推しVTuberがもっと世界に見つかって欲しい レオス・ヴィンセント/司賀りこ/赤城ウェン
現実はやっぱり思った通りに行かなくて。魔法使いも助けてくれないし、世界のヒーローも私の話を聞いてくれない。地球が変わる大事件は起きないのに毎日何人もの人が当たり前のように死んでいく。いやあやっぱり私疲れてるのかな。
いつも考えても仕方ないことばかり考えてしまう。
そんな人肌恋しい時は、誰かの生配信を開いていました。
「VTuber」というものは、今やとてつもなく大規模のコンテンツになっています。
楽しそうに彼らが笑えばこっちも楽しくなるし、彼らが感動していたらこっちも感動できる。画面越しすぐそこにいるのに、その隔たりが近いようでとても遠く、でも距離感はどこよりも近い。
そんな一次元下の世界。
今回は、私が落ち込んでいる時に人生を支えてくれたとある推しVたちを紹介させてください!
VTuberって怪訝な顔されるようなコンテンツじゃないんだよ〜!とってもとっても素晴らしいコンテンツなんだよ!!!!ってことを伝えたい、そして1番は
私の推しV(たち)が世界に見つかってくれ
とずっと願っているのです。
1.レオス・ヴィンセント
一人目は彼、レオス・ヴィンセント
エデンという日本と似ているようでほんの少し違う別の世界に住んでいる職業:マッドサイエンティストの方です。文字通り"マッド"を極めており、主にレトロゲームの長時間耐久配信や意味のわからない企画系の配信が多めです。
私は彼の初配信が本当に大好きで、ここから一気に沼にハマるようにのめり込みました。
リアルタイムで見たあの時の衝撃は忘れられません。
この時の私は絶賛受験期真っ只中で、家庭は荒れに荒れていました。
もう毎日毎日辛すぎて、震えてシャーペンも持てないし、周りとはどんどん差が開いていくし。落ちたらどうしようという不安と、実力を目の当たりにした時の焦りが私をどんどん追い詰めていきました。
そんな時に、彼の初配信を見つけたのです。
久々に心の底から笑うことが出来ました。
彼の配信はそれはそれは散々で、胸ポケットにいるお供のまめねこ紙芝居に配信時間の8割を消費しようとしたのにそれが完成してなくて、開始早々視聴者に謝り倒し、自己紹介はグダグダで、挙句自分の名前すら書き間違え、見通しが甘い計画性がない、他の同期と比べたらそれは災難な配信でした。でもそれが、視聴者に大ウケしたのです。もちろん、私も含めて。
デビュー発表の当時は胸ポケットにいる謎の生物「まめねこ」が大注目でしたが、蓋を開けてみたらまめねこよりも「レオス・ヴィンセント」が脚光を浴びる形になり、本人としては消化できないものになりましたが、結果的に大勢の人に見つかる形で初配信は終わりました。
「こういう時は草って言うって習いました。草。」
もうこれを見て腹抱えるほど笑ってました。ほんとなんなの、何者なのこの人は。そう思いながら今までの辛かったこと全部忘れたみたいに大笑いできて、久々に楽しい気持ちになれたんです。
そこから毎日「レオス・ヴィンセント」の名前を目で追うようになってました。
今回は「推しV(たち)が世界に見つかって欲しい!」という題ですが、「レオス・ヴィンセントが世界に見つかって欲しい!」と思ったのは、その伝説的な初配信の後の話です。
初配信を終え、初耐久配信を終えた5番目くらいの彼の配信。そこから私は、どうしても彼から目が離せなくなりました。
初配信で彼にハマった視聴者は私以外にも大勢いて、その初配信からわずか数日でチャンネル登録は数名の先輩を追い越しその勢いはトップに躍り出ました。凄まじい速さで登録者を伸ばし、大注目の新人となったレオスヴィンセント。
しかし彼も悩みを抱えていました。
それは企業所属Vなら避けて通れない問題。数多の顔も見えない人達から向けられる大幅なプレッシャー。
今まではエデンの田舎で暮らしていて、大勢の人とに見られる配信なんて無縁の生活を送っていたんですから無理もありません。むしろ当たり前です。
そう、彼も普通の人間だったのです。
きっと彼は悩みなんて何一つなくて、自由奔放に生きていて、まとわりつく数字も大衆の目も気にせず気ままに生きれる側の人だと思っていました。
しかし、初めて彼が弱音を吐く姿はとても印象的でした。ああそっか、VTuberだって、不安も悩みも抱えているんだ。
それに気づいた途端何だか嬉しくなりました。
彼を見て、もう少し頑張ってみようかなって思えるようになったんです。
辛い時はレオス・ヴィンセントの配信を見て、こいつやばー!って大笑いして、そしたらまた頑張れる。見ているだけで頑張れるのはきっと、彼が弱い所も不安な場所も全部ひっくるめてエンタメにして楽しませてくれるからなのです。
好奇心のままに好きなことを追求して、全部エンタメにひっくり返ちゃう素敵な感性を持ってるマッドサイエンティストさん。
気が向いたら是非、彼の配信を見て欲しい。
出来ればそう…世界中の人間に!
