イソップ童話「ハチとヘビ」について
人間、助け合いが大切で、助け合わないと生き抜いていくことは難しいなと常日頃感じているたつやです。
今回は、助け合うどころか、相手を倒すためなら自分も死んでも構わないという道連れ思想について書かれている「ハチとヘビ」についてお話しようと思います。
「ハチとヘビ」の物語は、いっぴきのハチが、ヘビの頭を何度も刺すところから始まります。
ヘビは痛みに苦しみ、そこら中、もがきまわりましたが、ハチはしつこく刺し続けたまま、離れようとしませんでした。
ヘビがハチをどうすることも出来ず、死を覚悟したところへ、重い荷をつんだ荷車が通りかかりました。
「自分はどうせ死んでしまう、それなら、この憎いハチも道連れにしてやる!」
そう言って、ハチが乗っている自分の頭を車輪の下へ突っ込んで、ハチと一緒に押しつぶされてしまうというお話です。
今回も、大切だと思う部分を3つにまとめてみました。
1つ目は、パニックになると視野が狭まるということについてです。
ヘビは、ハチに刺され続けて痛みと苦しみで冷静な判断が出来ませんでした。
その結果、自分の命を犠牲にしてハチも道連れにするという選択を取ってしまうわけです。
どこかで冷静になることができていれば、自分の命を散らすことなくハチを撃退できる手段が思い浮かんだかもしれないと思うと、冷静さって大事だなと感じますね。
(もちろん、そんな選択肢があったかどうかはわかりませんが)
2つ目は、命の大切さについてです。
ハチは執拗にヘビを刺し続け、その命を狙い続けました。
ヘビはそれに対処できず、結果道連れという形で両者の命が亡くなってしまう結果となってしまいました。
自然界は弱肉強食、お互い命がけなのは当然ですが、この物語の教訓としては、やはり命の大切さについて触れなければいけませんね。
3つ目は、いざという時に手段を選ばない相手の危険性についてです。
ヘビは、自分の命を捨てる覚悟でハチと一緒に車輪に轢かれる選択肢を取りました。
こういう、どうすることもできないから相手も道連れにしてやろうという考え方は、仕方ないように見えて非常に危険です。
人間でも同じことが言えると思うので、道連れ思想を持った人には、なるべく近づかないようにすべきですね。
思い込みで猛烈な攻撃をしてくるタイプが、このタイプの人だと思ってます。こわいこわい。
ということで、本日のまとめです。
イソップ物語「ハチとヘビ」は、命の大切さと、憎い相手に報復する際に自分を犠牲にしてしまうことの危険性について教えてくれるお話でした。
なぜハチが執拗にヘビを攻撃したのかわかりませんが、対応出来なかったヘビが自分の命と引き換えにハチも道連れにしたという事実は変わりません。
自分が死ぬから、相手も殺そうという発想は非常に危険で、人間でも似たような思想をする人を数多くみてきました。
自分が不幸になっても、相手を不幸にするという足の引っ張り合いがまさにそうですね。
攻撃されたから報復する、その負の連鎖を断ち切れるかどうか、自分の命を第一に考えて行動できるかどうか、そういう生きることの大切さを改めて感じるお話だったので、今回共有させていただきました。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
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