(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
深く強く美しい言葉で綴られた、内なる自らとの対話集。
元国連事務総長、ダグ・ハマーショルド。
欧米のスウェーデン人ながら、植民地支配を受けていたアフリカ人の独立のため、自らの存在を捧げたその人生。
(それが、かの時代において、どれほどの困難で軋轢が生じたことかは、下の動画を見ると想像に難くありません)
そんな孤独で過酷な戦いの日々の中、自らのための心の日記として書かれていたのが本書となります。
ラフネット生命の創業者であり、ビジネス界随一の読者出口治明さん。その出口さんが本書に対し、「いつなんどきどのページを開いても、常に僕の人生の併走者であった」と絶賛するのも頷けます。
その紡ぎ出された言葉の美しさはゲーテのようで。
一方で、その刻まれた言葉の奥にある強さは、マルクス・アウレリウス・アントニヌス(『自省録』)を思い起こします。
ダグ・ハマーショルドの人生は、マルクス・アウレリウス・アントニヌスと同様に、決して生半可なものでは無かったと想像します。
現実と理想の間の大きな苦闘・葛藤と向き合い、人間の存在や人生の意味について、自らの深淵の世界で見たもの、悟ったもの。それが両者の著書には綴られており、言葉にし難い感動に繋がります。
自分には自分の道がある。その道を、一歩一歩でも歩み続けるしかない。
そんな言葉が、心に遺る一冊でした。
P.S.
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