(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
子供向けの読み物として世界的に有名なイソップ童話。
改めて読み返してみると、老若男女を問わず、人生訓となる話が散りばめられていました。
本書では、数100もの短編が載せられています(その数471個!)。
『ゲーテ格言集』と同様に、短編集というのはストーリーが無い分、読み進めにくい部分もありましたが、500近い人生訓に触れられるのは、一読の価値があります。
イソップ寓話集で最も有名なのは「北風と太陽」ですが、全体を通して見ると、どちらかといえば性悪説に立ち、苦言を呈する話が多くなっています。
これは子供向けではない笑
しかし、人や社会は綺麗事ばかりではないのが現実。このような短編を通し、読み手のリスク察知の感度を上げてくれるような気がします。
上記に加えて印象的な話は、立場によって、様々な視点・解釈を与えるような内容です。
なるほど、確かになあ…
このような見方・考え方が出来る人でありたいものです。
この本を手に取ったきっかけは、どこかの文章で、戦略本のオススメ図書に含まれていたからです。
その紹介を見た時は分からなかったのですが、本書を一読し、その理由が分かりました。本書は、様々な人間心理を、アナロジーを用いて、浮かび上がらせているからです。
『世界標準の経営理論』に書かれているように、経営論の基盤には、経済学、社会学、心理学にあるとも言われます。
その基盤の一つになる心理学。人はどのように感じ、考え、動くのか。
人の善なる面も悪なる面も、ユーモアを交えて、描く本書は、人や世界の内面に触れるのに秀逸な一冊でした。
P.S.
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