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琉球ウェルネスの「ウェルネスオフサイト」導入による組織変革(ジェネシア・ベンチャーズ様)
こんにちは、琉球ウェルネス広報担当のサオリス・ユーフラテスです。 2023年12月、組織の課題解決とチームの活性化を目的として、ベンチャーキャピタルのジェネシア・ベンチャーズ様に、琉球ウェルネスの「ウェルネスオフサイト」を実施いただきました。
今回は、「ウェルネスオフサイト」を取り入れた経緯やその効果について、グローバルチーム含めた会社全体のチームビルディングを担われている、たかさんとみきさんのお二人にお話を伺いました。
・具体的なオフサイトの内容についてはこちらの「CASE3」をご参照ください。
・ジェネシア・ベンチャーズのみきさん視点でオフサイトの様子をレポートしたnoteはこちらです。
事業と組織の特徴
ーー 御社の事業内容や業界の特性について教えてください。
たかさん:
ベンチャーキャピタルを運営しており、事業会社や機関投資家などから預かった資金を運用し、創業前後のシード期と言われるスタートアップに投資しています。単なる資金提供だけでなく、投資先の経営者と共に事業の成長を支援することを重視しています。
当社の強みは日本国内だけでなく、インドネシア、ベトナム、インドにも拠点を設け、グローバルな投資活動を展開していることです。さらに、投資活動に留まらず、投資先企業と大企業とのマッチングイベントの開催や事業連携のサポートなどを通じて、産業全体のプラットフォーム化を推進しています。
キャピタリストは、個人で活動することが一般的には多く、必ずしも組織的ではありません。しかし、当社では創業以来、チームワークを重視し、組織作りに力を入れてきました。
具体的には、自社でオフサイトミーティングを定期的に実施し、メンバー間のコミュニケーションを深めてきました。こうした取り組みを通じて、個人の力を結集したチームとしての競争力を高めることに注力しています。
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オフサイト導入の背景と課題意識
ーー過去に自社で実施されたオフサイトについて教えてください。
たかさん:
数年前よりグローバルオフサイトを開始しました。当初はZoomを通じて全社員が一堂に会し、事業や全社プロジェクトの進捗共有を行うことが主な目的でした。しかし、言語の壁や議論の深まりに課題を感じたため、ここ2年間でオフサイトの形式を変化させてきました。現在は、四半期ごとに各拠点で集まり、年に1回はグローバル全社で集まるようにしています。
オフサイトの内容も、単に各プロジェクトの進捗確認に終始するのではなく、チーム全体のコンディション向上に向けた議論や、拠点間の連携を図るワークショップなど、参加者にとっての学びの場となるよう工夫しています。
2022年には、自社で企画・運営したグローバルオフサイトにて、全社員がインドネシアのジャカルタに集結しました。日本チームのメンバーの中には、初めてジャカルタを訪れる者も複数いたため、投資先企業のオフィス訪問ツアーや懇親会などを企画し、現地の雰囲気を肌で感じてもらえるようにアジェンダを設計しました。
ーー琉球ウェルネスのオフサイトを導入された背景を教えてください。
たかさん:
琉球ウェルネスに相談したきっかけは、代表・道廣さんのSNS投稿を見たことでした(笑)「非日常空間に身を置くことで、同じ時間を過ごす質が変わる」という"ウェルネスツーリズム"のコンセプトに惹かれたんです。
前年度にジャカルタでオフサイトを実施した際、非日常空間で行うオフサイトの投資対効果の高さを実感していました。そのため、"ウェルネスツーリズム"という言葉に強く共感しました。
また、自社でオフサイトを企画・運営してきた経験から、いくつかの課題を感じていました。
1. オフサイトのアジェンダ設計
自社のみでオフサイトを企画・運営していると、組織課題に対するアジェンダに偏りが出たり、話者が固定化されてしまう傾向がありました。メンバーへの伝わりやすさに課題を感じ、第三者の視点を取り入れることで、組織課題への向き合い方を深めたいと考えました。
2. 当日のファシリテーション
アジェンダ設計に携わる企画側のメンバーが、当日のファシリテーションも行うことになるため、アジェンダの内容に集中できない状況が発生していました。ファシリテーターとしての立場が強く、当事者としてオフサイトに参加している実感が持てずに終わってしまうのです。
3. 宿泊や移動、食事手配など、ホストとしての役割
ホストとしての業務に費やす時間は、コストに換算すると非常に大きいと感じていました。まるで、旅行代理店の仕事をしているような気分でした(笑)
