イソップ童話「王様を求めるカエルたち」について
与えられるものと自分で得るものの違いってなんだろうと時々考えるたつやです。
今回は、そんな与えられたものについての感慨深い話である、イソップ物語の「王様を求めるカエルたち」という話をしようと思います。
「王様を求めるカエルたち」の物語は、カエルたちが王様を欲しがる様子を描いています。
彼らは自分たちに王様が必要だと信じ、神様にお願いして王様を与えてもらいますが、最初にもらった王は威厳もなにもない形ばかりの王でした。
そんな王ではダメだとカエルたちは、神様に「厳しくて力強い王がほしい」と願い、神様はその要求をしっかり受け入れた王を与えます。
結果、厳しくて力強い王として与えられた「水蛇」にカエルたちは全員食べられてしまうというお話です。
この話の大切なポイントを3つにまとめました。
1つ目は、現状の価値を見出す大切さについてです。
カエルたちは王様を求めましたが、実際には彼ら自身の存在や生活は十分満足できるものであったはずなんです。
新たな王など求めなくても、満足のできる生活を続けていけたはずなんです。
現状の価値をしっかり見出すことの大切さが描かれていました。
2つ目は、自己受容が幸福の鍵であるということです。
カエルたちは、高望みばかりして最終的に全滅してしまいます。
これは、現状を受け入れること、自分自身をしっかり受け入れることで、もっと平和で安全で、満足感のある生活が出来たであろうと思えますね。
3つ目は、比較が生み出す劣等感の罠についてです。
カエルは王様を求めることで、自分たち自身が劣っていると強く感じ苦悩してしまいます。
最初に与えられた王は「木の板」で、これは王にふさわしくないと次に願った王である「水蛇」に全員食べられる。
結局、神様という他人に頼りすぎて、自分たちが何も努力しなかったからこそ、どんどん劣等感が生み出されてしまったんだと思います。
神様は万能かもしれません。実際にいるのであれば、すがってしまうのも仕方ないかもしれません。
でも、他者がすべてを解決してくれるなんて場面は現実ではほとんどないので、自分自身がしっかり判断して物事を進めていく大切さが描かれていたんだろうなって思います。
ということで、本日のまとめです。
イソップ物語「王様を求めるカエルたち」は、自己受容と現状の価値を教える物語でした。
自分自身を受け入れることで内なる幸福と満足を見出し、比較や劣等感の罠から解放されることの大切さが描かれていると思っています。
もちろん、神様に頼らず自分自身でもっと頑張れ、自分たちの力を信じてもっと突き進んでみろ的なメッセージもあると思ってます。
現状を知ること、自分自身を信じることでしか、自分の人生は変わっていかないんだということが秀逸に描かれた、面白い話だったなと感じたので共有しました。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
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