(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
人との関係を見つけ直すこと一冊。
〈われ-それ〉と〈われ-なんじ〉。どちらの態度で生きるか。
マルティン・ブーバーは言います、上記2つの態度によって世界は変わると。
「それ」と「なんじ」という言い方が、その意味を掴むのに役立ちます。
〈われ-それ〉の態度では人と物のような関係なのに対し、〈われ-なんじ〉という態度では人と人の関係を作っていけることを示しています(それによって、人としての愛や心の豊かさにも繋がると)。
同じ感想を持った人がいたのですが、この内容は、ベストセラー『自分の小さな「箱」から脱出する方法』の読後感に近いものがあります。
箱の中と外、〈われ-それ〉と〈われ-なんじ〉。
平易な言葉ですが、その奥にある意味はとても深く。
内容は、神や愛にまで広がる重い哲学書であり、決して読みやすくはありません(内容の半分も掴めなかった本はいつぶりだろうか…)。
ですが、そのテーマである〈われ-なんじ〉という言葉が心に残るという点で、手に取る価値のある一冊です。
P.S.
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