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週末読書メモ130. 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか 説得力と影響力の科学』
(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
人は誰しも何らかの役割を担っている。
(中略)すべての役割に共通する責務は、相手に影響を与えることである。
他人の考え方に影響を与えられるか、それとも無視されるかの違いはどこにあるのだろう?逆に、あなたが他人の影響で自分の信念や行動を変えるときの決め手は何なのだろうか?
人はいかにして他人に影響を与え、他人から影響を受けているのか。
イギリス名門大学の認知神経科学者が説く、人の動かし方とは。
職場でも家庭でも、誰しもが何かしら他人を動かすことは避けられません。
その際に事実だけでは要素として足りないと。「事前の信念」、「感情」、「インセンティブ」、「主体性」、「好奇心」、「心の状態」、「他人」といった要素が、いかに人を動かす重要な要素となり
うるか、本書では解説させていきます。
いくつか印象に残った箇所を紹介すると…
矛盾しているようだが、豊富な情報が得られるようになると、人は自分の意見にもっと固執するようになる。なぜなら、自分の考えを裏付けるデータを簡単に見つけ出せるからだ。
(中略)だがこれは問題の半分にすぎないーーもう半分は、水面下で情報の「いいとこ取り」が行われていることに、私たちが気づかないでいる点だ。
事前の信念によって、人はそれ以外の情報を受け付け難い特性が(この確定バイアスの存在は、自他共に胸に刻みたい…)。
十八世紀の偉大な博識家ジェミレイ・ベンサムの著作のうち、世の中に最も影響を与えたものは、次の一文から始まっている。「自然は人類を苦痛と快楽という、二人の主権者の支配のもとにおいてきた。われわれが何をしなければならないかということを指示し、またわれわれが何をするであろうかということを決定するのは、ただ苦痛と快楽だけである・・・」
人類は苦痛と快楽という2人の主権者の支配にある。得ていて妙というか…
相手の心の状態は、あなたの助言への反応の仕方に影響を及ぼす。だから、こちらの意見と相手の状態は合致している必要がある。同じ相手が今日はあなたのアドバイスを無視するのに、別の日には快く受け入れるのは、単に応援しているフットボールチームが昨夜の試合に負けたからかもしれないし、冬なのに太陽が輝いているからなのかもしれない。
頭では分かっていても、心が人の反応に強い影響を与えるのは、もう仕方がないのだろうなあ。
過去に読んだ行動経済学の本でも、人間がいかに感情に左右される存在であることがあり。
技術発展が加速し、環境が急速に変化したこの数千年で、あまり変わらない存在が一つある。テクノロジーの目標ともなったその存在は、「人間の脳」だ。
何千年の歴史の中で、人類がいかに進化してきても、何十万年の歴史の中で設計されてきた生物(脳)の仕組みの影響度合いは大きく。
歴史の中で培われた知見、現実の中で対峙する経験、この2つを行き来しながら、もっと、もっと「人」という存在と向き合っていきたい。
【本の抜粋】
人は誰しも何らかの役割を担っている。
(中略)すべての役割に共通する責務は、相手に影響を与えることである。
他人の考え方に影響を与えられるか、それとも無視されるかの違いはどこにあるのだろう?逆に、あなたが他人の影響で自分の信念や行動を変えるときの決め手は何なのだろうか?
矛盾しているようだが、豊富な情報が得られるようになると、人は自分の意見にもっと固執するようになる。なぜなら、自分の考えを裏付けるデータを簡単に見つけ出せるからだ。
(中略)だがこれは問題の半分にすぎないーーもう半分は、水面下で情報の「いいとこ取り」が行われていることに、私たちが気づかないでいる点だ。
十八世紀の偉大な博識家ジェミレイ・ベンサムの著作のうち、世の中に最も影響を与えたものは、次の一文から始まっている。「自然は人類を苦痛と快楽という、二人の主権者の支配のもとにおいてきた。われわれが何をしなければならないかということを指示し、またわれわれが何をするであろうかということを決定するのは、ただ苦痛と快楽だけである・・・」
主体性をもたせるのは、人をより幸福で健康にし、さらなる成功を収める手助けをするのにうってつけの方法だ。コントロールを委ねること、もしくはコントロールしている気持ちをにさせることは、最終的に人を行動させるうえで最善の方法である。
相手の心の状態は、あなたの助言への反応の仕方に影響を及ぼす。だから、こちらの意見と相手の状態は合致している必要がある。同じ相手が今日はあなたのアドバイスを無視するのに、別の日には快く受け入れるのは、単に応援しているフットボールチームが昨夜の試合に負けたからかもしれないし、冬なのに太陽が輝いているからなのかもしれない。
技術発展が加速し、環境が急速に変化したこの数千年で、あまり変わらない存在が一つある。テクノロジーの目標ともなったその存在は、「人間の脳」だ。
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