これらの課題を解決し、より効果的なオフサイトを実現するために、琉球ウェルネスに依頼することを決めました。
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オフサイト実施前の準備と打ち合わせ
ーー最初の打ち合わせでは、どのような相談をされたのですか。
たかさん:
最初は、自社でオフサイトを実施してきて感じていた課題について共有しました。メンバー間で温度感や熱量の差が生じることが多く、それが事前準備の質にも影響を及ぼしていました。また、社内で新しいバリューを策定したタイミングでしたが、メンバーによってその向き合い方に意識の差が見られていたんです。
そのため、私たちが最初に相談したのは、以下の2点です。
1. メンバーの熱量をどのように引き出していくか
2. メンバーの意識をどのように揃えていくか
オフサイトの効果を最大化するためには、「参加者全員が同じ目的意識を共有すること」が不可欠だと考えていたので、これらの課題解決に向けて相談させていただきました。
ーー打ち合わせの印象はいかがでしたか。
たかさん:
琉球ウェルネスと2ヶ月程打ち合わせを行うなかで、福地さんや川人さんが、「現状の組織状態の認識」や「どのような組織にしていきたいのか」について質問を投げかけてくれたんです。それによって、僕ら自身の組織課題に対する解像度も上がったように感じています。
企画側からすると、オフサイトを実施するための打ち合わせではありますが、オフサイト実施前の数カ月間の伴走期間における壁打ちや、オフサイト実施前後のアンケート、実施後のフォローアップなど、むしろ前後のコミュニケーションに、大きな価値を感じるサービスだと思っています。
ーーオフサイト実施前の率直な気持ちを教えてください。
みきさん:
これまでのオフサイトでは、バタバタし過ぎて訳もわからないまま当日を迎えるような状況でした(笑)琉球ウェルネスでのオフサイトの前日は、すべて準備が整った状況で、ひと息つきながら、私自身もオフサイトを楽しみにして沖縄へ行けるような心持ちでしたね。
一方で、琉球ウェルネスと一緒になって思いを込めてオフサイトの準備をしてきたからこそ感じる、「メンバーが熱量を持って参加してくれるかどうか」という不安やモヤモヤとした気持ちはありました。
この不安な気持ちさえもかみしめる余裕があったことが、これまでとの大きな違いですね(笑)
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オフサイト実施中の様子と気づき
ーーオフサイト実施中の印象を教えてください。
たかさん:
琉球ウェルネスのチームが、参加者の状況を見ながらプログラムを柔軟に変更してくれたことに感動しました。事前に綿密な打ち合わせを行っていたため、ゴールに向けて臨機応変にチューニングしていく部分は、安心してプロに任せようと考えていました。
福地さんと、川人さんのプロフェッショナルな仕事ぶりに感銘を受け、「ジェネシアに入社してほしい」とさえ、思いました(笑)
みきさん:
琉球ウェルネスのチームは、「ジェネシアのメンバーが楽しめているか」「その場に満足できているか」を最優先に考えてくれているように感じました。それを実現するために、準備していたプログラムを変更したり、省略したりすることも厭わない姿勢が印象的でした。
例えば、「このアクティビティで疲れていると思うから、次のプログラムを短縮して、休憩時間を少し長めに取りますね」や「ここはスキップしてプログラムを入れ替えましょう」といったチーム全体を俯瞰しながら臨機応変に対応してくださるきめ細やかな気配りには感動しました。
メンバーの状況とオフサイトの目的を照らし合わせながら、ここまで手厚く伴走していただけたことがとても嬉しかったですね。ジェネシアのメンバーだけでは、到底できないことです。
オフサイトのコンテンツも素晴らしいのですが、琉球ウェルネスのサービスや仕事全般における質の高さに、私たちも大きな刺激を受けました。
オフサイト実施後の変化と効果
ーーオフサイト実施後の感想を教えてください。
たかさん:
オフサイト実施後は、ほっとしましたね(笑)参加してくれたメンバーに関しては、目線を合わせることもできたと思いますし、濃い時間を共有することで、心理的距離を縮めることもできたと思います。
みきさん:
オフサイトで最も大切なことは、そこで得た学びや気づきを、その後の活動に活かしていくことだと考えています。オフサイト中は高揚感や「がんばろう」という気持ちに満ちていますが、日常に戻るとその気持ちを忘れてしまいがちです。
しかし、琉球ウェルネスのサービスでは、オフサイト後にアンケート結果を共有してもらえたり、フォローアップミーティングの時間を設けてもらえたりと、オフサイトを振り返る機会を提供してもらえることが持続性につながり、本当にありがたいですね。
ーーオフサイト実施後の変化はありましたか?
