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無二無二月曜日1115

AM11時。
今日は目覚ましをかけずに思う存分に寝るぞ、
と決心してから8時間が経つ。
起床。
不思議と疲れが十分に取れていない。

今日は何をしよう。
昨日の私が残した問題の前に立つ。
何故か家にいる選択肢は無い。
どこかへ行ってしまえば私は何かをする。
つまりどこに行こうか決めかねている。

あまり遠くなくて人で疲れないところ…
脳内検索にヒットした「音楽スタジオ」。
時計の長針が12へ帰るタイミングを避け、
おもむろに予約の連絡を入れていた。

軽く身支度をし、家を出る。
街は変哲のない月曜日だったらしいが、
ただ一人懐かしい思いに駆られていた。
自由時間を感じられたのはいつぶりだろう。
スイミングスクール終了5分前ぶりかもしれない。
少し言い過ぎた。

目的地周辺を歩く。
いつも目にする種類の人間はいない。
対する相手も同じことを思ってるかもしれない。
色々な人間が同じ時を生きている。
時間というものはなんて平等なんだ。

スタジオ個人練習の要領は慣れたものだ。
しかしこんなにも他の仲間、
隣の部屋の利用者がいないと少々不安になる。
何故だろう。同じ仲間じゃないのに。

そろそろフロントのお兄さんに顔を覚えられたかしら、と期待をしつつお会計に向かう。
今日は心なしか心地の良いお会計をした。
窓から見える夕暮れに目をやるなり、
2時間我慢した尿意を解放すべく
足早に男女のピクトグラムを探す。青と赤。
今日の空も青と赤で滲んでいた。

一件落着。帰ろう。

そういえばお昼ご飯を食べるタイミングを
すっかり忘れていた。

今日こそモチモチミチミチのパンを買おう。

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