絶対に楽しませてくれることを約束しましょう。
あ、手が滑った!
2.司賀りこ
「何れ菖蒲か杜若」という4人と1匹グループでつい3ヶ月前にデビューしたばかりのホヤホヤ新人、司賀りこちゃん。読み方は「しがりこ」で、何だか「じゃがりこ」みたいに名前の語感が良すぎる見た目通り可愛らしい女の子です。
「何れ菖蒲か杜若」通称「あやかき」と呼ばれるグループに所属する4人と1匹は「蘭阜」という別世界の国からやってきた。という共通点があり、みんな楽しく自由に暮らしているようです。日本で言えば「中華風」が1番近いニュアンスですかね。
彼女はそんな平和な国で観光大使をしているらしく、配信前口上「君を笑顔へご案内!」は正しく彼女の配信を一言で表すのに相応しいのではないでしょうか。
右上の司賀りこから時計回りに「梢桃音」「珠乃井ナナ」「綺沙良」「ルンルン」です。
みんなお花みたいにとっても可愛らしい…
私は思います。司賀りこは世界に見つかって欲しい。というか絶対にもっと見つかるべき。
というか、
こんな人が世界に増えて欲しい!!
そう思うのです。
そう感じたのはこのポケモン配信が始まりでした。
ポケモン初見プレイ配信します!と言われて驚いたことを覚えています。いや、だって「ポケモン初見プレイ配信」ですよ!?
そう、彼女は今まであの超世界的に有名なポケモンを一度もプレイしたことが無かったそうです。
えっ、この時代で??
ポケモンを???
プレイしたことが??一度も?ない???
プレイはおろか、初見ではゲーム性すらまともに理解していない様子でした。いやいや、現代をここまで生きてきて、ポケモンを1ミリも知らないで生きることって…できるんだ………
まあ蘭阜に住んでいるのならしょうがないのかもしれませんね。流石に大手ポケモンも蘭阜までは事業を拡大していなかったのかもしれない。
そんなしがりこですが、私は彼女のこういうところに魅力があると感じています。
彼女はポケモンを含む数々の大手ゲームを1ミリも知らずに育って来たらしいのです。生まれた頃からゲーム三昧の環境が揃っていた自分では一切考えられない生活……なんて恐ろしい子………
そう、つまりしがりこは私たちが初見プレイ時に感動していたあの感覚をもう一度蘇らせてくれるのです。これが彼女の魅力だと考えています。
近頃の人間は、娯楽を正しく娯楽として消費できていない気がするんです。
協力型対戦系ゲームではトロールと呼ばれる単語ができるくらい初心者ご法度の界隈になりつつありますし、ポケモンやあつ森といった所謂探索系ほのぼのゲームでもアイテムやレア度の高いものを集めて自慢するために攻略する、みたいな人も大勢いますよね。
ゲーム以外にも、映画やアニメは批評家がこぞってあれはダメこれはダメと非難していますが、どの感想を見ても同じような意見ばかりで、まるで口裏合わせをしているような「あの人がこう言ってるからきっとこうなんだ」という意見が多く見受けられます。遂には何か意見を言う為だけに娯楽を消費しているような、そんな感覚さえします。
つまりは、
初心の心を忘れてる人が多くないですか?と私は言いたいのです。
そうしてみるとしがりこは本当に凄い。
彼女の初見の反応、本当に素直なんですよ。
私はあんなにゲームを楽しそうにプレイする女の子初めて見ました。
