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「エンジニア経営者を増やす」 GAOGAOが挑む“テック人材の視座向上”を支援する、琉球ウェルネスのオーダーメイド育成プログラム

琉球ウェルネス広報担当のサオリス・ユーフラテスです。2023年11月、グローバルエンジニアチームによる開発支援を行うGAOGAO様に、「ミドルマネージャーの自走力強化」を目的として、琉球ウェルネスの「Wellness Offsite」を導入いただきました。自社でもオフサイトを実施されていたなかで、なぜ外部のオフサイトサービスを選んだのか。その効果は。GAOGAO共同創業者の手島拓也さんに組織づくりの舞台裏を伺いました。

・2023年11月実施「Wellness Offsite」について
https://ryukyu-wellness.co.jp/wellnessoffsite/cases2
・GAOGAO様よりオフサイトについて紹介いただいています
https://www.wantedly.com/companies/gaogao/post_articles/877393
https://note.com/kengaogaoasia/n/nd8df6dffbf88


「エンジニアが活躍する世界を作る」


ーー 御社の事業内容について教えてください。

GAOGAOはシンガポールに本社を置き、インドネシアやベトナムなど東南アジアの拠点でグローバルエンジニアチームによる開発支援を行っている会社です。「エンジニアが活躍する世界を作る」をコンセプトに、「エンジニア経営者を増やす」ことを目指し、2018年にケンさん(水畑 建一)と僕とで共同創業しました。現在、業務委託を含めて50名強のメンバーで構成されており、主に日本のクライアントの開発支援を行っています。

2023年8月23日より、日本の成長企業が直面するエンジニア不足と言語の壁の問題に対して、組織のEnglish Transformation(英語化変革)を支援するサービス「GAOGAO EX」の提供を開始しました。日本人技術者の減少が予測される中、採用がさらに困難になっていくことが考えられます。そこで、外国人エンジニア起用の支援だけでなく、組織全体をグローバルエンジニアチーム型へと英語化変革させるコンサルティングも含めた支援領域に力を入れており、EXについては先月書籍も出版しました。(書籍:エンジニア組織の英語化変革 EX[English Transformation]~グローバル時代に生き残る強い組織作りの鉄則~)

僕自身はもともとエンジニアで、最初は開発業務のプロジェクトをリードする立場にいました。現在はマネジメント寄りの仕事をしており、営業から開発、採用、バックオフィス以外のほぼ全ての領域を見ています。日本をはじめとした、グローバル拠点のメンバーたちと一緒に働いています。現在は、日本を拠点とするエンジニアが最も多いのですが、インドネシアとベトナムのエンジニア人材の採用や育成にも力を入れています。

ーー琉球ウェルネスのオフサイトを導入された背景を教えてください。

GAOGAOを創業したのが2018年なのですが、新卒や学生時代から5〜6年経験を積んだメンバーたちが去年、ちょうど30歳くらいになりました。エンジニアとしてもプロジェクトをリードするなど実力をつけ、最前線で活躍し始めるタイミングです。

僕たち創業者としては、このタイミングで彼らにもう一段視座を上げてもらいたいと考えるようになりました。エンジニアとして技術的なスキルを磨いてきたところから、会社を大きくしていく仲間として一緒に成長していきたいと思ったんです。

しかし創業期に、僕たちと現在のマネージャー陣は、共に暮らし、寝食を共にしていた時期もあり、いわば「マンネリ夫婦」のような強い横のつながりができてしまっていたんです(笑)良くも悪くも馴れ合いの関係で、僕たちの言葉が、彼らには響かなくなってしまっていました。

そのようななかで、ケンさんが琉球ウェルネスの道廣さんとSNSで知りあい、「めちゃくちゃ今のGAOGAOの組織課題に合いそうな人達がいる!」とつないでくれたことが、琉球ウェルネスとの出会いでした。


「マンネリ化」を打破し、組織全体の成長を加速


ーーこれまで実施してこられた自社でのオフサイトや、外部研修について教えてください。

創業期から半期に一度、タイやベトナムで経営合宿を行ってきました。内容は、創業者である僕たちが大事にしていることを伝える場との位置付けが大きかったです。継続的にオフサイトを実施していたのですが、戻ってきて数週間もたてば、視座が落ちてくることに課題を感じるようになりました。

日常の泥臭い業務に全力で取り組みながら高い視座を持ち、オフサイトの継続性を維持するには、毎月オフサイトにつながる時間を確保する必要があると考えるようになったんです。

また、社内メンバーのみでオフサイトを実施していたのですが、人事評価の色がでてしまうため、第三者に介入してもらうことの必要性を感じ、外部コーチに1対1でのトレーニングを依頼したこともありました。このトレーニングは、個人が抱えるモヤモヤを解消する点では効果があったかもしれません。しかし、僕たちが本当に目指していた「経営者視点や会社をより大きくしていくという視座を持ってもらうこと」については、十分な効果を得ることができませんでした。

コロナ禍に、社員と一緒にまる二日間、リーダーシップを学ぶオンライン研修に参加したこともあります。自分の将来を具体化する内容で、自分を見つめ直すことやチームワークを高めるという意味では、良い研修でした。ただし、他社の方々も一緒に受講する研修でもあるため、研修内容としては、弊社特有の課題を題材にするものではありませんでした。

