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まだまだお世話になりたい!印刷所の話。
皆さんこんにちは、小間使いCです。急に寒くなってきましたね…。私が一年間楽しみにしていた秋は一体どこへ行ってしまったんでしょうか。すっ飛ばされた秋服が可愛そうでなりません。
今回は終の一語から一瞬離れ、印刷所に詩集の印刷に関するご相談に行った時のお話です。
実は、こちらの詩集には「アンカット本にしたい!」という代表の構想がありました。実現可能なのかが全くの不透明だったので今まで明言はしていなかったのですが、印刷所での相談の末なんとか光が見えたので改めてご紹介。
アンカットとは、簡単に言うとページが袋とじ状になっており読者が切り開きながら読む本のことです。残念なことに今はほとんどお目にかかることはできません…。
詳しくは、代表が沢山書いてくれたこちらの記事をご覧下さい↓
ということでこちらの『慟哭』を形にすべく、印刷所へご相談に伺いました。あまりページ数も多くないということで本文に特殊紙を使いたいな~と画策していた代表ですが、表面に加工が施された特殊紙は裏表がはっきりしたものが多く、中身の部分に凝った紙を使うのはあえなく断念となりました。
アンカット本を作るにあたり複数回手作業で折らなければならないため、コシのある折りにくい特殊紙は労力の面でも難しいことがわかりました…。(特に印刷所で取り扱っているのは表紙や遊び紙に使うためのものが多かったのでなおさら。)やはりこういった紙はここぞ!という場所に使ってこそなの紙なのかもしれません。
ならば表紙で!!ということで、表紙印刷の話に。
【リターン品紹介④💐】
— 大倉書房@文フリ東京出店! (@ookura_shobow) July 17, 2022
今日ご紹介するのは詩集『慟哭』。1万円以上のプランでお届けします。
メイン作品『終の一語』と深く関わる作品で、実は原稿も出来てはいるのですが、もっとこだわりたい!ということで形状などはまだ未定…。
作品世界を増幅させる工夫を考案中です💪(小間使いC) pic.twitter.com/qBZmd5JU94
紙や印刷の工夫に関しては私たちでは考えが及ばないことも多かったのですが、オンデマンドのトナー印刷とオフセット印刷のインク乗りの差やアミカケの度合いなど、過去の作品も見せていただきながら色々説明を頂きました。白インクのトナー印刷はとってもパキっと真っ白に出力できるので、濃い色の表紙にはとても合いそう、オフセットの白印刷は紙の中に沈んだようなじわっとした白になるよ、銀のインクで印刷もいいよ、などなど。
印刷の都合に合わせて、表紙デザインは多少変化することになりそうです…。こちらの詩集は予算も含めてほぼ代表にお任せなので、最終的にどうなるのか私自身も楽しみです!!
小間使いC