#75 6月29日(水) 広島 2-9 ヤクルト
要約
スタメン
遠藤はヤクルト戦初登板。
今、打線全体が絶好調と言えるぐらい状態が良いので、どうかな~と気になってたんだけど、しっかりと自分のボールで勝負出来ていたね!
今年はオープン戦から「安定感のあるピッチング」が継続出来ている。安心して見ていられる。ホントに頼もしい限りだ。
投球の詳細は、後述しますネ。
オーダーでは「1番宇草|2番羽月」という上位打線を組んできた。
野間がスタメンから外れたのは「おや?」と思ったのだけど「宇草の1番適性が見たい」という意味合いで、今日はベンチスタートになったのかなあと思った。
期待通りの活躍とはいかなかったので、明日はまた変わりそうかな。
明日、ヤクルトは左の石川が先発。
なので、右の外野手、堂林スタメンもあるかなあといったところ。
個人的には、少なくとも秋山が来るまでは「1番センター野間」は不動で良いと思っているのだけど、どうなるだろう。明日のスタメンにも注目。
試合結果
「なんという村上・・・」
昨日、143試合換算で数字を出してみたんだけど、こりゃまた、数字が上がっちゃいましたね~(笑)
せっかくなので、今日も算出しておくと・・・。
「143試合|56.7本塁打|152.7打点」
”Oh!”
世界の王貞治のシーズン55本塁打を更新するハイペース!
その世界線も是非見てみたいぞ!
最終的にどんな数字になるかは分からないけども「50本塁打・150打点」は見てみたいな。今のヤクルト打線と村上を見てたら全然やりそうなんだけど(笑)
「令和の三冠王」も見たいな。
「平成の三冠王」の松中さん期待しているかも。
こういう記録関連は、カープファンというよりも、1野球ファンとして楽しみたい。そりゃあ「僕の贔屓チームと戦う時はお手柔らかにね!」とは思うけれど(笑)
打った瞬間ソレと分かる、高々と舞い上がる弾道。
勝敗を決定付ける場面。
諸々の理由から「印象に残るホームラン」を打っているイメージが強いのも、村上の怖さを助長させている感じはあるね。
「5番に開幕絶好調のサンタナが居ればどうなっていたんだ・・・」
ヤクルトファンさんは、そんなことも思ったりするのかしら。
ちなみに僕は、たまに考える時があります(笑)
打者成績
今日も元気に坂倉と崇司がマルチヒット!
これで7試合連続!
オマケにチームも7試合連続2桁安打だ!
追いかけ始めてしまったモノで、ついつい気になっちゃう(笑)
<日本記録>
「小笠原道大・10本 ・2001年」(連続マルチヒット)
「松竹 ・15試合・1950年」(連続チーム2桁安打)
ふむ・・・。
よし、ダブルで塗り替えよう!
坂倉も崇司も11試合連続マルチヒットだ!
チームの方は、まあ、先は長いし、気にせず行こう!
「ヤクルトに打ちのめされるカープファンのささやかな楽しみ」ということで、記録が途切れるまで、夢を見させてくださいな(笑)
投手成績
昨日、今日とリリーフ陣の失点が目立っているのは、気になるところ。
ビハインド継投になる以上、勝ちパターンよりも力が落ちるピッチャーが登板する。これは避けようのないこと。
ただ、それを踏まえても「ウチの投手陣の出来不出来」というよりも「中押し・ダメ押し」をキッチリとやってくるヤクルト打線に、改めて脅威を感じた試合。そんな印象が強かったかな。
特に、竜也が4失点を喫した場面。
ココは見事に攻められたね。
思わず、打たれる悔しさよりも、ヤクルトの強さに感心してしまった。
点差が開いている状況でも全く攻撃の手を緩めない。
高津スワローズ、恐るべし。
ココに関しても、後で深掘りさせてもらいますネ。
投打のヒーロー
(投)遠藤 淳志
<強力ヤクルト打線に臆さず立ち向かいQSを記録>
遠藤、ナイスピッチングでした!