みきさん:
多国籍チームでのディスカッションを意図的に多く設けていただいたことで、日本のメンバーにとっても大きな学びがありました。自分たちだけでは出てこないような斬新なアイデアに触れ、言語の壁や互いの考え方の違いを実感する機会となりました。オフサイトの随所に織り込まれた多国籍メンバーとの交流の場は、メンバーの人となりを知るきっかけにもなりました。
具体的な例を挙げると、オフサイトでの発表の際、ベトナムのメンバーのひとりが、1日1本のペースでブログを書いていることを知り、全員が驚きました。海外チームの高いアウトプット量に、日本チームは大いに刺激を受けました。
また、バリューへの意識や向き合い方、チーム内の温度感の差についても、多国籍チームとのディスカッションを通じて認識を揃えることができたと感じています。お互いの仕事の仕方の違いを知ることで、視野も広がりましたね。
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琉球ウェルネスへの評価と展望
ーー琉球ウェルネスにどのような印象を持っていますか。
たかさん:
琉球ウェルネスのサービスで印象的だったのは、コンテンツの質の高さと、企画段階からフォローアップまでの体験設計の良さです。特に、オフサイト実施前の事前打ち合わせとフォローアップの価値は大きいと感じました。
スタートアップでは予算の制約があるかもしれませんが、一定の規模まで成長した会社では、経営合宿やマネジメント合宿の企画に悩んでいるはずです。
マネジメント層が15〜20人ほどの規模であれば、お互いのことを「何となく知っているけど、何となくしか知らない」という状態にあると思うのです。そこで、年に1回程度、経営チームやマネジメント陣が深く対話する機会を設けることで、関係性の質が高まるはずです。
上場企業や上場直前の会社においても、50人ほどが膝を突き合わせて焚き火を見ながら語り合うことは、非常に大切な時間だと考えます。都心の会議室で話すのとは全く異なる体験となるはずです(笑)
業務的な議論はどこでも可能ですが、人間的な深いつながりを築くには、「場」の効果も必要だと思います。沖縄に行くことで、深い対話を引き出しやすくなるという価値もあると思っています。"ウェルネス”の要素を伝えることができるのもいいですよね。
組織が大きくなり、マネジメント層が増えてメンバーが忙しくなり、業務的な交流はあるものの関係性が希薄になってきていると課題を感じ始めている経営者にとって、今がまさに最適なタイミングだと思います。
みきさん:
琉球ウェルネスが扱っている”ウェルネス”というテーマは、定性的で感覚的なものだと思うんです。熱量や仕組みに向き合う姿勢などは、科学的に解明することが難しいと考えていました。しかし、琉球ウェルネスがそれを紐解いてくれて、実際にオフサイトに取り組んでみると、想定通りの効果が得られたことは、大変深い学びがありました。
数値化しやすく、扱っているものが具体的であるほど、コンサルティングはしやすいと思うんです。しかし、人と人の関係性においてコンサルティングを行うことはとても難しく、他の組織の成功事例をそのまま導入することもできません。それを琉球ウェルネスは、高いプロフェッショナリズムで遂行してくれたので、ジェネシアのメンバーにとっても、非常に刺激的な体験だったと思います。
琉球ウェルネスのように、パリッとしたチームでありながら、扱っているテーマがソフトであるというギャップがとても魅力的ですよね(笑)テーマがソフトで人もソフトだと、ゆるい雰囲気になってしまいますが、琉球ウェルネスのチームは高い戦闘力を持っています。
琉球ウェルネスのチームのように良い雰囲気を醸成しつつ、ハイクオリティな仕事をするチームをジェネシアでも目指していきたいと思っています。