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#82 7月8日(金) 中日 9-2 阪神
【概要】
中日
・チーム:17安打9得点の快勝 → 連敗を3で止める
・チーム:33イニングぶりタイムリー → 一気に適時打7本
・岡林 勇希:絶好調 ~月間打率4割9厘~
・大島 洋平:今季6度目猛打賞
・ビシエド:4安打3適時打の大当たり
・高橋 周平:8試合ぶり猛打賞 → 直近5試合は打率1割5分8厘
・タバーレス:初登板は3者凡退(カープアカデミー出身)
広島
・秋山 翔吾:日本球界復帰戦はマルチヒットデビュー!
・大瀬良 大地:3回9安打7失点KOの大乱調
・坂倉 将吾:連続試合安打が21でストップ
【結果】
先発投手・対戦成績
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スタメン
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スコア
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打者成績
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投手成績
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残塁・失策・盗塁
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【着眼】
二死無走者→1~4番の4連打で2点を返し1点差に詰め寄る
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エースの大瀬良を立てるも、序盤から失点が続く苦しい展開。
3回表の攻撃もサクサクっと2アウトを取られたが、2巡目に回ったところで、相手ピッチャーの松葉を捕まえることが出来た。
彼は試合前コメントで「1イニングに複数点を失うのが続いているので気を付けたい」と語っていたが、奇しくも、ソレを再現させてしまうような攻撃を、カープ打撃陣が魅せた。
ココは「2アウトランナー無しから上手く繋がったな~」で終わってしまいそうになったが、今日の解説コンビ「達川光男氏 ✖ 森繫和氏」の見立てが興味深かったので、記してみたい。
達川さん:
「松葉は良いスライダーあるのに何で使わないのかねえ?」
確かに、一球速報で振り返ってみると、崇司に投じた3球目以外は、スライダーを投げていない。
森さん:
「木下が外角要求のリードになっているのも気になるんですよね」
コレもそうだ。
一球速報の特性上、投げミスなどは加味されないが、チャートを見る限りでは、アウトコース中心のリードになっている。
実際、僕が試合を見ていても、両氏のコメントは的を射ていると感じた。
特に達川さんが「松葉は自分の特性を分からないといけない」と語っていたのが印象的だった。
この4連打で打たれた球種をまとめてみると、
1人目:崇司 → チェンジアップ
2人目:菊池 → ストレート
3人目:秋山 → ストレート
4人目:マクブルーム → ストレート
4人中3人、ストレートを叩いて、ヒットにしている。
この結果について、達川さんは首をかしげたのだと思われる。
「何で松葉が力勝負でバッターを抑えにかかってるんじゃ?」
と。
僕自身、松葉選手を語れるほど見知ってるわけではないのだが、イメージとしては「軟投派・技巧派」タイプに分類されると思う。
そういうピッチャーが「ピンチの場面で真っ直ぐ勝負」を選択したのは、僕も見ていて違和感を覚えた。
また、マクブルームの場面でも、達川さんの解説が光った。
「マクブルームの得意コースは真ん中外寄りのストレートです」
「逆に苦手なのは左ピッチャーのスライダーですね」
「なので松葉はスライダーを投げたら打ち取れると思いますよ」
松葉が投げた球は、アウトハイのストレート。
マクブルームが得意とされるコース、球種で勝負に行った。
その結果、タイムリーヒットを打たれてしまった。
それを見て、昨日の阪神戦を思い出した。
確か、桐敷から打ったホームランも、似たボールだったと。
変化球を2球続けて、2つともボール球になって。
3球目、真っ直ぐを投げて来たところを、一振りで仕留めた。
あの球も、アウトハイ付近だったと記憶している。
(見返してみよう)
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記憶通りだった(控え目なドヤ顔)
実際、僕も、アウトコースの方が上手くさばく印象がある。
あと、ハイボールヒッターなんじゃないかな?