思い出してください、お母さんに初めてポケモンを買って貰ったあの時のワクワクを。自分もクラスの輪にやっと入れるんだと嬉しく思ったあの時を。しがりこはそういった、忘れていた感情を思い出させてくれる、素直で、底抜けに明るくて、とっても可愛くって、歌と楽器が上手な女の子なんです。
それらは今の現代人には圧倒的に足りないものばかりで。そう考えるとやっぱり、彼女は世界に見つかって欲しいと思うし、なんなら世界に増えて欲しいと思います。
何かのためにひたむきに頑張り続けることって、やっぱりそう簡単にできるものじゃないと思うんです。いつかはその頑張った活動が報われて欲しいな、と心から願っています。今はまだ発展途中でも、私にとってしがりこはかけがえのない大好きな女の子の1人であり、私の推しVであることに変わりはありません。
私は司賀りこを1人の女の子として、心から尊敬しているのです。
どうか、「司賀りこが世界に見つかって欲しい!」そしてどうか、、
世界にこういう人が増えてくれますように!
最後に私のお気に入り歌ってみたをのせてしがりこちゃんのターンは終わりにします。
ん?リンクは間違ってないですよ?
え??あのかわいい女の子はどこいったか?も〜またまた!ここにいるじゃないですか!ここに!
そう、この女、普通に可愛いだけでは終わらないのである。気になった方は是非、彼女の配信を見てみて欲しい。
3.赤城ウェン
東と西に大きな山脈が隔てられたとある島国では、秘密結社が日々悪いことを企んでいるらしい。そんな国で立ち上がったのが正義のヒーローたち!彼、赤城ウェンはそんな科学技術が発展した東側のヒーロー「Oriens」として活躍しています。
主に単発のゲーム配信が多く、たまーに初めましての先輩と突破コラボに参加したり、同じくOriensに所属する同期たちとFPSをしたり。
スプラトゥーンやマインクラフト、8番出口や夜勤事件といった有名な単発ホラーゲーム、直近ではあつ森配信が多めでお気に入りな様子。
配信したゲームだけを並べたらまあ割とよくあるVTuberの原型的な配信だなあと思うでしょう。
しかしここからが彼の魅力であり
「赤城ウェンが世界に見つかって欲しい!」
と思うポイントです。
突然ですが、彼、ちょっとおかしいんです……
いやちょっとどころじゃない
多分、本当におかしい人なんだと思う
もちろんいい意味です。もう少し硬い言葉に直すと「撮れ高を作るのが上手い」と言えるでしょう。
いやほんと、この一言に尽きるのだが
一度赤城ウェンのことを面白いと思ったら、
もうずっと面白くてダメになる
とりあえず騙されたと思って初配信の動画を見てみてほしい。
いやいや、意味わからないですよね?
私も思いました「なんだコイツ」って……
1部の人ならわかるどこかで見た激アツな感じがするアレ風な今日の構成発表
その後急にマルバツクイズ会場に投げ出され
「ウェンのギザ歯は入れ歯か入れ歯じゃないか」に2秒で答えさせられる
そしてその後の正解発表がこれ
うん、何事??
からのこれである。
いや、こっちのセリフですが?
そしてプロフィールをざっくり紹介した後またまたクイズ会場に投げ出された視聴者。
シンキングタイムは今回長めにとっている様子。
突如「テレフォン使う?」と言い出してお母さんに電話をかけるも、何故かUberEATSをとっていたのでお母さんには聞けなかったというオチ。
結局正解はお料理だったが、うん。何?
