコードデビューをされているのですが、翌年1985年発売のこの「愛って林檎ですか」の方が"正式なデビュー曲"として扱われています。 僕はこの表題曲とカップリング曲の「桜吹雪クライマックス」が収録された岡本さんのデビューアルバムの「ハートの扉」が凄い好きなので、そっちの記事も書きたいのですが、 取り敢えず"1回シングルについて書

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          2020年代の日本のボーイズグループが"デビュー時から勢いがある"理由

          今回の記事を書こうと思い立ったのには理由があります。ふと思ったんです。 何故DISH//の「猫」は凄い知名度があるのに、デビュー曲の「I Can Hear」は余り有名じゃないんだろう…。 何故Da-iCEの「CITRUS」は凄い知名度があるのに、デビュー曲の「SHOUT IT OUT」は余り有名じゃないんだろう…。 2010年代のボーイズグループは遅咲きのグループが多く、2020年代以降にヒット曲を出して売れる形なのでこういう現象が起きます。 対して、2020年代以降

          2020年代の日本のボーイズグループが"デビュー時から勢いがある"理由

          僕が男性アイドルのデビュー曲の中で少年隊の「仮面舞踏会」が一番好きな理由

          今回は少年隊のデビュー曲「仮面舞踏会」に関する記事になります。 ありがたいことに以前の「新田一郎さんと少年隊」の記事が少年隊のファンの方々から凄い反響をいただきまして、今回また少年隊の記事を書かせていただくことになりました。 本題に移りますが、僕は男性アイドルのデビュー曲の中で少年隊の「仮面舞踏会」が"一番好き"なんです! 今回の記事では、その理由について1個1個述べて行きたいと思います! ・僕が"男性アイドルのデビュー曲"の中で「仮面舞踏会」が一番好きな理由①フレー

          僕が男性アイドルのデビュー曲の中で少年隊の「仮面舞踏会」が一番好きな理由

          SHOGUNとマライアを兼任していた山木秀夫さん & SHOGUN"幻のドラマー"

          今回の記事はAORバンド「SHOGUN」の"間隙の歴史"について語る記事の第一弾となります。 (後々「大恐竜時代」のサントラ編、ケーシーさんが復活させた番外期編、新生SHOGUNプロデュースのアーティスト編と続きます。) 皆さんご存知の通り初代SHOGUNのメンバーは、芳野藤丸さん(Gt)、大谷和夫さん(Key)、ケーシー・ランキンさん(Gt)、ミッチー長岡さん(Ba)、山木秀夫さん(Dr)、中島御さん(Per)の6人です。 そのため、世間では多くの方が「SHOGUNの

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          リン・ミンメイさんの「私の彼はパイロット」を"ガチの昭和女性アイドル歌手のデビュー曲"に仕上げる理論

          今回はアニメ「超時空要塞マクロス」に登場するリン・ミンメイさんのデビュー曲「私はパイロット」についての記事になります。 そもそもこの曲は「アニメ内でちょっと使われるくらいの曲」として作られたものなので「ワンコーラス1分11秒」という非常に短い楽曲です。 ただ、曲自体は「昭和女性アイドルらしい曲」というか、かなりレベルが高い曲なんですね。 曲も作詞は阿佐茜 (チーフディレクター・石黒昇さん、脚本家・松崎健一さん、プロデューサー・岩田弘さんの共同ペンネーム)、作編曲は羽田健

          リン・ミンメイさんの「私の彼はパイロット」を"ガチの昭和女性アイドル歌手のデビュー曲"に仕上げる理論

          「宇宙刑事シリーズ」のオープニング主題歌における"ギターという楽器の使い方"について考える+曲の解説

          今回の記事は東映の特撮ドラマ「宇宙刑事シリーズ」のオープニング主題歌に関する記事です。 先日僕の妹が超英雄祭を見に行きまして、帰ってきた妹に「串田アキラさんの宇宙刑事メドレー生で聴いたよ!!」と言われたのが本当に羨ましくてしょうがなくて… それを「どうにか宇宙刑事シリーズについての記事を書くことで何とか落ち着かせられないかなー」と思い、今こうして記事を書いている次第です。。 ・そもそも宇宙刑事シリーズとはまず、そもそも「宇宙刑事シリーズ」というのは、東映特撮の"メタルヒ

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          "アイドル歌手のデビュー曲"の領域を数段飛び越えた、岩崎良美さんの「赤と黒」

          今回の記事は、岩崎良美さんのデビュー曲「赤と黒」についての記事になります。 岩崎良美さんは世間的には「タッチ」などのアニメタイアップの楽曲をヒットさせている印象が強いと思われますが、初期作品は制作陣に「ニューミュージック系のミュージシャン」を多数起用して制作されています。 なので「昭和スタジオミュージシャン音楽」が大好きな僕はとても岩崎良美さんの初期の曲が好きなんです! このデビュー曲「赤と黒」も、作詞がなかにし礼さん、作曲が芳野藤丸さん、編曲が大谷和夫さんと、僕のno

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          「電子戦隊デンジマン」の主題歌は、何故あんなに"ファンク"すぎるのか

          今回の記事では、「電子戦隊デンジマン」のオープニングテーマとエンディングテーマが"ファンク"すぎる理由について真剣に考えたいと思います。 「電子戦隊デンジマン」は"スーパー戦隊シリーズ"の第4作目で、1980年の春から放送されました。 SFチックでメカニカルな作風が特徴です。 主題歌はオープニング、エンディングともに小池一夫さんが作詞、渡辺宙明先生が作編曲、成田賢さんが歌唱という形で制作されています。 今回は ・オープニング主題歌とエンディング主題歌のサウンドの解説 ・

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