高めの球を積極的に打ちに行くシーンの方が、目立つ気がする。
ただ、どの投手から打ったか、これはちょっと思い出せないんだけど。
インローのストレートかな、上手く捉えてスタンドに運んだこともあった。
本塁打コメントを見てみると、だいたい「打てる球が来たら一振りで仕留められるよう準備を心掛けているよ」的な優等生コメントなので、うーん、あんまり伝わってこないのだけど(笑)
なんとなく、イメージの話にはなるんだけど、読み打ちタイプだと思うんだけどなあ。あの場面はインローを張ってて、狙い通りに来たのかなあ?
おっと、マクブルーム談義になっているので、話を戻して・・・。
両氏の解説を聴きながら観戦していると「上手く繋がった4連打」が「4連打されるべくして4連打されている」とも思えてきた。楽しみながら聴かせてもらった。
森さんが「松葉と木下はずっとバッテリーを組んでいるので、配球とか投手の特徴とか、頭に入っているはずなんですけど・・・」と頭を捻られていたのも、気になったね。
「カープ打線は全体的にストレート系の速いボールに強いバッターが多い」
っていうのも、もちろん、データには入ってるはずなんだけど。
それ以上に、今日の松葉のストレート(ツーシーム)が良いと判断して、力勝負で行ったのか?
あるいは、裏を掻いたものの、策士策に溺れる、的な結果になったのか。
真相は闇の中だけど「見応え&聴き応え」のある4連打でした(^^)
秋山 翔吾:挨拶代わりのマルチヒット&タイムリー
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「3番|レフト|秋山 翔吾」
美しい・・・。
てっきり、3番センターでデビューかと思っていたので、レフト起用は「ん?」と思ったが、そんなのは意に介さないぐらい、美しい。
「3番:秋山|4番:マクブルーム|5番:坂倉」
美しい、クリーンアップだ・・・。
更に、龍馬のケガが癒えて復帰すれば、秋山を1番に置ける打順が組める。
そうなった時の打線は、もっともっと、美しくなるぞ・・・。
龍馬のケガの具合が音沙汰無いもんで、体調はどうなのか心配なのが、玉にキズだけど・・・(汗)
コホン。
どんなバッティング魅せてくれるかな~と思って注目していたけど、ライオンズ時代に見ていた頃と遜色ない、鋭いスイングしてたねー!
「メジャー帰り」と聞くと、日本とアメリカの違いであったり、年齢面の問題などもあって、いわゆる「劣化」したような印象を持ちやすいんだけど。
秋山の場合は、全く変わりなく、プレーしているように思えたな。
本人のコメントを拝見する限り「まだまだ」らしいけども、それも秋山らしいというのか。
求道者のような物言いに、逆に期待感が増しちゃうんだよね(笑)
移籍先が決まっていない間も「1軍の試合は毎日消化されているので、1日でも早く結論を出して、チームの戦力になれるように」というコメントを残されていたっけか。
まさにプロフェッショナル。
カープが手を挙げて、三顧の礼を尽くして迎え入れたのも頷ける。
ファンが前のめりなコメントで過剰に期待してしまうのも分かる(笑)
閑話休題。
今日のバッティングの件に話を戻すと、2本目、松葉のカーブを初球から叩いたヒット。あれはお見事だと思った。
初球、緩い球で入ってきたってことは、中日バッテリーの意図としては「狙ってないボールでカウントを取っておこう」だったのかなと推察する。
事実、秋山も狙ってないボールだったと思うけど、それを上手く捉えた。
グッとタメをつくって、タイミングを合わせて、スパーンと振り抜く。
ブランクを全く感じさせない、シーズン最多安打を樹立した選手なのも頷ける、シャープなスイングでしたよ(^^)
いやあ、ほんとさ。
こうやって書いていると、時折、ジーンと来るんだよ。
まさか、ライオンズファンの時に見ていた秋山が、カープのユニフォームを着て、応援することになるとは思ってなかったから。
