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「デジタルとAIの未来を語る」から学ぶ思考法
はじめまして。sosです。
今回は記念すべき1冊目として台湾のコロナ対策で一際有名となったオードリー・タンさんの「デジタルとAIの未来を語る」を読みました。
本書におけるいくつかの胸に響いた言葉とともに、一会社員としてデジタルやDX、AIとは何か、どう向き合うべきか自分自身の思考を整理していきます。
①少数の高度な知識 < 大多数の基本的な知識
会社でもこれからDXを推進していく必要がある一方で何から始めたら良いのか、どこから手をつけたら良いのかわからなくなる。
ある会社において、少人数で高度な知識を扱い続けると恐らく意思決定をしていく中で、行き詰まる瞬間がある。周りが理解もしていないのに意思決定することはできないだろう。とはいえ、少人数でジャッジすることほど怖いものはない。
一方で、大多数の人が基本的な知識を身につけているとどうなるか。基礎的な知識を持っている人が多ければ多いほど情報を拡散し合い、お互いに意見を出し合うことができる。つまり自分ごととしてデジタルに向き合うようになる。
特にデジタルに疎い環境であるほど、個人レベルで意識改革を図り正しい知識を身につける必要がある。
さらにはトラブルやハプニングに直面した際に
すぐ反応して状況を変えていこうとする力が身につく。誰かから強制されなくても主体的に動き積極的に手を差し伸べることもできるようになる。
→そのためにも、まずは社内への情報共有・デジタルへの意識改革が大切ということ。
②AIはあくまで人間の補助ツールであること。
そもそもAIの役割というものは、人間が今まで行なってきた中間的な仕事や機械でも対応可能な部分を担うことである。一方で人間に与えられる役割は、より高度でクリエイティブなものへと日々変化している中で、最終的な品質や決断に権利を持つのは人間である。
AIでは意思決定は行えないし、あくまで人間の一ツールとして補助的な役割を担うことを忘れてはいけない。
スティーブ・ジョブズはAIを「精神的な自転車」と表現している。
人間は「自転車」というツールを使って遠くへいくことが出来る。
→ここで重要なのはツールの方ではなく、「あなたがそのツールを用いて自分でどこへ行き、何をしたいのか」である。
いかにしてAIを活用するのか、AIを人間の補助として、次世代により良い環境を残す方策を考えることが大切であり、忘れてはならないと考えさせられた。AIを用いて、誰もが参加しやすい・暮らしやすい社会へ変化させるにはどうすれば良いかを考えること。公共の利益に資するような方向を目指すことで、より豊かな社会へ進めるのである。
そもそも、デジタルやAIとは人間にとって何なのか、どう向き合っていくべきかを考えさせられる、非常に勉強になる一冊でした。
皆さんもぜひ一度、手に取って読んでみてはいかがでしょうか。