6回2失点。
今のヤクルト打線と対峙してQSを記録するということは、HQSを記録するのと同等の価値がある、と言っても過言ではないだろう。
山田哲人のソロホームランと、中村悠平の犠牲フライ。
失点を喫したのは4回だけ。上出来だと思う。
それだけに、負け投手になってしまったのが歯痒い。
ピッチングを見ていて僕が良いなと思ったのは「緩急」の使い方。
強打者がズラリと並ぶ打線において、緩いボールを投げるのは勇気が要ると思うのだけど、チェンジアップとカーブを、臆することなく投げ込んでいった。
むしろ、普段よりも、投球割合は高かったかもしれない。
その日の調子なのか、バッテリー間での決め事なのかは分からないが「緩い球」が、ヤクルトのバッター陣には、効果的に決まっていたと思う。
特に、カーブが良かった。
球速で言えば120キロ前後。
「ブレーキの効いた球」というよりも「鋭く変化する球」と言うイメージ。
このボールで空振りを奪う場面が多く見られた。
なんとなくだけど、レグナルトの「ハンマーカーブ」を想起したのだけど、カープファンの方で、そんなことを感じた人はいないのかな?(笑)
さすがに、レグナルトのカーブの方が、もっと速く、もっと鋭く曲がっていたようにも思うけれど。どうでしょうかね~?
まあ、それはともかく(笑)
今日の遠藤のカーブは、バットが出る高さから、縦割りにキュッと落ちて行くような軌道。なので、思わず手が出てしまう。そんな感じだった。
このボールを軸にして「球速以上に捉えにくい球質の良さ」と定評のあるストレートも交えて、しっかりとゲームメイクすることが出来た。
思えば・・・。
前カードのヤクルト戦も、先発投手がみんな打ち崩されてしまって。
昨日の床田も6回に捕まったことを思えば「久々のヤクルト戦QS」だったのかしら?
※チェックしてみた※
6月17日(金)大瀬良:4回4失点
6月18日(土)森下 :5.2回4失点
6月19日(日)九里 :5回5失点
6月28日(火)床田 :6回4失点
Oh・・・(汗)
いや~、遠藤、本当にナイスピッチングでした!(2回目w)
(打)小園 海斗
<猛打賞の活躍>
4月苦しんで、5月打ちまくって、6月また苦しんでいる。
そんな小園が、久々に3安打を放つ猛打賞。
大敗ながらも、気を吐く活躍を魅せてくれた。
ただ、まだ「完全復調」とは言えなさそうだなと思った。
バッティングの感じや、ヒットになった打席内容を見ていると。
「猛打賞をした日にわざわざ苦言を呈するのかよ!」というセルフツッコミも入れたくなるのだけど、ヒットを打つ姿を見ていたら「欲深さ」が出て来てしまったのだ。
”小園だったら、もっと良いバッティング出来そうだけどな・・・”
解説の野村謙二郎さんもそんな口ぶりだったように思う。
「彼はまだまだこんなもんじゃないですよ」とおっしゃっていた。
現役時代、名ショートとして鳴らした方だからこそ、将来の正遊撃手筆頭候補である小園に対しては「愛のある厳しさ」で熱視線を送っているのだろう。それ故の言葉だったように思われる。
野村さんいわく「アウトインのスイングになっている」という指摘をされていたが、僕はガッツリと野球をやった経験があるわけでもないので、技術的なことは、ノータッチ。
僕が見ていて率直に感じたのは「転がしのヒットが多いな」という部分。
小園は「転がして何か起こす」タイプではなく「カーンと打って2ベースを量産する」タイプだと、僕は勝手に思っている。
だけど、今日の3安打は、いずれも「ヒットコースに打球を転がした」というような内容だった。
これだと、本音を言えば、ちょっと、寂しい。
ヒットが出た嬉しさはあれど、どこか物足りなさも同時に感じてしまう。
もちろん、小園自身、ココまでは思うような成績を挙げられず、苦しみ、もがいているのは把握しているつもりだ。
色んなことを試行錯誤した末に「どんな形でもいいから後ろに繋ごう!」という気持ちで打席に立っている。その可能性もある。
だけど、もしも「完全復調」に焦点を当てるとするならば「単打」ではなく「長打」が目立ち始めた時にこそ「小園らしさ」が遺憾なく発揮されるではないか?
