(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
生涯、心に残り続ける1冊。
世界3大SF作家の1人、アーサー・C・クラーク。
彼の代表作が、この『幼年期の終り』となります。
ある日、突如として地球上の大都市の上空を覆う宇宙から巨大な船団。人類では太刀打ちできないような知能・テクノロジーを持った超生物種族(オーバーロード)達。
彼らの真の目的は?人類の未来は?
SF界の巨匠が、人類や世界、宇宙の未来への想いを込めた傑作となります。
あーーー………この本の感想には、どんな言葉を紡いだらよいのだろう。
ただ言えることは、世に溢れる宇宙人侵略話とは大きく一線を画します。
ネタバレになるため、詳細は控えますが、人生、運命、友情、愛情、科学、進化等々、様々なテーマが込められたこの作品に思わず心が打たれます。
本作は、読書家としても有名三谷宏治さんのベストセラー『戦略読書』で紹介されていたのを拝見し、いつかの日か手に取りたいと思っていました。
(この本の中にある戦略フレームワーク「PPM」を応用した「読書ポートフォリオ・マトリクス」は必見です。人生において、いかなる本を読むべきかの気づきがあります)
SF小説は、これまで読まない人生を歩んできましたが、『戦略読書』でも取り上げれていた本書『幼年期の終り』と『星を継ぐもの』。どちらも、老若男女問わず、心からお勧めしたいほどの感動や示唆がありました。
読後、読む前の自分や世界に戻ることが出来なくなる本…
毎年に1冊程度の頻度で、そんな本に出会うことがあります。
昨年度読んだ中でのNo.1であり、そんな本が『戦争と平和』でした。
本作『幼年期の終り』も、自分の人生にとってかけがえのないそんな1冊であり、おそらく今年度No.1の本になりそうです。
「なぜなら、ほかに道はないからだ。だが、その奉仕のうちに、おのれの魂までも失うことは決してないのだ」
『戦争と平和』、『幼年期の終り』ともに、壮大な物語や琴線に触れるようなセリフがあることに加えて、どこまでの大きく、深く、複雑な世界や歴史の存在を感じされられます。
そして、人は世界や歴史の大河の一滴でしかないことも。けれど、その一滴だとしても、諦念と信念を持って、生き続けることの尊さも。
そんなことを思い起こしてくれる名作でした。
P.S.
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