改めて、1軍デビュー戦を見て、噛みしめましたよね(笑)
もう、先に言っておくけど、今後、どんな成績を残したとしても、仮の話として「不良債権」と揶揄される日が来たとしても。
僕は、秋山を、叩きません。
いいや、違うな。
叩きませんじゃなくて、叩けません(笑)
もしもの話を持ち出したけど、秋山が叩かれる未来は、想像つかないね。
みんなから愛されて、カープで、大団円を迎えて欲しいね。
これから毎日秋山が見れると思うと、ホント、嬉しい・・・(実感)
ついつい、試合に関するコメントではなく、僕の一人語りになってしまった。
次はちゃんと書くので、すいません、今回は見逃してやってください(笑)
【私見】
僕が見た中で一番悪い大瀬良だったかもしれない
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画像を貼らせてもらったのは、タイムリーを打たれた場面。
この4枚にパッと目を通して、感じられるのは、
・ストレート勝負が少ない(変化球の割合が多い)
・低めの変化球を上手く打たれている
この2点が気になった。
最後、松葉に2点タイムリー(健人の悪送球含む)を打たれたのは、余計というのか、痛かったと思うんだけど、これはまあ「事故」に近いのかな?
ドラゴンズ打線がイケイケになっていて、松葉も積極的に振りに行った結果が、ヒットゾーンに飛んで行ったのかなって、解釈している。
ただ、森さんが、松葉のバッティングを、
「バッティングは上手いピッチャーなんですよ」
「ただ、バントは、結構失敗しているのを見ていますね」
そうコメントされていたのは事実。
松葉自身、バッティングに自信があるのかもしれないね。
というか、W解説って、いいよね。
カープに詳しい達川さんと、ドラゴンズに詳しい森さん。
毎試合、両チームに詳しい人が、来てくれたらいいのに(笑)
どういう基準で解説者が呼ばれているのか、良く知らないけど、W解説の時の「お得感」を感じてる人って、結構居るんじゃないかと思う(笑)
ただ、達川さんは、後輩のカープOBの方とW解説している時の方が、楽しそうに話されているかな?w
今日の試合がワンサイドゲームで負けちゃったのもあるとは思うが(汗)
さて、話を、戻しましょう。
<適時打1本目:ビシエド → フォークを打たれる>
この場面は、フォークが落ち切らなかった感じだった。
半速球の、チャンスボールのようになった球を、ビシエドが見逃さなかった。
ちなみに、これで「33イニングぶりのタイムリー」となった。
ドラゴンズ打線の猛攻は、その影響もあるんじゃないかなって。
いわゆる「揺り戻し」というのか。
確かに、大瀬良の調子も良くはなかったと思うけど、久し振りのタイムリーが飛び出して、堰を切ったように打ちまくった。そんな印象もあった。
<適時打2本目:大島 → フォークを打たれる>
これはまあ「さすが大島!」と言ったところかな(笑)
低めの変化球をうま~くすくって、ヒットゾーンにポンッと落とす。
そういうバッティングを、これまで沢山見させられた。
大瀬良うんぬんというよりも、大島を褒めるべきプレーだろう。
チャートを改めて見ても、インハイとアウトロー、対角線を意識した攻めで、カープバッテリーも奮闘しているように見えるんだけどね。
まあ、バッターが一枚上手だった、ということで。
<適時打3本目:高橋 → カーブを打たれる >
これはね、上手くついてこられたな~って思った。
内容的には、大島のタイムリーと似たスイングだったね。
飛んだコース的にも、カープとしては、不運な当たりだった印象。
今日の試合まで不調だったとのことだけど、久々の猛打賞、そして、好守備も連発させていた。
乗せると怖いバッターをよみがえらせてしまったかもしれない(汗)
これで、明日の森下、150kmを超えるストレートをカーンと弾き返すようになってくると、いよいよ本領発揮、といったところかな。
