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2023.12読書記録【2冊】

結局11月は読書できず、あっという間に年末を迎えております。
個人的な読書納めをなんとか済ませたので、久しぶりに感想を書いていくことにします。




蜘蛛の巣/アガサ・クリスティー

年始に出演する舞台の原作ということで、読んでみました。
アガサ・クリスティーは数冊読了、今後も読み進めたいと思ってましたが、戯曲を書いてるのは知らなかったです。
とある貸別荘を舞台にしたミステリなのですが、なかなか面白いです。
小説ではないので、ト書きの細かさや人物の動き、セリフなどをメインに追っていく形になります。
海外版のままやると、スマートな演劇になりそうだなという印象を受けました。
原作を読んで、今回の脚本との差異を比べられたのも大きな収穫になりました。
読むだけだとピンと来ないことも多かったですが、稽古を重ねていくうちに見えるものがあって、楽しいです。
『ねずみとり』もいつか読みたいですね。



星降り山荘の殺人/倉知淳

はじめましての倉知さん。
だいぶ『蜘蛛の巣』に引っ張られて、山荘もののミステリを選んでしまいました。
冬の山奥の寂れたコテージ郡、これだけで面白さは確定しているようなもの。
さらにこの小説で面白いのは、章立てのように注釈が挟まっているところ。
この注釈は嘘偽りがないんです、全く。
こんなん注意するしかないよな!と思いながら、めちゃくちゃ警戒して読み進めましたが、それでも騙されました。
作品の空気感と、終盤の展開(というかセリフ)の好き嫌いは分かれるかもなと思います。
元が平成初期の刊行作なので、時代を感じる場面もたくさんありました。


稽古中だけど何とか読めてよかったです。
ここまでくるともはや執念のような気もする…。
今年のまとめはまた別に書いていきます。

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