少なくとも、僕は、そう見ている。
今年は「レギュラー格」として周囲に期待されながらのプレーが続く。
当然、今までは感じなかったプレッシャーも背負ったりすることだろう。
ソレに打ち勝ち「壁」を乗り越えた時、小園はもっと成長しているはずだ。
僕が思う「小園の魅力」を3つにまとめてみた。
”パンチ力 ✖ 思い切りの良さ ✖ 快足”
敢えて、猛打賞の活躍を魅せた日に、野村さんの言葉「小園はまだまだこんなもんじゃない」を拝借して、辛口エールを送らせて貰うことにした。
~~~~~(余談)~~~~~
「秋山カープ入団」という報を受けた時、僕は早速、秋山加入後のオーダーを模索することにした。
考えた結果、崇司は内野に回る方が良い、という結論になった。
その場合、崇司がショートを守って、小園はベンチスタートになるのかな。そんなことを考えている自分が、確かに居た。
・・・
いつか、手のひら返しさせてくれる日を、僕は待ち続けたい。
「小園はベンチスタートとか思っちゃってごめんよ!」と言わせて欲しい。
小園は、まだまだ、こんなもんじゃない(3回目)。
気になったこと
①:(ヤ)高津スワローズの強さ
<9回 ✖ 4点リード ✖ バスターエンドラン>
9回、無死1塁の場面。
ランナーは塩見、バッターは山崎。
この状況で、山崎は、バントの構えを見せて来た。
その様子を見て、僕はこんなことを考えていた。
「手堅く送って貪欲に1点を取りに来るか・・・」
「守護神のマクガフを温存させる狙いかな・・・」
「相変わらず隙の無い野球を見せて来るな・・・」
結果は、違った。
バスターエンドランを仕掛けて来た。
「手堅い作戦」とは真逆の「大胆な作戦」を取って来た。
結果的に山崎は空振りをしたのだが、キャッチャー坂倉の悪送球を誘って、ランナーの塩見は、一気に三塁を陥れた。
おそらく、カープの守備陣も「手堅く送ってクリーンアップで1点を取りに来るんだな」と、考えていたんじゃないかと思う。
その一方で、キャッチャー出身の石原さんは「送りバントと決め付けて守っていたように見えた」と、苦言を呈されていた。
その指摘は、僕にも理解出来る。
確かに、キャッチャーたるもの、様々な作戦に対応出来るように、万全の準備をした上で、試合に臨むべきだろう。
だけど、ヤクルトの一連の攻撃を見た、僕の正直な感想としては
”最初から最後まで、一切、攻撃の手を緩めないもんな。そりゃ強いわ”
「カープ守備陣の準備不足」を指摘するよりも「ヤクルト攻撃陣の用意周到さ」を称えたくなるワンプレーだと感じたのだ。
悪送球を誘ったバスターエンドランで、カープバッテリーが浮き足立った。
そこを突かれたことで、直後の4失点を招いたような気もする。
なぜなら、見ている僕自身、そんな心持ちになっていたからだ。
ヤクルトの抜かりない攻撃に気圧(けお)される。そんな感じがあった。
最後、村上の2ランホームランで締める辺り、もう完璧じゃないか。
白旗を挙げたくなるぐらい、まざまざと、強さを見せつけられた。
試合中に「ちょっと太刀打ち出来ないな」と思ってしまうほどだった。
うん・・・。
ホント、上手い言葉が思い付かないぐらい、強いチームだよ。
②:(ヤ)村上の2本のホームラン
まず、一球速報の画面を見て欲しい。
上が1本目で、下が2本目。
いずれも、真ん中付近に入って来た変化球を、完璧に捉えられた。
「今の村上にそんな甘い球を投げたら打たれるに決まってる!」