ここまで一体何が起きたんですか??という疾走感で30分を駆け抜けているのです。
本当こっちのセリフなんですが?
そんな彼ですが、上記のクイズタイムで料理男子と明かしていました。その冷蔵庫がこちら
酒と謎の草しかない
初配信でここまで情報量が多いライバーはこれまでにいたでしょうか?
だから言ったでしょう。
一度赤城ウェンを面白いと思ったらもうずっと面白くてダメになる。
しかもこの赤城ウェンの凄いところは、この勢いで約1年半経った今も変わらず配信しているところです。表だけ見たらよくある普通のゲーム配信に思えますが、そこに赤城ウェンが加わるだけでなんか違く見える気がします。
いや、別にそれは他のライバーでも変わりはないのですが。にじさんじには何人もの素敵な個性と感性を持つライバーがいる中で、赤城ウェンはどこか人を惹きつける魅力があると思っています。
赤城ウェンと同期のOriens、そして同じく同時期にデビューした西側のヒーローDyticaの面々も各配信で語っていますが、何故か同期内では「赤城ウェン推し」が多いらしいです。
そんな赤城ウェンが、私は世界に見つかって欲しいと思うのです。
ここまで何かと述べながら私の推しが世界に見つかるべき理由を語ってきましたが、残念ながら私はまだ赤城ウェンが何故こうも人を惹きつける魅力があるのかについて言語化できる能力を持ちえていません。悔しい。でも、論理的には説明できない何かが赤城ウェンには隠されているのだと思うのです。
少し話は変わりますが、VTuber黎明期の過去は動画投稿主体のライバーが多く存在していました。当時はトラッキングやリスク管理が行き届いておらず、VTuberが生配信主体となるのはその数年後になります。
そんな生配信主体のVTuberが有名になったのは圧倒的に「切り抜き文化」が普及したおかげだと考えます。切り抜きとは、長時間の生配信の中で特に面白かった箇所を文字通り切り抜き、5~6分くらいの短い動画にすることです。切り抜かれている場所は大体が「撮れ高」になっている箇所なので、当然面白いところしかありません。
言うならば揚げ物しかないバイキングの皿みたいな感じです。
そうして見ると赤城ウェンというVTuberはもはや毎秒撮れ高のようなもので、喋る切り抜き動画(?)のようですね。
どの配信も揚げ物しかありません。
そんな彼の配信、見てみたいと思いませんか?
ダイエット中でも高カロリーなもの、食べたくなりますよね?たまにはいいじゃないですか!
赤城ウェンの独特な言語センス、1ミリも意味がわからない感性、なのに惹きつけられる謎の魅力。
是非彼の配信を全身で浴びて体感してください。
赤城ウェンが
世界中の人間に見つかる前に!
最後に赤城ウェンの歌をのせて終わろうと思います。
今まで様子のおかしい赤城ウェンしか見てなかった皆さんなら面食らうでしょう。
あのコールボーイを自分の曲に落とし込みながら、赤城ウェン特有の爽やかな声調のままで歌える人がこれまでにいましたか?
赤城ウェンとは、高カロリーの揚げ物であり、噛めば噛むほど味がするするめでもあるのです。
いかがでしたか?
私の推しV(たち)がこのnoteをきっかけに少しでも貴方の目に止まってくれたらとっても嬉しいです。
と、まあここまで長々と語っては来ましたが、
結局の所、この3人の推したちが世界に見つかろうと見つからなかろうと、自分らしくのんびりと活動を続けてくれたらそれで良いのです。
世界中に呼びかけたら彼らを否定するものは必ず現れると思います。
しかし私だけは彼らを肯定していきたいし、そう考えているのは私だけではないことも知っています。時には弱音を吐いてもいいし、わからないことはわからないと言って欲しいし、いつまでだって好きなことを好きなように話して欲しいと思いますね。
はい!これはそんな世界のうちの1人が語る怪文書noteでした!!
最後まで見て下さりありがとうございます。
結局は全てのVTuberに幸あれ!そして頑張ってる人間は世界に見つかってしまえ!
ということです。ありがとうございました。