(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
現代日本を代表するファーストリテイリングの柳井正さん。
その柳井正さんが若き日に、「僕がやってきた経営は違う」「僕の経営は甘い」「経営するとはこれだ」と衝撃を受けたという作品『プロフェッショナルマネージャー』。
58四半期連続増益を達成した米国経営者のハロルド・ジェニーン氏が、自らの経営に対する姿勢を詰めた内容となっています。
成すべきことを成せ。それに対し、全身全霊でコミットメントせよと。
あまりにシンプル、けれど、あまりに重いメッセージ。
漫然と努力をすることも、目標に届かないことも、ジェニーンは許しません。いや、経営者自身が許してはならないと。「経営の鬼神」とも呼ばれた筆者の厳しい金言が、読み手の胸に突き刺さります。
「経営者は現場業務に干渉せず戦略だけに向き合うべき」「経営者の机は整理整頓されてあるべき」。一般的にもてはやされそうな経営理論に対しても、一刀両断していきます。ふざけるなよと、経営をなめるなよと。
理論書は理論書で学ぶべき点が多い上で、経営とはいかなるものかを知る意味でも、本書の価値は大きくあります。
経営学者の楠木健さんに、著書『戦略読書日記』の中で、「怖いけど偉いジジイ」と言わしめられた人物、ハロウド・ジェニーン。
「店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる」が座右の銘とする柳井正さん。
こちらが商売に対する姿勢だとしたら、本書から経営者の姿勢へ多分な影響を与えられていることを感じます。
曰く、20代の経営者に成り立ての頃、毎日1冊のペースで本を貪り読んでいる中で、本書と出会ったそうです。
かの柳井正さんもそんな時代があり、そして、そこで出会った本から一心に学び今があると。
この言葉を胸に刻みながら、前を進んでいこう。
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