【情報共有】企業ごとの「報・連・相」の違いとは?
前回の記事では、タイムマネジメントについてご紹介しました。
今回は新入職員に教育すべき内容、「報・連・相」についてご紹介したいと思います。
皆様の企業でも、今は新入職員などの研修に力を入れている人がいるのではないでしょうか。
ですが、この「報・連・相」は企業によってやり方が違うことがあるので、大手予備校で講師を4年経験し、中小企業で現在管理者として働いている私からその違いと注意点についてご紹介致します。
A)大手企業は「報・連・相」を徹底しすぎる
私が大手予備校講師として働いていた時は、一人ずつに20万円相当のPCが貸し出しされており、毎日30件以上のメールを受け取るような会社でした。
休日を挟むと、それこそ100件以上メールがたまってしまい、毎朝頭が一番冴えている時間にメール処理をすることしかできないほどでした。
(それもそのはず。大手予備校時代は、複数の業務が同時並行で進んでいました。
講義だけではなく、教科書の作成や、スライドの作成、模試問題の作成や雑誌のインタビュー、他社の情報などありとあらゆる分野の報告があって、見逃したら大変なことになることもありました💦)
こんなに大手企業が情報共有を徹底している理由は何かと考えた時に、大きく理由は2つあると考えられます。
1つ目は、大手企業は情報ギャップによって引き起こされる大きな誤解やイメージダウンを避けるため。
今も昔も信頼関係がお金になるのがビジネスの鉄則です。
そのため、職員全員が情報を把握するように徹底することが求められていました。
そしてもう1つは、ほとんどの大手企業は新規事業型チームに属しており、時代の流れに素早く乗るためには、素早い情報共有が必要なためです。
そのため、大手企業などは新入職員などの研修の段階で、最先端の流行をキャッチできるように「報・連・相」を徹底します。
ですが、注意点として、私の経験上この「報・連・相」は過度にやり過ぎるととてもストレスが溜まってしまうのです。
例えば、誰かが言っていた陰口で合ったり、プライベートな内容であっても「報・連・相」が癖になっている職員は上司に報告してしまいます。
おそらく本人たちは、無意識でやってしまったということがあると思いますが、陰で言われている人からすると特定の人にしか言ってない情報が筒抜けになってしまい信用できなくなってしまいますよね。
これが大手企業で起こる問題点です。
B)中小企業は「報・連・相」をしなさすぎる
これに対して、中小企業は「報・連・相」があまり徹底されておりません。
情報共有するというシステムが未熟である場合が多く、またほとんどの中小企業は社長のワンマンプレーが多いです。
そのため、なかなか情報共有をするための「報・連・相」が重要視されないのです。
ちなみに、私が所属している中小企業も、部署ごとの連携があまりできていません。
過度な連携は必要ないと思いますが、上司が共有されていないがため、複数の仕事を一人の人が担当することもよくあります。
これでは、現場にいる人間も不満が出てしまいます。
つまり、「報・連・相」が徹底されていないことで起こる情報ギャップが中小企業の問題点となります。
(他にも、業態やチームの特徴によっては情報ギャップが生まれます。
例えば、私の所属する企業は店舗経営型チームに属しています。
このチームは環境変化が少ない業態なので、最先端の情報があまり重要視されないのです。)
ですが、これからの時代は、100年に1度来るか来ないかと思われる不安定な時代・・・
新しいアイディアが、新しいビジネスを作り出すと考えております。
そのため、「いかに情報収集できる人材を作るか」ということも、教育する上で重要視すべきではないでしょうか。
〜最後に〜
いかがでしたか?
私は、転職したことでこの「報・連・相」の重要度の違いにとても驚きました。
しかし、中小企業診断士として勉強したり、企業の環境を分析してみると、当然の違いなのかなと少し腑に落ちております。
皆さんも、企業などの環境によって、新入職員への「報・連・相」の仕方が違うことを把握していただき、それを踏まえて新入職員を指導していただけたら、嬉しいです。
また、よかったら皆さんの会社の「報・連・相」の特徴なども教えてください( ✌︎'ω')✌︎
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