そんなことを言う人も居るだろう。
僕自身、そりゃあそうだよな、とも思う。
だけど。
”村上から漂う威圧感が、甘いゾーンに、呼び込んでいるのかもしれない”
こういう解釈も出来るんじゃないかなって、思った。
つまり、こういうことだ。
”テニスの王子様・手塚国光・手塚ゾーン”
・・・
ごめん(笑)
一応、知らない方向けに、ニコニコ大百科のリンクを貼っておく。
今の村上は「手塚ゾーン」に匹敵するオーラを身にまとっている。
オーラとは、言い換えるならば、圧倒的な威圧感だ。
ゆえに、厳しい所に投げようと思えば思うほど、ピッチャーの気持ちが追い込まれ、ボールが真ん中に吸い込まれるように、甘いゾーンへと入って行く。そのボールを完璧に捉え、ホームランにしてしまう。
今回、マンガに出て来る技を例に出して話してみたわけだが、僕としては、おふざけで書いたつもりはない。至極マジメに書いている。
それぐらい、村上が打席に立った時の「迫力」は凄まじいものがある。
見ているだけの僕がそう感じるのだから、対峙するピッチャーは、計り知れない重圧とも戦いながら、村上と、相対することになるのだろう。
見方を変えれば、そんな村上に対して、カーブなど、緩急を巧みに使いながら抑えていった遠藤は、メチャクチャ肝が据わっている。そうとも言える。
”村上の2本のホームランを振り返って、遠藤のピッチングをポジる”
相手チームの称賛ばかりだと、さすがに気が滅入ってしまうからね。
これで、カープファンの溜飲を下げることにしようか(笑)
おわりに
<3タテされたくないです・・・>
昨日の今日で、すっごく弱気になってしまったらしい(-_-;)
それぐらい、今日のヤクルトは、強かった。
戦意喪失とまでは行かないが、現実世界に引き戻された気分だ。
ヤクルトは、強い。
分かっていたつもりだが、また、分からされてしまった。
正直、ココから勝ち筋を見出すのは難しいのだが・・・。
”勝ちパターンのリリーフ陣は休養十分”
ココの強みを存分に活かして、チーム総動員で勝ちに行く。
そんな試合を見てみたい。
明日の先発のアンダーソンには、行けるところまで、全力で行ってもらう。
5~6回、3巡目辺りを目安にして、初回から飛ばしてもらう。
継投策に入ったら、拓也、ターリー、ケムナの3人で必死に繋いで、何とか8回まで、リードした状態で試合を進める
そして、森浦、栗林の必勝リレーだ。
これしかない。
出し惜しみはしない。
延長12回からの逆算ではなく、9回決着を狙う。
消耗戦になった場合、明らかに、ウチの方が不利なのだから。
良いピッチャーを、ドンドン当てて行くしかない。
もし仮に、このカタチが作れて負けたのならば、悔いはない。
一番マズイのは、今日のような試合を続けてしまうことだ。
点数を一気に離されて、力の差を見せ付けられる。
それで3タテを食らうのは、絶対に避けたいところ。
明後日から始まる巨人との3連戦に支障を来さないためにも、明日のヤクルト戦は、とても大事になってくる。
もちろん、試合に勝つのがイチバンだけど。
勝ちパターンのピッチャーをつぎ込める試合展開にする。
まずはこれが第一目標になるかと思う。
さあ、明日は大事な一戦になるよ!
1ファンである僕も、共に戦うつもりで、観戦するぞ!
それでは、また(^^)
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