自分たちでオフサイトを実施し、外部講師への依頼も経験した上で、マネージャー陣の視座を引き上げることの難しさを感じていた時に、琉球ウェルネスに出会ったんです。オーダーメイド組織の課題に入り込んだプログラムを作っていただける点に、大変魅力を感じました。



ーー2023年11月に、琉球ウェルネスでオフサイトを実施されてみていかがでしたか。また継続支援をご依頼いただいた背景も教えてください。

オフサイト実施後、会社全体のことを積極的に考えて行動するメンバーが増えてきました。
GAOGAOでは、9つのバリューを掲げています。そのなかでもマネージャー陣に特に期待している、ひとを巻き込んでいく「Ownership(オーナーシップ)」「Resonation(リゾネーション)」のふたつの要素について、オフサイトを通じて高めることができたように感じています。具体的には、Slackでの発言量が増えるなど日々の業務においての変化も感じています。

この好ましい状態を一時的なものではなく、今後も継続していきたいと考えたことから、オフサイト後の継続支援をお願いすることにしました。

みなさん予算を気にされるかと思いますが、当社の予算の考え方としては、メンバーのモチベーションを高められる優秀な人事を雇用した際の月額報酬と比較しています。当社に深く入り込んでくれて、相談しながら一緒にプログラムを実行していくことができる琉球ウェルネスの継続支援は、むしろリーズナブルだと考えています。


「なぜGAOGAOにいるのか」
継続支援により、自走する組織へ

ーー現在、継続支援で取り組まれている内容について教えてください。

2023年11月の沖縄オフサイトに参加したマネージャー陣に向けて、視座の向上、行動レベルの底上げ、バリュー体現を含めたレベルアップをテーマに、月次会、ワンデイオフサイト、沖縄オフサイトを組み合わせた年間プランでサポートいただいています。

2024年6月には、半期の集大成として東京でワンデイオフサイトを開催しました。このオフサイトでは、当社のマネージャー陣が進行を担い、僕とケンさんも参加しました。オフサイトの様子を見て、会社のことを自分事として捉えている彼らの姿に大きな変化を感じました。
特に印象的だったのは、「自分がなぜGAOGAOにいるのか」を言語化するセッションです。

みんながポジティブに「自分がこの会社にいる理由」を、自分なりに腑に落ちた形で理解した上で表現してくれたんです。これは、めちゃくちゃ嬉しかったです。このセッションは、双方にとって非常に有意義で素晴らしい時間でした。彼らにとっても会社への貢献を高められるきっかけになると同時に、僕たち創業者にとって「こんなにも会社のことを自分事として考えてくれていたんだ」と嬉しい発見もありました。

「人材こそが最大の資産 」
カスタマイズ型のプログラムで投資効果を最大化


ーー琉球ウェルネスの継続支援に感じている価値について教えてください。

一般的な研修では、経営陣、中間管理職、メンバーと、それぞれのレンジに向けた研修がメインになると思うんです。当社のように、ミドル層のマネージャー陣をどのように引き上げるかという独自の課題に焦点を当て、効率よく支援をしてくれることが本当にありがたいです。

多くの人材育成研修は、キャリア構築やマインド形成に寄っているものが多いように感じます。琉球ウェルネスは、深く会社のことを理解してくれた上で、会社が抱える課題について解決するためのプログラムを一緒にディスカッションしながら設計してくれます。

創業以来、長く時間を共にしてきた僕たちだけで同じセッションを行うと、どうしても無理に言わせている感じが出てしまったり、本音が出てこなかったりするんです。同じメッセージを伝えるにしても、信頼できる第三者から伝えてもらうことで、受け取ってもらえる言葉があるんですよね。

ーー琉球ウェルネスのサービスをどのような会社におすすめしたいですか。

GAOGAOの特徴は、現時点ではプロダクトがなく、人材が最大の資産だということです。そのため僕たちは、人への投資が直接会社の成果に影響すると考えています。僕たちとおなじように、労働集約型の事業モデルを持つ会社やエンジニア系の会社には、琉球ウェルネスのサービスの価値を感じてもらえるのではないでしょうか。

多くの会社では経営戦略をビジネスサイドが主導していますが、サービス開発にはエンジニアが不可欠です。一方で、エンジニア向けの研修は技術スキルに関するものが中心で、事業を伸ばす視点や経営者マインドを学ぶ機会は少ないように感じます。

当社のマネージャー陣は全員エンジニアなんですが、自己肯定感が低かったり、いい仕事をしているのにアピールすることが苦手だったりと、ビジネスサイドの人たちに比べて控えめな印象も受けます。エンジニア出身の経営者が日本に少ない理由でもあるかもしれません。

琉球ウェルネスにサポートに入ってもらい、皆さんのパッションやバイタリティに触れることが、当社のマネージャー陣にとっても大きな刺激となっています。

ーー今後の琉球ウェルネスへの期待があれば教えてください。 

先日の日経新聞の記事を拝見しましたが、琉球ウェルネスの自社オフサイト施設の計画を大変楽しみにしています。当社も以前、シェアハウスの運営をしていたことがあるんですが、自社の施設があれば横のつながりもできて、よりワクワクすると思います。


当社と琉球ウェルネスは、ビジネスの領域こそ違いますが事業の枠組みが近い仲間だと思っています。お互いに高め合いながら事業を進めていきたいですね。これからも引き続きサポートをお願いします。

気付けば、規模が逆転されてしまっているという可能性もありますかね……(笑)

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