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詩とも言えない即興詩

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練習用なので悪しからず。創作メモとしてネタを詩の形式で積むこともあるかもしれない
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2020年9月の記事一覧

幸、不幸

 不幸になる人間は勝手に不幸になる

 何もない日常にささくれを見つけ出し

 心が折れそうな苦境で自ら道を閉ざす

 そうしていつの間にか、なにも見えなくなっている

 幸せになる人は勝手に幸せになる

 何でもない日常から幸せを見つけ出し

 心が折れそうな苦境から活路を見出す

 そうしていつの間にか、望むほとんどを手に入れている

 幸せな人が不幸せになるのは人が原因である

 不幸せな人

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空気の匂い

久しぶりに外を歩く。

冷めかけた鉄のような、青とも赤とも、紫ともつかない不思議な色の空

肺いっぱいに、空気を吸い込む

濡れた空気の匂い

誰も居ない山が恋しくなった

久しぶりに外を歩いている

頭の上から落ちてくる、クリーム色の街灯の光

肺いっぱいに空気を吸い込む

近所の家から漂う、醤油の焦げる匂い

なんとなく、おばあちゃんに会いたくなった

久しぶりに外を歩いていた

部屋の中を照

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