<適時打4本目:松葉 → カットを打たれる>
これは、さっきも書いたけど、僕は「事故」だと思った(笑)
どっちかといえば、ピッチング、バッティングよりも、ディフェンスやね。
気になったのは。
健人が今日、悪送球、2つやっちゃってさ。
詳しく触れるつもりもないのだけど「らしくないな」とは思ったな。
特にこの場面、無理にホーム送球をしなくても良かったはず。
タイミング的には、普通に返球しても、サードストップになりそうな当たりに見えた。
結果として、送球が逸れて、それを見て周平がホームに帰ってきたのでね。
もったいない失点になったのは間違いない。
健人としては「取り返そうとしたら気合が空回りした」ってところかな。
4回、打席を終えてから、堂林に代わったのも「おっ」と思ったね。
その後、途中出場からマルチヒットを放ったのも、健人にとっては悔しかったかもしれない。
秋山も上がって来たし、右の外野手、目下のライバルだからね。
「懲罰交代」と書くと字面が重いけど「活を入れる」意味合いはあったと思う。
そういう意味では「堂林さんに負けていられない!」と、発奮材料にしてもらえれば、チームとしてもありがたいところ。
今日は2つエラーが出たわけだけど、特に心配はしていない。
反省すべきところは反省して、糧にして、次に繋げられる選手だと思う。
ルーキーながら、チームを救う好守も、沢山魅せてくれているしね。
変わらず、攻守両面で、期待していますよ(^^)
ふう。
結局、健人の話が長くなっちゃいましたが、こんなところでおしまい(笑)
【所感】
早く秋山のヒーローインタビューが見たい!w
今日はもうシンプルにコレ(笑)
秋山がコメントを出している記事タイトルを見かけると、ついつい開いちゃうんだよ。そういうカープファン、結構居るんじゃない?w
また良いコメント残されますからねー。
些細な内容でも「秋山らしい表現だなあ」と思わせられる。
これは僕の持論のようなものだけど、
”一流選手は言葉の扱い方も一流”
凄い功績を残されている方の、実際に話している姿とか、インタビュー記事とか見ていると、言葉遣いが印象に残ることって、多いんだよね。
「この人がこの言葉を使うから重みが増すよな」
そう感じることが僕は良くある。
そして、秋山も同様に。
カープに来てくれて、色々記事とか拝見する中で「自分の言葉を持っている野球選手」って印象が、凄く高まった。
たぶん、常日頃、野球のことを突き詰めているからこそ「色んなものを突き詰める癖」みたいなものが、自然と身に付いているんじゃないかな。
「こういう言葉を発したらファンからどう見られるだろうか?」
意識であれ無意識であれ、そういう感情が働くことで、言葉の扱い方も、洗練されていくものかもしれない。
・一流選手になればなるほど、注目度が高まる。
・自分の何気ない言動を切り取られることが増えて行く。
・故に、発する言葉にも、オリジナリティが増していく。
思い付きで書いてみたけど、そういうもんなのかも、しれない。
・・・というわけで!
自分の言葉を持っている秋山のヒーローインタビュー。
今から待ち遠しい。
そう遠くはないだろう。と思っている。願望込みでね(笑)
あっ。
・自分の言葉を持っている野球選手
・ヒーローインタビューで話している姿が見たい
といえば、健人も、独特のヒーローインタビューをするので、大好き(笑)
今日は2エラーで途中交代になってしまったけど、即戦力ルーキーの名に違わない働きぶりを、ここまで魅せてくれている。
2つ目のエラーをした後、カメラに抜かれた時、シュンとしていたな。
ムードメーカータイプでもあるので、普段は見ない顔をしていたよ。
その悔しさをバネにして、明日からも、カープの力になってもらいたいね。
うん。
なんだかんだ言って、健人のこと、いっぱい触れちゃったな(笑)
自分が思っていた以上に、健人のこと、好きみたいだわ(笑)
それでは、また(^^)