【海外移住】海外生活中に必要な英語力とは?①
英国「オープン大学」にオンライン留学中で経営学を学んでいるスイス在住の流星です。
7月にスイスに移住してから、激しい環境の変化によって、激しく風邪を引いてしまったり、洗濯機が壊れるなどのトラブルが発生したり、とにかく慌ただしい日々を過ごしております。
スイスの公用語は主にドイツ語、フランス語なのですが、どちらも挨拶程度しか話すことができない自分は英語を使いながら日々の生活を何とか乗り切っております。
トラブルが発生しない場合にはそんなに英語を使わなくても必要最低限の生活はできると思うのですが、やはり、トラブル対応など特殊な対応が必要になった場合には、そこそこの英語力が求めらる場面が多いなと感じます。
(もちろん、公用語ができるのであれば英語よりも公用語の方が絶対に便利です)
ということで今回は、スイスへの移住者が考える海外で生活するために日本人が最低必要な英語力はどの程度必要なのかということを考えてみたいと思います。
住む国によって求められる英語力は異なる
大前提ですが、どの国に住むかによって求められる英語のレベルはかなり異なってくると思います。
日本のお隣である台湾とか東南アジア圏の一部であれば、日本人含めて日本語が話せる人が多数いるため、日本語だけで生活ができてしまうという話を外交官の方から聞いたことがあります。
こういった国に滞在する場合には日本語だけを使って生活することは十分に可能ですので、そこまでの英語力は必要ないと思います。
その一方で、英語圏やヨーロッパ圏に移住する場合は、かなりのレベルの英語は必要不可欠です。日本語が話せるヨーロッパ人というのはかなり稀なケースで、まず日本語は通じない、と考えておいて方が良いでしょう。
私はオーストリアでの生活に加えて、ドイツ・フランス・ポルトガル・マルタを旅行で訪れたことがありますが、そこで日本語が話せるヨーロッパ人に出会ったのはたったの2回でした。
なので、英語圏やヨーロッパ圏で生活する場合は英語力が低いということは生活をする上では致命的であると考えた方が良いです。
なお、その国の現地の言葉が流暢の場合はあまり心配する必要ないです。
例えば、フランスに住んでいて、フランス語が流暢であるとかですね。
外国語の運用能力を同一の基準で評価するグローバルな指標
次に、求められる英語のレベルについて、もう少し具体的に定義していきたいと思います。
みなさんご存じの方も多いかもしれませんが、
ヨーロッパ圏にはCEFR「セファール」と呼ばれている、
“Common European Framework of Reference for Languages”「ヨーロッパ言語共通参照枠」という外国語の運用能力を同一の基準で評価するグローバルな指標が存在しています。
CEFRは英語に限らず語学力を測る指標であり、日本語や中国語なども含む全40言語において、語学力のレベルを示すことができます。
CEFRでは言語の熟達度はA1からC2の6段階で表現されます。
これは移民が多いヨーロッパ圏ならではの枠組みだと思います。
基礎段階がA1・A2
自立段階がB1・B2
熟達段階がC1・C2
と分類されています。
B1の場合は、仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
A2の場合は、ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく 使われる表現が理解できる。
A1の場合は、具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。
レベル毎にこういった感じの英語の運用力が期待されています。
それでは海外で生活する場合にはどのくらいの運用力が必要になるでしょうか?
長くなってしまったので、次の記事で詳細を説明していきたいと思います。